ラヴェルのピアノの素描
Maurice Ravel avec Luc-Albert Moreau, Hélène Jourdan-Morhange, Madeleine Grey, Germaine Malançon (Mme Boris), Jacques de Zogheb (?)
昨日4月17日にラヴェルに因んだ額装入りの素描(鉛筆デッサン)がフランスから到着しました。落札から受取まで1ヶ月かかりましたが、その間、向こうの運送会社にオークションハウスまでの集荷と梱包、DHLでの国際輸送を依頼し、日本に届いて関税も支払って手間暇とお金もかかるのですが、いざ届けばそんな面倒だったことも吹っ飛び、ラヴェルに関する良いコレクションが増え、嬉しく思います。
ラヴェルの晩年の家《ベルヴェデール》の音楽室のピアノが描かれたもので、ピアノの上のランプスタンド、デュラン社の《クープランの墓》のピアノ楽譜でラヴェル自身が描いた骨壷の絵、ラヴェルが好きだった人形の置物、奥には母を描いた肖像画などが見られます。
これを鉛筆デッサンした画家のリュック・アルベール・モローはラヴェルのヴァイオリン・ソナタを献呈されるなど作曲家ととても親しかったヴァイオリニストのエレーヌ・ジュルダン=モランジュの後夫です。モローはラヴェルのデッサンをよく描いており、有名な指揮姿のものや死の床に伏したときのもの、ジュルダン=モランジュのラヴェルに関する書籍の表紙絵などが知られています。
《クープランの墓》の音色が聴こえそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?