読書感想:ライフデザイン系


1.DIE WITH ZERO(ビル・パーキンス)

アリとキリギリスの童話のアリの価値観を例に、喜びを先送りすることの損失を警鐘され、人生に向き合える内容です
記憶の配当とのキーワードが優先順位が変わるほどの衝撃波

<Point>
・人生は経験の合計
・お金をライフエネルギーとして捉える
・人は老化や死には逆らえないため、限られた自分のエネルギーの最適化を追求できるか
・お金を節約して機会を逃がすことはナンセンス
・時間と金を最大限に活かすためのカギは,タイミングにある
・時間や金をかけて何かを経験することは、その瞬間を楽しむためだけではなく、記憶の配当を生み出す
・自分があとどれくらい生きるかを真面目に考えてみる
・何かを楽しむには最低限の健康が必要
・金を稼ぐことと大切な人との経験をトレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化する
・自分は残りの人生で何をしたいのかを、大まかな時間的枠組みの中で整理する
・行動を取らないことへのリスクを過小評価してはならない
・リスクの大きさと不安は区別すべき

2.物語思考(けんすう)

自分のキャラを作り、動かして、環境を選び、物語を前に進めていくとの思想が人生を楽しむためのコツとして学びになり、難しく考えがちなライフデザインの考え方が一変させられます
見開きに「がんばってね」との一言のこだわりも素敵だなと

<Point>
・喜びと苦しみの両方で今が充実していると感じられる状態こそが目指すべきもの
・自分を主人公にして物語を進めるように人生を送ることで、自分を客観視しやすくなり、本質的な対策を打ちやすい
・物語思考だとチャレンジや失敗をしないほうがつまらない日常が流れていくだけでリスクになる
・過去からの積み重ねよりも未来になっていたい状態の方が現在の行動に影響を与える
・頭の枷を外して自分の限界を決めない
・理想を現実だと勘違いしてしまうくらいに解像度を上げていくとコンフォートゾーンが動く
・自分のキャラクターを決めることで、すぐに結果が出なくても、プロセスが止まることがなくなる
・行動を変えることで自分のキャラクターを変えることができる
・「自分とはなにか」を考えるよりも、なりたいキャラを考え、そのキャラがしそうな行動をリストアップし、ひたすら行動していくほうが生きたい人生を楽しめる
・同じ環境でキャラを変えたとしても真価は発揮しづらい

3.信用2.0(堀江貴文)

生きていく上で最も大切な信用とは何か?どう形成するのかを考えられ、日々の行動選択を見つめ直すことができます

<Point>
・信用は相手がいてこそ成り立つ社会的な概念。あくまで人による評価に基づいている
・信用があれば可能性が高まるため、信用こそが最も貴重な資産。P/L的発想だけではなくB/S的な思考法が重要
・信用を資産として増やすためには自信が不可欠。なぜなら曖昧なものなのに、当の本人がその価値を信じていなければ他の人が信じられないため
・楽しい経験を積み重ねて醸成された自分の存在そのものこそが、周囲からの信用を高める源泉になる
・素人革命によって自習できる人がより成果を上げやすくなる
・圧倒的な手数の多さが充実の秘訣
・慎重さはやらない言い訳をつくっているにすぎない
・人に任せずに仕事を抱え込むのも一種の怠慢
・「人」そのものを信用するのではなく、その人の無形資産を信用する

4.ウルトラ・ニッチ(浜田寿人)

完全会員制の高級焼肉店WAGYUMAFIAの成功事例を参考に、ニッチに振り切るきる勝負を考えられます

<Point>
・価格勝負ではなくブランドとクリエイティブを高めた価値勝負
・一人でやろうと考えれば圧倒的なスピードを手にする
・一人称のマーケティングは強い。カテゴリーの発信に特化する
・決めたニッチに関連する知識を徹底的にインプットして、界隈の人との会話をしていて、自分の言葉で語れることを磨く
・業界の慣習よりも未来を視ている人とのディスカッションする
・ビジネスの話だけではなく教養の話ができるか
・自分が何者なのか、より強い言葉で相手に伝えられるか
・自分の時間を価値を守る
・見た目で信用を取る

5.ハイコンセプト(ダニエル・ピンク)


情報化の時代からコンセプトの時代に変化していく中で、機能だけではなくデザイン、議論よりも物語、個別よりも全体の調和、、論理ではなく共感、まじめだけでなく遊び心、モノよりも生きがいの6つのセンスの重要になっていくとの視点が学び深い

<Point>
・左脳思考がもたらした繁栄により、美しさや精神性、感情といった右脳的なものに、より大きな価値が見出されるようになっている
・差別化を図るためには、デザインや共感、遊び心などのソフトな資質が最も重要なアプローチとなる
・優れたリーダーとされる人たちにはおもしろい人物が多い
・他人を思いやったり、ケアしたり、元気づけてやれる能力こそ、多くの職業における重要な要素となる
・医療施設のデザインを改善することで、患者の治癒を早められるという報告が次々とされている
・誰にでもアクセスできるようになると、一つひとつの事実の価値は低くなってしまうため、文脈に取り入れ、感情的インパクトを相手に伝える能力が重宝される
・明らかに無関係な要素を結びつけて、新しいものを作り出すために、境界を超えられること発明できること、比喩を作れることが重要となる
・遊び心があると右脳が活性化する
・ユーモアは対立心を和らげ、非難をそらせ、緊張を和らげ、モラルを向上し、伝えにくいメッセージを伝えるのに役立つ
・自分の得意を発揮することで人生の満足感を得られる

6.図解「いいキャリア」の育て方「5つの資」から考える人生戦略(青田努)


資格→資源→資質→資本→資産の5つの資の観点でキャリアデザインの整理の仕方、着眼点、考え方を体系的かつ網羅的に振り返ることができ、未来を考えられます
末尾の「もう一度生きられるとしたら、実現したい生き方はどのようなものですか?」の問いかけに向き合うことが大事だなと

<Point>
・経験の幅を広げることで関心の幅を広がる
・自己分析はフィールドワークとネットワークによって深めやすくなる 
・企業や職種に対する理解を誤ってしまっては、いくら自己理解ができていたとして
・比較的自由が利く期間のうちに、いかに資本を身につけられるか
・学んだことを咀嚼するには休む必要があり、予定がないから休むではなく休むという予定を入れる考え方が大切
・キャパシティは心>体力>能力>時間の順に重視する
・新鮮な気持ちや感動する心は、新しい挑戦や困難に立ち向かう上でのエネルギー源になる
・得手不得手は相対的な概念であるため、比べる対象が必要
・克服すべき弱みは、強みを活かす上での阻害要因となっているもの
・多くの場数を踏んでも、内省や学びが不足すると大食い、早食い競争」になって疲弊する
・キャリアアップの本質は自由を獲得する交渉力の向上にある

7.大学・中庸(金谷治)

2,000年以上前から重要視されている修身や道徳の実践を考えられます

<Point>
・家庭やチーム、社会のことを考えるには、まずセルフマネジメントができなければならない
・目につかない所でも己を慎むことができるか
・心が正常に落ちついていないと感覚が狂う
・自分が嫌だと思うことは人にはしないを徹底しなければ人の信頼は得られない
・すぐれた人物を活かせないことは怠慢
・国にとっては財物を得る利益は本当の利益でなく、道義を守ることこそ本当の利益
・道徳は特別な場面で必要になるものではなく、常日頃にあるもの
・他人が一の力でできることを自分は百倍の力をそそぐことができれば、誰でも変われる

8.ニュータイプの時代(山口周)

従順、論理的、勤勉、責任感の強いオールドタイプが急速に価値を失い、自由、直感的、わがまま、好奇心の強い人材ニュータイプが大き価値を生み出し、豊かな人生を送るとの時代の変化が衝撃的

<Point>
・優秀さは社会システムの要請によって規定される文脈依存的な概念
・物質的な二ーズや不満が解消されてきている現代は問題解決力より、あるべきを構想できる力のニーズが高まっている
・モノが過剰で意味が希少時代
・ただひたすらに量的成果を追求することが本来必要のないクソ仕事を作り出して周囲を無意味の泥沼へ陥れる。対して、仕事の目的や意味を言語化できると人を惹きつけ、モチベーションを引き出すことができる
・環境がどんどん変化していくため、過去に蓄積した経験がどんどん無価値になっていく
・スケールはそのままメリットにならないどころか、むしろ競争力を削ぐ要因になりつつある
・論理的に情報処理をすることは、必然的に差別化の喪失を招く
・危機に耐えるよりもアンテナの感度と逃げる決断をするための勇気が重要
・自分を変えるオプションを取り続けていれば思考力は衰退し、倫理感は麻痺する

9.ニューエリート(ピョートル・フェリクス・グジバチ)

ゼロから新しい価値を生み出すことの価値が増すクリエイティブエコノミー時代に必要な情熱、創造性、率先を考えられます

<Point>
・人と人を繫げて新しい価値を生み出す
・自己実現=他者貢献と理解して、スキルを磨きビジョンとミッションを持ちパッションを発揮する
・自分のアウトプットにプライドがあるか、プロセスを楽しんでいるか
・仕事の一部を近い将来の土台を作るための投資にあてる
・誰と接するかが成長できるかどうかを大きく左右する
・人から学ぶ際には自分と会うことが相手の学びになるように努力する
・常に自動化と仕組み化をする
・師匠を限定しないことで学びのアンテナの感度が増す
・自分の課題を基に質問を作っておく
・最終決断は落ち着いた状況で行うべき
・直感のセンスを磨くには小さな失敗をたくさん経験を積む
・人によく言われることがブランドになっていく
・リーダーは専門外の分野に精通する必要はなく、いかにエキスパートをチームに迎え入れて成果を出すか
・マラソンの発想ではなくスプリントの発想で生きる

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