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【文学フリマ東京38】歌集「病室の空」

飛び降りて入院していた5か月間の31首。
300円。

飛び降りる前に見た空、飛び降りた後に見た空、病室の空
両腕に無数に残る点滴の跡が星座のようできれいだ
数字とか言葉だけは裏切らず売店で買ったノートが埋まる

今読み返すと、短歌としては全然上手ではないと思う。
でも、あの頃は長い文は書けなかったし、たぶん辛かったことをもう大体忘れてしまったし、短歌としては残しておいてくれてよかった。
歩けることも当たり前ではないのだと思い出して、生きのびたい。

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