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今日ときめいた食べ物70ー「カニカマ」ってすごい❣️

(2023年8月26日付 朝日新聞be 「はじまりを歩くーカニカマ」より)

「本物のようで本物ではない」カニカマ。お好きですか?
スーパーの冷蔵棚には、赤い色をしたいろいろな種類のカニカマが並んでいる。今や世界中で大人気だそうだ。アメリカでは”imitation crab”とか”crab stick”とか呼ぶらしい。”Edamommy”(🫛エダマメ)と並んで孫たちは大好きだ。

元々は石川県の水産加工会社が、中国からクラゲが輸入できなくなったことで人工的に食用クラゲを作ろうとして失敗したことが、カニカマ誕生につながったんだとか。初めは、フレーク状で「かにあし」として発売されたが、最初は全く売れなかったらしい。きっかけは、たまたま問屋から仕入れた料理人たちの間で評判になってバカ売れするようになったとか。

その後広島県の水産加工会社がスティック状にして発売して一層人気が広がったそうである。

高タンパク、低カロリーのカニカマは「ヘルシーな食品」として海外でも人気になり、今では海外での生産量が日本の生産量を上回っている。

2021年の世界のカニカマの生産量は約50万トン。
1位はEUで16万5000トン、このうち半分近くはリトアニアが占めている(日本からは遠い国だと思っていたけどねえ)
2位はアメリカの9万3300トン。
3位が日本で7万トン。以下タイ、中国と続く。

そう言えばポルトガル語の先生が好きだと言っていた。ポルトガルの物は主にスペイン製造だそうで、日本のカニカマの方がずっと美味しいと言っていた(やっぱり、ね👍)

2022年で誕生から50年周年を迎えたが、インスタントラーメン、レトルトカレーと並んで「戦後の食品三大発明」の一つなのだそうだ。

約半世紀「カニが脱皮」するように進化を遂げ、見た目も味も食感もグレードアップして、高級タイプのカニカマも出てきているとか。有名旅館とのコラボでカニカマのフルコース料理も披露している。

カニカマを考案した会社の社史にはこうあるそうだ。

「失敗だと思った物から別のアイディアがでてくる。壁に直面しても、その先に想像もしなかった発見がある」

ーカニは前へは歩かない。人生も仕事も横歩きするから面白い(うまい👍)


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