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ローマへ⑥

パンテオン、ナヴォーナ広場、カンポ・デイ・フィオーリ広場、トッレ・アルジェンティーナ広場と歩いて行き着いたのはヴェネツィア広場(広場は工事中だった)

ヴェネツィア広場に面して「で〜〜〜ん!」と鎮座しているのは「ウエディングケーキ」と称される「Monumento a Vittorio Emanuele Ⅱ(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂)」だ

二階建てのオープンバス乗り場もあってチケット売りが声をかけてくる

☆Monumento a Vittorio Emanuele Ⅱ(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂)


ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂はイタリア統一記念を祝して1911年に完成 ローマにいるとローマ時代の遺跡が多いので1911年完成と聞くと「100年ちょっと前?最近の建物じゃん」と思ってしまう(笑

あの列柱の下へ行ったことがあるがとてつもなく巨大

「ウクライナとロシア情勢」の関してのデモがローマで予定されていた関係か、門前には軍隊の方が複数人いて中へは入れないようだった

すっかり青空

内部はイタリア統一運動に関する展示がされているそうだが、私は20年近く前に両親と外観だけ敷地に入って見ただけなので、内部のことは知らない

今回は中へ立ち入れなかったが、「巨大なウェディングケーキ」は間近で見てもらいたい 正面横幅はやく135メートル、高さ約70メートルとド迫力!だ

綺麗に並ぶ列柱もそばまで行くと想像を絶する大きさなので、父が後ろにひっくり返るんじゃないかと言うくらいに天を仰いで眺めていたのを思い出す

☆Insula dell’Ara Coeli(アラコエリの多層型共同住宅遺跡)


ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の右手の通りを記念堂沿いに歩くと目につく遺跡「Insula dell’Ara Coeli(アラコエリの多層型共同住宅遺跡)」

本当にあちらこちらが遺跡

ローマ時代の集合住宅の遺跡で当時は貧民階級の人々が住んでいたという

驚くのは最低でも5回建てだっという、同じ時代の日本では考えられない建築
1階部分は商店になっていて2階以上が住居となっていたそう

後世に教会へと改装されたらしく、その名残で祭壇がのような絵が今も残っている

色がちゃんと残っているのが驚き

ちなみにこの遺跡の上に「Basilica di Santa Maria in Ara Coeli(アラコエリのサンタ・マリア聖堂)」があり、聖堂へ続く「Scalina dell’Ara Coeli(アラコエリの階段)」はフォトスポットだ

アラコエリの階段とアラコエリのサンタ・マリア聖堂

☆Teatro di Marcello(マルチェッロ劇場)


さらに歩みを進めると通りの向こう側に見えてくるのが「Teatro di Marcello(マルチェッロ劇場)

写真だけだと一瞬「コロッセオ?」となりそうな雰囲気

マルチェッロ劇場は、共和政ローマ末期からローマ帝国初期にかけて建設された古代建築で屋根のない劇場だ

演劇や歌などの上演をローマ市民や旅行者が観覧できた

カエサルが着工し、アウグストゥスが紀元前13年に完成させたのでコロッセオよりも古い建物となる(コロッセオは西暦80年)

まさかの住居になっていたとは

現在の姿になるまで幾度か改装・改造されているようだが、16世紀にローマの名門Orsini家によって大改造がなされた際に3層目のアーチが取り払われて上部に住居が増築された

そして驚きは今現在もアパートとして住居部分は使われているのだとか

マルチェッロ劇場を眺めつつ進んでいくと見えたこちらはなんだかわからないまま撮っていたけど、写真中央から左側は「Area Scara di S.Omobono(サントモボノ歴史博物館) 」で右側は行政機関の入っている建物のようだ

Google Map上で行政機関は「インフラ開発・都市整備部」とあった

☆「Santa Maria in Cosmedin(サンタ・マリア・イン・コスメディン教会)」と「Bocca della Verità (真実の口)」


ローマといえば映画「ローマの休日」
映画に出てくる「真実の口」があるのがサンタ・マリア・イン・コスメディン教会だ

鐘楼がある建物がサンタ・マリア・イン・コスメディン教会

8世紀に法王ハドリアヌス1世が近辺に暮らすギリシア人のために古代ローマの廃墟を改装した教会 名前にある「コスメディン」て化粧の「コスメ」に似た響きと思ったらギリシア語で「装飾」の意味らしい

ギリシア人が教会を飾り立てたので「コスメディン(装飾)」の名前がついたのだとか

ローマで最も美しいと言われる鐘楼

「真実の口」はこの教会の門入って左手外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られている

実際に見ると大きい

元々はフォロ・ボアリオ地区の寺院内にあった集水器(マンホール)の蓋だったと言われている

口に手を入れると偽りの心がある者は手を抜くときに「その手首を切り落とされる」「手を噛み切られる」「手が抜けなくなる」という伝説があるのは、「ローマの休日」を見た人ならご存知だろう

刻まれている顔は海神オケーアノスのものとされる

上記2枚の写真だけ見ると人がいないように思われそうだが、実際は長蛇の列だ

私は道路側の鉄格子の隙間から真実の口の写真を撮っただけ

映画「ローマの休日」で「超有名」になった真実の口、目の当たりにしたら「手を入れたくなる」のは避けられないだろう

私は何度か経験済みなので「時間優先」で外から拝観のみ

30年前、、、若い〜 まだ美大生の頃
まぁ、やるよね。。。

「真実の口」で映画「ローマの休日」体験で済ませる人も少なくないと思うが、できればサンタ・マリア・イン・コスメディン教会も拝観してほしいものだ

☆「Circo Massimo(チルコ・マッシモ)」を眺めながらランチへ


サンタ・マリア・イン・コスメディン教会と真実の口を後にして歩みを進めると、だだっ広い広場に行き着く

「チルコ・マッシモ」、古代ローマの広大な戦車競技場跡地だ
今でも運動会とかできそう(笑

前日の豪雨で水たまりができている

チルコ・マッシモの向こうに遺跡群が見えるのが「パラティーノの丘」エリア

広場に一本ある糸杉?は30年前、初めて来た時もあった

来た道を振り返れば向こうに「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」が見える(それほど巨大ということだ)

写真中央に白い建物が見えるのがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

ここから先は普通、観光客が行きそうにない住宅地を歩いてランチのお店へ歩いていく

観光要素ゼロでも私には新鮮な風景
駐車場がないので路上に駐車スペースがある

☆ローマ名物「カチョ・エ・ペペ」を食しに


「ローマへ行く」とMassimoに伝えたらいろんな情報を WhatsAppで送ってくれた 前夜に食事したAlessandoroからも色々聞いていたが、自分がいる場所から行けそうな範囲にあるMassimoおすすめのお店へ行くことに

バスとトラムでも来られるが知らないエリアなので歩きたい

初めて来たエリアだけど住むのには良さそう ローマのいわゆる観光地からは離れているし

住民らしき人しか見かけなかった

ちょうどお昼時、お腹も空いた 席が空いていれば良いけれど
お店はこちらの「Felice a Testaccio(フェリーチェ ア テスタッチョ)」

1936年創業の老舗

テラス席もあって気持ちよさそうだが、店内へ案内してもらう

多分、常連さんほど奥の席に案内されるんだろうな

入り口近くの席なので店内が見渡せる(私的には特等席、様子が見られて楽しい)

とりあえず、たくさん歩いたのでビールとお水を頼む 写真に写ってないがお水が1人なのに720mlのボトルが来てびっくり

お水飲みきれなくても良いからビールは飲みたい
グラスにも店名が
以前はビールというとMessinaかAzurroかMorettiしか知らなかった

このビール美味しかった〜、お水いらんかったわ・・・

イタリアでちゃんとしたお店に入ったら、最低2皿(前菜・一皿目・二皿目・付け合わせの中から)を頼むのがマナーなので1人だけど前菜と一皿目のパスタをお願いした

ズッキーニの入ったオムレツみたいなの

料理名はすっかりわからないけど、季節の野菜が入ったオムレツ的なもので今回はズッキーニが使われていた

結構これだけでもお腹膨れる

イタリアって日本みたいに料理をシェアしない(のが基本)が複数でくれば、こっそり味見的にシェアできるのだが、1人なのが残念

そして、お待ちかねMassimoおすすめの「カチョ・エ・ペペ」

目の前でチーズをパスタに絡ませてくれる

「カチョ・エ・ペペ」とは「カチョ(チーズ)とペペ(胡椒)」で、ローマ名物だ
伝統的な太めのパスタ「トンナレッリ」をアルデンテに茹でて、ペコリーノ・ロマーノチーズと絡ませて胡椒を加える

めちゃ食べ応えある

実は普段、パスタはトマトベースかオイルベースのものが好みで、クリーム系やチーズ系は食べない(カルボナーラも興味ない)

でもせっかくのMassimoおすすめとあっては「食べないわけには!」ということで食べてみたけど、これは美味しい!

カルボナーラよりも好きかも

お店のあるトラステヴェレ区はローマピッツァの店も数多くあるのでまた来てみたい

美味しいパスタを堪能した後は、腹ごなしに再び歩く

ちなみに720mlのお水は無理やり飲み切った(笑
500mlの炭酸水が安くて1€、高いと4€とかしちゃうご時世なので「貧乏性発動」して、、、お陰で水っぱら、ちゃぷちゃぷだ

⇨⇨次回へ続く

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