このゲーム実況がヤバイ!

 こんにちわ。吉田アミです。あ、吉田の吉は土口でお願いします。さて、突然ですがゲーム実況を寝る前などによく観ています。ゲーム実況を見はじめたのは飛行機墜落し、人肉を食らう部族のいる島でサバイバルする『Forest』というゲームがヤバイよ!と春田幸江さん( http://harutasi.blog.fc2.com/ )に教えられたのが運の尽き。その前には『ゆめにっき』というゲームもにもハマりました。富沢ひとし先生によるマンガ版にもなったのでご存知のかたも多いかと思いますが、つげ義春的世界観に萌え要素ありという、分かってくれる人とはとりあえず、握手でもしておきたいという気分になるゲームです。そこそこにゲームのトレンドを置い続けてきたわたしでしたが、ゲ―ムをやったらすべての生活がダメになる!という危機を感じ、また新しいプラットホームを買わないように自制しています。311のあとに、なにもかもやる気がなくなったときにタイムマネージメントというジャンルに手を出し、時間を浪費したあの日々は悪夢のようでしたが、ああいう無為な時間という贅沢を味わえたのは今となってはいい思い出です。

 さて、ゲーム実況の話です。といっても、いろいろ見ているわけではなく、わたしが追っている人はLayerQさん( https://www.youtube.com/user/LayerQ )、PockySweetsさん( https://www.youtube.com/user/pockysweets/ )、兄者弟者さん( https://www.youtube.com/user/norunine/ )、おついちさん( https://www.youtube.com/user/afuramazda0826 )です。ほかは掘ってません!というかこれだけ追うだけでも更新頻度が高いですからいっぱいいっぱいです。

 なぜ、ゲーム実況なのか。みなさん、わかりますか。ゲームというのは文字通り、プレイヤーなのです。演奏者なのです。わたしはゲーム実況を音楽的に聴いております。作者、ゲーム制作者が作ったストーリーの中で自由にプレイしている、そのキャラクターに憑依した存在。それがゲーム実況者なのです。有野課長の番組やもう終わってしまったけれど、伊集院光のゲーム番組とか好きでしたが、それとは違う。役割を演じるということ。それは演劇でも同じことだと思います。自分ではない存在の役割を演じること。その当たり前なのです。この方々のよいところは心根が貧しくなく、美しいからです。正しい大人、善良な人というところ。下ネタがないのも好きなポイントです。たんじゅんに、ゲーム好きだー!というところが微笑ましくも愛おしい。そういうのは背筋が伸びる思いだ。

 スプラッター、ホラーゲームで、もっともっと残酷になれるはずなのに、「火葬しなきゃ」と死体をひきずって、炎に焼べる。それは誰も見ていなかった所為であり、それでもそうせざるをえない、精神。わたしはそれに簡単に感動してしまった。自分が思ったこと、思ったままを声に出して説明する、それが観てくれる人にとって面白いはずだと、意識しているのかいないのか。どんな極限状態にいても、どこかユーモアがある。声の在処を考えるとそうして少し、不自由な場所で本心を吐露してしまうこと。こういう瞬間にすこしぞくぞくしてしまう。

 ゲームのなかのできごとだから、現実の自分と切り捨てて、ただ、もっと、ひどく残酷になってしまっても、誰も傷つかないのだよ。でも、それをしないで、退けて、ただ、生真面目にまっとうに、バカみたいに、閻魔様が見ているから、正しくしようよというように、わりとそういう生真面目な、生真面目な態度に感動してしまう自分がいるのでした。

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