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節目が過ぎたとき、勇気を持って少し休むこと

わが家は動物や魚はいないものの、植物がいる。
カランコエという観葉植物が2鉢。
大好きな海外ドラマ『HEROES』から、先に家に来たほうを「ネイサン」、後から家にやって来たほうを「ピーター」と名づけた。

それまで「育てやすい」とされてきた植物たちをいくつもだめにしてしまったわたしだが、ネイサンは5年半、ピーターも3年、無事に背が伸びている。

…驚くほど。

2018年10月のネイサン

わが家にやってきたばかりのネイサンはまだ高さ30cmぐらいしかなかったのだが、ぐいぐいと背が伸びた。今や1.2mほどはあるだろうか。

新しい葉っぱの出や伸びが鈍くなったときにはひと回り大きな鉢に替えているからなのだけれども、まさかここまで大きくなるとは…。

逆にいうと、植え替えなければ大きくなることはないらしい。
でもそれだと、窮屈でかわいそうじゃないの。

毎年このぐらいの時期には、植え替えが恒例行事となってきた。
今日も夫に手伝ってもらって、ネイサン、ピーターともにひと回り大きな鉢へお引越し。

鉢から取り出してみると、まあどちらも根がぎっしり。
こりゃあ窮屈だったでしょうに。

例年どおりいけば、鉢を替えるとまた新しい葉の出もよくなって、背も一段と伸びる。すくすく育っておくれよ。

∽∽∽

植物は言葉を発さない。
だから今の環境が心地よいのか、悪いのか、わからないけれど。

鉢が替わったら、なじむまではストレスもかかるはずだ。
用土の説明書にも「植え替えたら水をたっぷりやって、日陰で5日ほど様子をみてください」と書いてある。

人間も同じよね。
環境の変化によるストレス。

でもね、そういう節目のときは気張れちゃうし、がんばれてしまうものである。

気をつけなきゃいけないのは節目が過ぎたときだ。
いわゆる「ステルス燃え尽き」に陥りかねない。

漠然と不安な気持ちになる
なんとなく塞ぎ気味で、やる気が出ない
「おかしいなあ、がんばりどきは過ぎて落ち着いたはずなのに、どうして」

がんばりどきが過ぎて、落ち着いたからにほかならない。
獅子だか熊だかに追い立てられるように必死に走りつづけてきて、ふと気づけば獅子も熊ももういない。

「あれ、わたし、これからどこに向かえばいいんだろ」
「ていうか、どこに向かっていたんだっけ…」

目指す場所がわからなければ、コンパスも役に立たない。
いろんなものを持っていても、わからないから使えない。
急に心細くなる。

∽∽∽

そういうときはたぶん、時間が解決してくれるものだと思う。
そして、今までなりふり構わず走ってきたぶん、ちょっと休んだらいいと思う。
鉢を替えたあと、植物も少し休めるように。

でも休むのもまた、勇気の要ることだ。

動けもしなければ休めもしない状況は、心がしんどい。

とはいってもやっぱり、ちょっと休む時間が必要なんだと思う。
この1年間、わたしもがむしゃらに走りつづけてきたから、今ちょっと息切れ気味である。
気味というか、息切れしている。

GW、ちょっと心を休ませよう。
次に向かって走り出すのも、どっしりと根を張るのも、考えるのはそれからでいいじゃないか。

つかれてしまったあなたも、少しゆっくりできますように。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたはGW、どこでどんなふうに休息しますか?

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