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七ヶ浜町散策〜鼻節神社

何も予定が入っていない日はなぜか苦手。
何をしようか、どこかに出かけようか、それとものんびり家で過ごそうか?
と、悩んでいるうちに午後になってしまったのがこれまでの私。
「足を向ける地域だけ決めて、あとは思いつきで行ってみようよ。」と、娘に提案され、家からそれほど遠くない七ヶ浜町に行ってみることにした。
そういえば新居を決める際、ここも候補の一つにあがったが、公共交通の便が良くなかったのでやめたのだった。

まずは神社から…ということで、鼻節神社を目指した。
いつも思うのだが、カーナビってバカなの?それともわざと走行距離を稼ごうとしているの?というくらい遠回りさせるのは何故だろう。
鼻節神社は参道入り口直前で700メートルほど、対向車とすれ違えない道を通らねばならない。誰とも会いませんように!と、祈る気持ちで上っていった。(あれ、対向車に出会ったら、どうしたらいいんだろう?車寄せと呼べるほどの空間もなかったように思うのだが)
私有地と思われる空き地に車を停め、残り200メートルほど歩いて正解だった。なんと、普通車が参道入り口から一台降りて来たのだ。
ひっそりと静まり返った鳥居に着くと、黒い蝶が優雅に飛んでいた。クロアゲハかと思ったが、この優雅な飛び方はジャコウアゲハだ。アサギマダラっぽい蝶も飛んでいる。
これは吉兆かな。
鬱蒼とした木々の間をゆっくり歩いていく。
登りきったところに本殿があり、海を見下ろし、海の安全を守っているようだ。無愛想だが大きく広い心の神様がいらっしゃるようだった。
台風が近づいていて曇りだったせいもあり、海は濁って波は荒い。

私は先天の大祓えを唱えて、参拝させていただくことに感謝申し上げたが、
いつものような声ではなく、何故かしわがれた老婆のような声になり、寄せる波の音と相まって一層不思議な響きとなっていた。
さらに、唱えていると足元がぐるぐると回るような感覚が襲ってきた。
強烈なご神気であった。
その昔はテレビアニメ「かんなぎ」の舞台として聖地巡礼のアニメファンもたくさん訪れたらしいが、今は滅多に人も訪れないらしい。
私は猿田彦様にご縁が深いらしく、人生の岐路に立った時は何故か、自分の意思で選んだかのように猿田彦様が祀られている神社を訪れている。
三年前にふらりと立ち寄った塩釜神社のご祀神が猿田彦様であったし、他の神様も塩釜神社とまるで同じなので、鼻節神社は塩釜神社の分社ということかもしれない。
無事にお参りを終え、鳥居をくぐるとやはりジャコウアゲハが姿を現し、タテハチョウも群れて舞っていた。
チョウ好きの私にはこれほど嬉しいことはない。
さらに、娘はトカゲを見つけ、(彼女は神社でよくトカゲに遭遇する。私も見つけることがある。)とりあえず、神様には嫌われなかったみたいだねと、ほっと胸を撫で下ろした。
帰路も神様のおかげで対向車には出会わず、無事に里に降りることができた。
ちなみに心霊スポットなどとも言われているようだが、神社というものは特別な場所であることは確かだと思う。
ここは海を守る神様。海からは人外のものが光を求めてやってくる。
ここには強い神様がおられるから、人も人ではないものにも平等なんだろうなと思った。

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