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ワーママ部長 転職をふりかえる_1

15年勤めた会社を退職した。
理由は色々あるけれど、大きくは2つ。
育児のステージが変わったこと、会社のステージが変わったこと、だ。

理由1:育児のステージが変わった

我が家の息子は今年6歳。来年度から小学生になる。
ここ1年くらいで、育児の内容が明らかに変わったと感じていた。

数年前までは、いわゆる「保育」がメインで、誰かが見守っていて(祖母でも可)お腹をすかせない、ということを守れば、まあ大体のことは乗り切れた。それが、年中以降、大人と同じく言葉を使って向き合うことが必要な局面が増えた。

ワーママ部長であることは、子どもの言葉に耳を傾けることに適していなかった。

終業しても休日でも、部下からはチャットやslackが飛んでくる。
何時に業務が終わろうとも、薄く仕事モードで居続けなければならない。

ワーママであることが、正直、うっとうしくなってきていた。
いや、逆だ。
ワーキングモードの時に、子どもをうっとうしいと感じてしまう自分をやめたいと思うようになった。

私はきっとこのままだと子どもの成長を見落としてしまう。

子が大人になっていく道のりの、ほんの少しの間だけ伴走させてもらえる大事な時間を、とっくに成人した大人のマネジメントの方に投下していいんだっけ?子どもと対峙する以上に重要な仕事なんてあるか?

答えは、「あるわけない」だった。

理由2:会社のステージも変わった

私は前の会社に15年在籍していた。
15年というのは、20代だった私が40代になっちゃう長さだ。

同時に、会社にとっても「15年分の年を取る」長さで、その間に会社は上場し、規模も拡大した。

小さなベンチャー企業の頑張り屋の20代だった私は、
大きな上場企業で100人以上の部下を抱える40代になった。

大きな会社の管理職の仕事は、現場に出ることがほぼない。
やっていることは、「問題解決」と「政治」だ。

現場で起きたさまざまな問題を、現場の粒度から大きく捉えなおし、
時にはお金や人を投下しながら解決していく。

解決の過程で出てくる交渉や妥協点の探り方などはほぼ政治家。

現場のことを知らない役員と、議論のための議論をしなくてはならないこともあり、正直、「現場の問題を何も解決しない『重要な会議ごっこ』だな」と思っていた。

でも、その無意味な時間に付き合わないと次に進まない。それが政治だから。

自分も会社もどんどん老獪になっていく。
この先に、自分が生き生きと仕事をしている姿が想像できない。

居場所を変えよう

そう思い、転職を決意した。

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