見出し画像

積み木迷子①

こんばんは。amiです。
今日は積み木選びに迷っていた時期の話を書きたいと思います。

私がおもちゃの世界に入ったのは今から約9年前。
東京おもちゃ美術館でおもちゃコンサルタント資格を取得したことが
きっかけでした。

「子どもが初めて出合う芸術はおもちゃである」

という言葉を聞き、おもちゃ美術館のおもちゃは箱ではなく棚に並べられているということに驚き、「手にとって遊べるミュージアム」に心惹かれ、棚に丁寧に並べられているおもちゃたちを見て、こんな世界を作ってみたいと憧れを持ちました。

そんな出合いもあって、資格取得後に開いたおもちゃの広場ではずっと
「インテリアになるおもちゃ」を選び続けてきました。一見、おもちゃに見えないシンプルなものが実はおもちゃだった!ということを知る時の大人の方の驚いた表情が何とも言えず、毎回嬉しくなります。

しばらく広場を続けていると、次第に「良い積み木を教えてほしいです」という相談が増えてきました。どうやらママたちに話を聞いてみると、積み木=知育、賢く育つという印象があるようです。もちろん、その考えも一理あるだろうと思います。

そこで私は、「良い積み木ってなんだろう?」と考えるようになりました。

小さな頃、積み木で遊び込んだ経験のない私にとって、積み木遊びはとても難易度の高い相談のように思えました。私は子どもの発達の中でも特に0~2歳の子ども(乳児保育の時期)のかかわりを専門としているので、所有しているおもちゃの説明も自分が一番よくわかる2歳頃までの子どもを対象としたものがどうしても多くなってしまいます。

そこで様々なおもちゃ屋さんのHPを検索し、(今更ですが)3歳頃の子どもたちが遊び始めるのに最適な構成遊び玩具を検討するようになりました。

その中で、積み木には基尺があることを知ったり、ヨーロッパ玩具の色合いや形の美しさを知り、ネフを中心とした様々なデザインの積み木を集め始めたのでした。

ちなみにこれまでに購入したヨーロッパブランドのオシャレ積み木は…。

リグノ、ネフスピール(カラー、白木)、キュービックス、キュボロ、ベビーキューブ、アーチレインボー、デュシマ社のフレーベル積み木、アクリル積み木、カーブ積み木、ジグザグ積み木、ハニカム、ハニカムフラワー、ヴィボ、アンカー積み木、デュシマ社の寄木積み木、マッチ箱積み木、カプラなどなど…(と書いていて、きりがない気がしてきました。苦笑)

その他にも、国内の積み木では、まあるい積み木mini、tumi-ishi等、今ここに書いていて自分でもそんなに購入したの??と驚くほどたくさんの種類の積み木を購入しました。

そして毎回、その積み木を広場にもっていく…わけでもなく…。

結局、購入した積み木のほとんどは研究室の中にきれいに飾られたままでした。部屋を訪れた方にも「素敵な空間ですね」とお褒めの言葉をいただくものの、じゃあ一体、この積み木たちで何ができるのか、どんな風に遊ぶのか、おもちゃ広場に来たママたちにはどのような遊び方を説明すればよいのか…。そして私は説明できるのだろうか…。
いつからかそんなことを悩むようになりました。

もちろん、ここに取り上げた積み木は、ひとつ1つがデザイナーさんの愛情に溢れた素敵な作品です。そして、その積み木の美しさや面白さをよく理解している方が扱えば、本当に素晴らしい力を発揮してくれるだろうと思います。(相沢さんの積み木ショー、以前、拝見しましたがとても感動しました。)

ただ私には、積み木と積み木をつなげてあそぶ力がない。そして、自己流でやってみたけど、なんだかしっくりしないのです。 

その時にふと思い出したこと。
それは、わたしが担当している保育原理という科目の授業でした。

積み木のはじまりってたしか恩物だったのでは?
…と思い、日本における幼児教育のはじまりを思い出したのでした。

(つづく)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?