見出し画像

言い訳④攻殻機動隊から突然のSFマイブームが始まってしまった。

積読日記です。

📕星を継ぐもの(1980)
🧑ジェイムズ・P・ホーガン=著
 池央秋=訳
🟢全308頁

時は2020年、未曾有の緊急事態宣言の最中。あの時私の価値観を大きく変えたのは一体何だったか…そう、Netflixだ。

同じタイミングでKindle端末を買った事も少なからず影響を与えているけれど、Netflixの浸透具合といったらもう、計り知れない。本当に革命的。

これまで手を出してこなかった恋愛リアリティ番組に韓国ドラマ、見たかったアニメや昔の洋画がとっても身近な存在になったのはきっと私だけじゃないはず。

さて話を元に戻していくと、あの自宅待機期間、Netflixのオススメに突如現れた攻殻機動隊のアニメにそれはもう大興奮してしまった。

ストーリーの面白さは言うまでもなし、見栄っ張りな本好きとしては、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』なんかのモチーフが出てくるとついつい「知ってるよ!読んだことあるよ!」と言いたくなってくる。

そんな訳で〝名前は知ってるけど読めてない大作〟を、時間があるのを良いことに猛烈に読み始めた。

ジョージ・オーウェルの『1984』、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』、この辺りから段々とSF沼にハマっていってある時、SFジャンルでもう読めないものはないだろうなあと有頂天になって買ったのが70年代の本格!ハードSFだった。

先ずは1ページ目、たった1文であまりの難解さ。しょうがない、ちょっと飛ばして3ページ目を読む。ダメだ分からない、それにいつまで経っても台詞に行き当たらない!

そんなこんなで宣言が明けてしまい丸2年、立派な積読になってしまったのが今回の『星を継ぐもの』だった。

「これは論文、これは論文…」と念じながら読んでみると意外に面白い。あまりに凝った内容だから集中力はいるけれど、ミステリーみたいに最後は大どんでん返しも待っている。
最初で最大の謎である〝宇宙人の死体〟って何だか君が悪いのに、気になって仕方がない。

それからどんでん返しとは別に、物語の最後には意外なオチが付いていて、その演出にきっと誰もが「なんて勿体無い!」と思うんじゃないだろうか。

今回の収穫は、ハードSFを楽しめるようになった自分の実現。取り敢えず、気になったから買ってみる。読みたくなったら読む、駄目ならいつかの自分に託すのスタイルが、ようやく身を結んだ本だった👽

この記事が参加している募集

読書感想文

私は私のここがすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?