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ミュージカルに参加したら最高のチームに巡り合えた話

いやー、ついに終わっちゃいましたね、本番!!
去る8月19・20日、100日間かけて練習を重ねてきた市民ミュージカル「A COMMON BEAT」(以下、コモンビート)の公演が成功のもと幕を閉じました。

振り返ってみて書きたいことはたくさんあるのですが、まずは特に記憶が鮮明なうちに残しておきたかった、かけがえのない大切なチームについて語りたくて筆を執りました。

過去記事を読んでくださっている方からすると繰り返しになりますが、コモンビートの世界は赤・緑・黄・青の4つの大陸に分かれているという設定です。
出演者は皆早い段階で4つの大陸のうちのどこかに割り振られます。
参加者の人数にもよりますが、1つの大陸はだいたい20~30人程度。
大陸が同じになると行動を共にする機会が増え、さながら悪役のいないホグワーツのように(と昔誰かが言ってた)、大陸ごとの団結力も芽生えてきます。

今回私が配役されたのは青大陸。
この青大陸が最高すぎるのです。

チームを作る。

ミュージカルプログラム開幕直後に頭をひねりながら書いた決意表明。

ここに書いたやりたいことは見事に全部叶っていました。
個別にはおいおい書くつもりですが、「チームをつくっていくこと」はその中の一つでした。

しかし、そこに果たした自分の力なんて微々たるものです。気がついたら叶っていた。

チームを作ることについて、先ほど挙げた記事ではこんなことを書いている。

転職で今の会社の面接を受けたとき、やってみたい分野としてマネジメントを挙げました。
マネジメントをやってみたいと思ったきっかけが、3年前にミュージカルに初参加したこと。
当時ステージで目立つ役柄ではなかったのですが、チームの中でいろんな考え方に理解を示しつつ自分の思いを伝え、まわりを励ましていくような役回りを担うことが多くありました。
良くも悪くも流れにのまれず、別方向から考えがちなので、行き過ぎそうになる流れを修正する役回りになることもたびたびあったように思います。

あれ、私こんなこともできるんだ、それに結構楽しい。
と気づいた100日間でした。

前回出演した時、私は黄色大陸でした。
出演するメンバーは毎回変わるので、同じ大陸のメンバーは今回とは違う顔ぶれ。
出演シーン的に今回ほど練習量がいらなかったこともあり、当時の私は同じ大陸の仲間に対して声を上げつつ、後ろから支えていく立ち位置にいました。

しかし今回は、苦手だったダンスを踊るシーンにたくさん配役され、仕事も当時より量も責任も重くなっている。
正直なところ、前回と比べたら全然動けてないし、自分のことに一生懸命だったと思います。
大陸のみんなには、助けるより助けられることの方が多かった。

でも気づいたらそこにあったんです、最高のチームが。

何が最高なのか

みんなができるタイミングでできることをして、声を掛け合ってフィードバックして、全力で頑張るときは頑張るし、ふざけるときはとことんふざけて笑い合える。
一文でまとめるなら、青大陸はそんな集団でした。

ステージに立つ意識の高さ

青大陸はかっこよくて楽しい雰囲気のダンスが多いこともあり、他の大陸と比べると元々ダンスが好きな人が集まりやすい気がする。
舞台に立って自分を表現して魅せていくことへの意識が高く、いい意味で出たがりな人が多い(舞台との親和性が高い)。

そんなこともあり、かなり早い段階からダンスの教え合いやフィードバックも積極的に飛び交っていた。
私はダンスが苦手なので、真っ先にダンスは苦手だと自己開示して周りにたくさんお世話になった。笑

練習会場が遠方だったからと大陸で合宿をした時、暗くなる寸前まで自主練をして大陸ダンス(序盤に登場する、各大陸の文化を表現するダンス)の振りをブラッシュアップした。
次の練習で大陸ダンスを通した時、自主練の成果が出て青がたくさん褒めてもらえて嬉しかったのを覚えている。
特に大陸ダンスの一つ、ヒップホップは褒められダンスの常連だった。
私は出演していないけど、皆のキレッキレな動きと最後の全身を使ったウェーブが大好き。

ミュージカルを成功させたい、表現を楽しみたい、と同じ方向を向いて団結し、共に高め合っていく。
互いの頑張りが刺激になり、プログラムが進むにつれて自分を表現することに開花したメンバーも多くいたように思う。

全力で楽しむぜ!

青大陸のメンバーは楽しむことに全力である。

大陸を結成して間もないころ、平日にオンラインで集まって雑談しつつ、大陸の名前と掛け声を決めたことがあった。
その日は半分くらいの人数しかいなかったので、いくつか案を出して次回の練習で決めるつもりだったが、結局素晴らしい案がまとまってしまいあっさりと決まってしまった。
次の練習では、掛け声の振りを考えてくれたメンバーに動きを披露してもらい、皆で円陣を組んで声を出した。めちゃめちゃ楽しかった。
思えばあのあたりから青大陸盛り上がってるね、と認知され始めた気がする。

青大陸内で盛り上がった時の身内ネタで、大陸ダンスの一つ「ブラジル調」のサンバ的な動きを皆でするというものがある。
(なんのこっちゃよくわからないと思うが、やっている側としてはとにかく楽しい)
終演後、公演の感想を書いたアンケートを何枚かピックアップして出演者全員の前で読み上げてくれるという時間があるのだが、千秋楽のアンケートにサンバがよかったとの感想があった。
嬉しくなっていつものノリでブラジル調の振りをやっていたら、それが青以外にも伝播してまた嬉しくなってしまった。

その他にもここには書ききれないくらいの楽しいエピソードやふざけたエピソードにあふれており、皆と一緒にいるととにかく楽しいのである。

誰もが動けるチーム

そして最後はちょっと真面目な話。
青大陸には中心的にたくさん動いてくれる人はいるけど、突出した人はいなくて誰もが無理なく(ちょっと無理しちゃったときは弱音を吐きながら)関わり合っている。
それぞれに得意な分野、苦手な分野があり、それぞれが得意を活かしつつ苦手を補いながら、一つの居心地の良いチームができている。

チームの在り方は様々だと思うので、誰か一人が引っ張っていく形ももちろんあり。
けれども、私が理想としているのはこっちの方向性なんだと思う。

たまたまメンバーがよかったといえばそうなのかもしれない。
でも、こんなチームが職場とか、他の環境でもあったらいいのにと心から思う。

私が今仕事としているマネジメントに絶対の正解はなく、再現性のある手法なんてないのかもしれない。
それでも、青大陸でできたことを他のチームにも取り入れて、少しでも居心地よく一人ひとりが自分らしさを発揮できるチームが増えていければと思う。

マネジメントを仕事としていると言いながら、課題やタスクは山積みで、正直チームの構成員のことをよく見れている自信はない。
状況の変化は激しいし、お客様から求められるレベルも高い。
もっとできることはあるはずなのに、全然できていないと悔しい思いをすることの方が多く、自宅で一人悪態をつきながら仕事をしている。笑

それでも、私の中でのチームの理想形が一つ目の前にあることで、また頑張ろうと思える。

何で一人ひとりが動けていて、チーム全体としてうまくかみ合ったのか。
なんとなく私の中での解はあるけれど、まだうまく言語化はできていない。言語化できたら忘れないよう、この記事に追記しようと思っています。

おわりに

この話題だけで1記事もつだろうかと思っていたけれど、結局いつもの勢いで3,000字を超えていました。
でも正直、これだけ語っても語り尽くせない、まだまだ伝えきれていないと思えるほど、たくさんの魅力にあふれているチーム。
公演は終わってしまったけど、今日もライングループは順調に動いていたし、これからも交流は続いていくことでしょう。

青のみんなに出会えてよかった。
これからもよろしくね!

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