遠距離とカレンダーと初夏
「19、18、17、16...」
日付を指折り数えた。君に会えるまであと2週間ちょっと。カレンダーが教えてくれた。よしっ。握った拳に、わずかに力が入る。
「目に見えるところにあったほうが、きっと次に会えるのがもっと楽しみになるよ」。
君がくれたのは、壁掛けの大きいカレンダーだ。1ヶ月ごとにめくるシンプルなもので、僕の部屋によく馴染む。
パートナーと呼べる関係になってから、もう1年ほど経つだろうか。遠距離なんてする予定がなかった僕らは、初めての転勤が決まった時から決まりごとが