「似合う」が広げる可能性を知った
「自分に似合う色はどんな色?」
私自身は、結構自信を持ってこの色だと言えます。
5年以上前にパーソナルカラー診断を受けたときも、結果は予想通り。
答え合わせをしてプロのお墨付きをいただいた気分でした。
服を顔や手に当てて似合うかどうかを判断することは日頃からやっていて、似合う色を選ぶことにはそこそこ自信があります。
だから正直、パーソナルカラー診断を改めて受ける必要はないと思っていました。
自問自答ガールズの間でネツイイさんのカラー診断が話題になったときも、楽しそうだけど自分には必要ないか……と思っていたのです。
しかし、4月にあったあきやさんの講演会(幻冬舎大学)の後にガールズとお茶をしていたとき。
ゆとりさんからネツイイさんのカラー診断の話を聞き、俄然興味が湧いてきました。
ただ似合う色を教えてくれるだけじゃないとは聞いていたけど、これは楽しそうだぞ……と。
似合う色は分かっているつもりだけれど、自分の目が確かなのかを知りたい。
色を見る精度を上げたい。
そして服は似合う色を判断できるけど、コスメ選びには難しさを感じていたので、服以外の「似合う」も知りたい。
そう思い、ガールズ向けにカラー診断の告知をしてくださっていたむっちゃんさんを通して、ネツイイさんのカラー診断を予約しました。
深く楽しい色の世界へ
予約当日。
シンプルで落ち着く内装の会場には、ネツイイさんのテキスタイルで作った洋服がたくさん掛けられていました。
お洋服も気になるけれど、まずは今日の本題、カラー診断!
最初に簡単なカウンセリングを受けてから、ネツイイさんご自身のお話を伺います。
ネツイイさんが色を見る力を養った背景がとても興味深く、この方が見た結果ならきっと納得できると思える内容でした。
色編
続いて、パーソナルカラーについての説明を受けていきます。
4シーズン分類の例えは人によって変えているそうで、とてもイメージしやすかったです。
色の分布図を見ながら改めて説明を聞くと、意外と分類自体に規則性はないんだなと気づく。
(もちろんシーズンごとの傾向はあるのですが、もっと理論的にバチっと分けられているものだと思っていました)
ドレープを当てて診断した結果は「ど」がつくほどのウィンター。
重くて派手な色が似合うとのことでした。
ドレープを当ててもらいながら、似合わない色を身に着けるとどうなるかを丁寧に確認できたのが勉強になりました。
私の場合、似合わない色を身に着けるとこんな反応が出ます。
・スプリング→うるさい。自分に集中できない。
・オータム→顔が下がって老け見えする。
以前別のところで受けた診断では2ndとしてついていましたが、その割には似合っていないという結果に。
当時25歳くらいだったため、オータムの色を乗せた時の老け感が出にくかったのではないかということでした。
・サマー→さみしい。自分が一方的にしゃべっている感じ。
診断結果を受け、続いては自分に似合う色を判断するトレーニング。
……なのですが、ハイスピードで似合う・似合わないを仕分けていったのですぐに終了してしまいました。
肉眼ではほとんど違いが分からない色でも、手を当ててみると映りが全く違うのが面白い。
日常生活の中では似ている色同士を比較する機会なんてなかなかないので、たくさんの色に同時に触れられる、診断ならではの経験ができたと思います。
似合う色が見れているとのお墨付きを得て、自分の目に自信が持てて嬉しかった!
アクセサリー編
アクセサリーは「イエベは金・ブルベは銀」くらいのふわっとした理解だったので、今回新たに身についたことが多くありました。
シーズンごとに似合うアクセサリーの特徴を教えていただいた上で、ネツイイさんがサンプルとして用意してくださっていたアクセサリーを手に乗せてみる。
似合うアクセサリーをつけると、こんな嬉しい反応が出ました。
・手の甲→しわや血管が目立たなくなる
・手のひら→影やくぼみが出ず、つやつやして見える
ウィンタータイプに似合うとされるのは艶のあるシルバーです。
特に指輪は結婚指輪のイメージが強く、フォーマルすぎるように感じて苦手意識がありました。
でも、サンプルで出していただいたアクセサリーは個性的なデザインで、結婚指輪感もない。
色だけで食わず嫌いせずに個性的なデザインを試していけば、似合うと好きを両立させた指輪が見つかるかも!と希望が持てました。
特に面白くて勉強になったのは、似合わない要素があるアクセサリーを似合わせる=自分のものにする方法です。
ちょうど手持ちの指輪を全部持ってきていたのですが、アクセサリーは似合うかどうかを度外視して買っていたので、似合わない要素を含むものが結構あることが判明。
それらを「似合わないからつけてはダメ」とするのではなく、似合うアクセサリーの力を借り、全体として似合う方向に寄せていくことができるのは目から鱗でした。
アクセサリーは全体に占める面積が小さいので、似合うかどうかを気にせず好きなものを自由につけるのも楽しいと思います。
でも、似合わない要素があるものをどう似合うに寄せればいいかを教えてもらうことで、よりアクセサリーを自分のものとして楽しめる。
手持ちの好きな指輪を自由につけつつ、似合う要素を少しプラスした手元は、これまでの手元よりもさらにおしゃれに見えました。
これまで「似合わせる」というと「顔の近くに似合う色を持ってくればいいんでしょ?」としか認識していなかったのですが、より応用範囲の広い「似合わせ」を目で見て理解できたように思います。
翌日、3コインズでセット売りのシルバーの指輪、合計8本を買ってみました。
お気に入りをじっくり探すより、気軽にたくさん手に入れて、似合う要素に全振りした指輪のイメージをつかみたかったのです。
はめてみると似合う指輪は半分だけでしたが、後悔はありません。
自分なりに似合うを理解できたので、厳選した指輪たちはコーデを支えるアイテムとして活躍してもらおうと思います。
コスメ編
コスメの色選びには苦手意識があります。
ウィンターにありがちな悩みだと思うのですが、ブラウンが苦手なのでナチュラルメイクに困りがち。
またブラウンに限らず見たままの色に発色してくれないので、うまく選べない。
明らかに似合うもの・似合わないものは分かります。
でも、ナチュラルメイクに寄せた色をつけたいからと、絶対に似合うと分かっている色から外したものもチャレンジしたくなる。
結果似合うか微妙なラインのものを買ってしまい、思ったのと違った……と後悔することが結構あります。
診断当日の話に戻ります。
最初は、自分の肌にコスメを乗せた時の色の出方にどのような傾向があるかを教えていただきました。
傾向を踏まえ、似合う色と似合わない色を乗せた時のそれぞれの発色を確認していきます。
実際に試していくことで、自分の肌に乗せた時の色の見え方を体感として理解できました。
ネツイイさんとの発色の違いも見てみると、私の手の上ではどうしようもないことになっている色が、ネツイイさんの手の上では自然できれいな発色をすることが驚きでした!
今の手持ちのコスメを見ると、似合うから大きく外してはいないものの、少し軽い質感のものを選びがちだったようです。
ナチュラルメイクに寄せたいからと、絶対に似合うと分かっている色より薄めのものにチャレンジしがちだったので納得の結果。
手持ちのアイシャドウには似合わないものも1つあるのですが、それは浮くことをあえて楽しんでいるのでOKとします。
似合わない色を思い通りの色に発色させるためのコツも教わったので、もうメイクも怖くない!
ひととおり教わったあと、似合うコスメでメイクをしていただきました。
一番衝撃的だったのは血の塊みたいな色のリップ。
チップに取ると紫になります。
怖々唇に乗せてみると、なんということでしょう、美しいピンクになったではありませんか。
こんなに色が変わって綺麗に見えるなんて、と驚きが止まらなかった。
おすすめしていただいたコスメはプチプラばかりでお財布に優しく、帰りにいくつか買って帰りました。
さらに翌日、似合うコスメに合うアイライナーがないと思い近所のドラッグストアへ。
バーガンディが私の肌ではこげ茶色になることを発見しました。
アイライナーは診断当日にはおすすめアイテムを教わっていないのですが、自分自身で色の変化を見て気に入ったものを選ぶことができ、教わったことを活用できて嬉しくなりました。
ネイル編
当日つけて行ったネイルは、今の手持ちで一番似合うと思っている濃い紫(メタリックな光沢があり、茄子と呼んでいます)。
似合うネイルなのでそのままにしましょうということになり、サンプルを実際に爪に塗ることはせずに、似合うネイルカラーを確認していきました。
ナチュラルネイルのおすすめは白とのこと。
白にナチュラルなイメージはなく内心驚いたけど、似合うコスメのように実際にはナチュラルな発色になるのかもとわくわくしています。
おすすめされた品は当日店頭になく買えなかったのですが、後日チャレンジするつもりです。
番外編・試着タイム
診断が終わったあと、ネツイイさんのお洋服ブランド「yee」の洋服の試着もさせていただきました。
日常のエピソードから生まれた柄。
着た人が美しく見えるよう工夫を凝らした形。
服を着たときのこと、その後のお手入れまで考えて作られた生地、縫製。
色の選択肢が広く、ディテールも多少の調整がきく。
もちろん安いものではないのだけど、質の良さや行き届いた配慮を考えるとお値段以上の品物だと感じました。
アウター中心に試したこともあり着替える手間は少なく、気軽にたくさん着てしまいました。全部で10着くらい?
その中でも特に似合っていて好きな服があって……ネツイイさんと一緒に欲しい欲しいと悶えておりました。笑
もうすぐ秋冬の受注会があるのでぜひ行ってみて、新作も含めてまた試着したいと思っています。
「似合う」が広げる可能性
パーソナルカラーは調和の理論である。
「似合う」が引き出してくれるのは、その人本来のナチュラルな美しさなのだろうと思います。
イメージとしては清純派女優。良くも悪くも嫌われにくいスタイル。
……というと私自身は物足りなさも感じてしまいます。
似合うを知ることは、似合わないものを着ない=ファッションの幅を狭めるもの というイメージもありました。
しかし、似合うを知ることはファッションの可能性を広げることにつながるのだと、カラー診断を受けて考えが変わりました。
似合うを味方につけることで、似合わないアイテムも自分のものとして楽しむことができる。
「似合う」を退屈だと切り捨てず、「似合わない」を恐れて敬遠せず、どちらも戦略的に使いながらファッションを楽しんでいきたいと思います!
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