📕 | ジブリの原作小説『魔法使いハウルと火の悪魔』①

本が好き！

ジブリが好き！

そうは言いつつ、ベースになっている原作小説・漫画は読んだことがない。

そして実は、まだ見ていないジブリ映画もいっぱいあって(笑)

いい機会だから、とことん読みたい❣️

今回は『ハウルの動く城』の原作、『魔法使いハウルと火の悪魔』から感想文スタート。

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📚　魔法使いハウルと火の悪魔
✍️   ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
🌟　p.1〜p.53
👩🏻　読んだところまでネタバレ感想

↓

第一章　帽子屋のあととり娘
第二章　ソフィーの旅立ち
第三章　魔法使いハウルの城

読了🔚

「どうして人生がおもしろい方がいいなんて思ったんだろう？」走りながらソフィーは思いました。「怯えるだけなのに。何もかも長女に生まれたせいよ」

『魔法使いハウルと火の悪魔』徳間書店, 1997年, 20頁

魔法が本当に存在するインガリーで、3人姉妹の長女として生まれたソフィー。

迷信が現実と密接に結びついている世界に生まれた彼女は、おとぎ話にあるように、長女の自分は成功できないと信じ込み、実家の帽子屋であくせく働く日々を送る。

次第に彼女の帽子が評判に評判を呼び、悪名高き荒地の魔女の耳に止まるほどに。

魔女が帽子屋へ訪れた際、そうとは気付かないソフィーは、苦手な接客で荒地の魔女の逆鱗に触れてしまう。

不思議な呪いをかけられたソフィーは、たちまち、90歳は過ぎたような老婆の姿に変えられてしまった。

ソフィーは実家から抜け出し、呪いを解くべく悪名高い魔法使い・ハウルの城へたどり着く。

ハウル不在中の城には、見習いのマイケルと、火の悪魔・カルシファーが留守番していた。

マイケルが寝静まったあと、カルシファーはソフィーの呪いを解く代わりに、カルシファーにかけられた呪いを解く契約をする。

ここで1番面白いのは、呪いをかけられた方が生き生きしているソフィーだと思う。

これまで親の再婚も、父親が亡くなった事も、1人寂しく帽子を作る事にも「長女だから」と耐えてきたソフィー。

呪いを皮切りに、これは理不尽だぞと、ようやく自我に目覚める。

または、突然年老いた、見た目が変わったことから気が大きくなっているとみてもいいかも知れない。
少なくとも、縛られていた〝長女〟ではなくなっている。

また、この作品は『オズの魔法使い』や『青い鳥』のような〝行って帰ってくる〟パターンに沿って進んでいる。

この後、家主のハウルと出会って、ソフィーは何を得るのか。

そして、お決まりのパターンに沿って、ソフィーは元の姿に戻るのか、もしくは元の家に帰るのだろうか。

※ちなみにサムネのハウルとソフィーが空を滑空するシーンは原作にはなく、お祭りの場面のみの登場。

ジブリ好きの方、ぜひ考察してみてください❣️