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パイ!ターワン!

最近のお気に入りの言葉。

1カ月近く前に会社を手放して目出度く無職生活に入った時に
なーんか面白い事ないかなと、いや違うな。
正直言うと
なんか頭をぼーっと出来るものないかなぁ
とアマプラの画面を半ば惰性で上下左右に行ったり来たり動かしていた指をようやくの思いで留めて再生してみたドラマ。

冒頭のワンフレーズでピンときた人はきっと同じものを観たのだろうし、誠に勝手ながらその方には親近感を覚えざるを得ない。機会があれば好きなフレーズで挨拶をしてみたい。ちなみにこちらが好きなのは冒頭に加えて「ノイ!」です、よろしく。

さて、なんのことかというと皆大好き三国志よりずっと遡って秦の始皇帝が中国を統一するまでを描いたドラマ「始皇帝 天下統一」を一気見しましたよというだけの話。

もともと小学校の図書室にあったマンガ日本の歴史・世界の歴史シリーズが大好きだった。
その流れで小中学校の頃は三国志やら水滸伝に熱中して幾つかの小説版やら漫画版を読んで空想に浸り、さらには懐かしのファミコンやPC98でさんざんKOEIさんのお世話にもなった。
当然のごとく横山光輝さんにも出会い彼の遠巻きのファンになったし、始皇帝の知識を仕入れたのも高校生だか大学生だかで読んだ横山光輝さんの史記がベースになっているように思う。
今はYJで連載しているキングダムを毎週楽しみにしている。

そんな自分だから「始皇帝 天下統一」にも多少の興味をもって再生したのだろうと思う。
あえて多少と形容したのは、正直たいして期待をしていなかったからだ。
作りが同じように見える三国志のドラマもつまみ食いで見たことはある(多分だけど三国志で出演している劉備役の人と始皇帝で始皇帝の父役の方は同じ俳優さんだ)
もっとも三国志は仰々しさが不自然に感じるからなのか、なんだか食指が動くものではなく続きを観ることはなかった。
今回もそれ受けての再生だったので期待の程は想像して頂ければと思う。
制作された方々、すまない。今では反省しているので許してほしい。

有難いことに期待は良い意味で裏切って頂けた。
途中で切ることはなかったし、そのまま次の2~3話を観たのだから。
とても丁寧に様々なエピソードが描かれており、
あっ!あの逸話の事だ!
へー、そう解釈して描いていくんだー
などと自然と没入していた。

結構なハイペースで見続け1週間もすると、家族にも自分が妙に気に入っているものがあると気付き色々と聞いてきた。
なに観てるのー?どんな話?へー、パパが好きそうなやつだね、この人はだれ?ふーん知らない、どこまでいった?などなど。

妻は私と違って攻略本を見ながらゲームを進める質らしく、いつのまにか全何話なのかを確認していた。
全78話もあると聞いた時は愕然とした。
だいぶ進んだ気がしたのにまだ政(のちの始皇帝)が実権を握れていないのはその為か、なるほど。
アマプラの表記では何話かというのに加えてシーズン1とあったので
まさかこのペースでシーズン2もあるのか?と恐れを抱いたりもした。

中盤も過ぎる頃にはすっかり家の中で「ノイ!」と元気に発声していた。
あとは「ターホー」と妻に呼びかけたりもしていた。
太后、つまりは王の母を意味するのだから使い方が間違っているのを承知していたが、とにかくその言葉を発声したかったのだから仕方がない。

もう想像がついているとは思うが冒頭の「パイ!ターワン!」は王様に謁見するときに頻繁に使われていた。
おそらく、拝!大王!なのだろう。
そして「ノイ!」は、諾!なのだと思う。ハハッ!かしこまりました的な。
古文の成績はそこそこだったし、大学で選択した第二外国語の中国語の成績は惨憺たるものだったから保証はしかねるが、別に学術書を書きたいわけではないので間違っていてもお目こぼしを頂きたい。

ここまでお読みいただいた方には気付かれてしまっていると思うが
全く中身のない文章であることを許してほしい。
ドラマを見てテンションの上がった40半ばの人が、ウキウキしたことを知らせたかっただけなのだから。

ありがとう。



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