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つかれきってみるのも悪くない

昨日は片道2時間以上の電車移動。
慣れない乗り換え、知らない街なみ、春の人ごみ…
全身の毛穴でキャッチした刺激はつかれとなってHPを食っていく。

帰りの電車で開いた本は、2, 3ページ読み進めるのがやっとだった。
はっと気づいたときには降車駅のひとつ前。
体は30°ぐらい右に傾いていただろうか。
わたしの右側に座っていた男性は、もういなくなっていた。
寄りかかってしまっていたとしたら、ごめんなさいね。

長い移動ではお手洗いに行きたくなると困る。
お手洗いで乗り換えの電車を1本逃そうものなら、下手したら帰宅が1時間以上遅れるだろう。

昼から夕方にかけて飲んだお酒もだいぶ抜けているが、水分を摂取できていないぶん、まるで純度100%のアセトアルデヒドが蒸発していくのを感じる。

帰宅するとまっさきに水をがぶ飲みし、化粧を落とし、スウェットに着替え、即ふとんにダイブした。
…いや、もはやふとんにもぐり込んだ記憶もなく、のび太くん以上の早さで眠りに落ちた。昨夜のわたしなら「寝落ちプロ」の称号を得られるだろう。

そして、今日も今日とて1日中眠かった。
たえきれず昼寝したが、それでも夜また眠い。
寝ても寝ても、眠たい。
めずらしく散歩さえ休むぐらいに。

∽∽∽

この感覚、懐かしいな。
学生時代、会社員時代、「休める週末」はまるで冬眠したかのようにふとんから出てこなかった。

学生時代は土日も部活があったから土日まるっと休める週は少なく、逆に会社員時代は月曜~金曜までで疲弊しすぎて、土日は冬眠こそが最優先の予定であった。

「おい、ごはんだよ」と母親から起こされるときには朝ごはんでも昼ごはんでもなく、夕飯の時間である。

夕飯を食べ、宿題や課題を片づけ、本を読むなどしてまた眠る。

とにかくもうへとへとで、まぶただけ地球上の5倍のGがかかっているのではないかと思われた。

冬の時期は冷え性で足先は冷たいうえに、ひやっとするふとんに入るのがつらいもんだから、ストーブの前、床が暖かい場所でよく寝落ちした。母親にど叱られるところまでがいつもの流れである。


今は土日まるっと休める週末なんてほとんどないし、慢性的運動不足だからかくたびれ果てて寝ても寝ても眠れるような日も滅多になくなった。
昨日今日はひさしぶりに、懐かしいつかれを味わった。

学生時代も、会社員時代も、毎日全力で生きていたんだな。
いつごろからか、つかれないように、消耗しないように、省エネを意識して生きるようになり、ずいぶんと上達したもんだと気づかされた。

刺激を避け、無意識に安定を求め、無鉄砲なふるまいは減り、まあなんだ、一応竹槍程度は持っているものの、槍の先はさびついている。

もし自分のなかに「眠れる獅子」がいるのだとしたら、おそらくその体躯はでっぷりとメタボリックな姿に変貌し、目を覚ましたとてとても機敏に動けやしないだろう。

それがよいのか悪いのかは別として、
でも、もうすこし毎日つかれてみるのも悪くないんじゃないかと、落ちてくるまぶたを必死に持ち上げながら考えてみる。

…という備忘録を残し、続きは明日考えよう。
おやすみなさい。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが最近「つかれきった」のはどんな日でしたか?

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