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北海道新幹線函館駅乗り入れについて思うこと

遠すぎる新幹線駅

函館地区での北海道新幹線駅は、函館市の隣町の北斗市という人口4万人の街の旧大野町内にある新函館北斗駅(旧・渡島大野駅)が担っています。隣町だから数キロ先の駅かなと多くの人は思うと思います。実際はかなり郊外にある駅で、この地域に住む住民からみると遠すぎるのです。どれくらい遠いかというと、函館駅から約18km、快速列車で20分強といった距離です。本州の方でイメージしやすく例えると東海道新幹線の岐阜羽島駅な感じでしょうか。もっと遠いかもしれません。

どうしているの

意外かと思いますが函館は車社会ですので、わざわざ自家用車で向かい乗車しています。自家用車がない人はさらに困難です。タクシーを使い五稜郭駅に向かうか、路面電車やバスの運行形態が昔ながらの函館駅中心ですので、一旦函館駅に向かい、特急や快速列車で向かうという気が遠くなるようなことをしています。函館の人は函館駅の周辺に住んでいるんじゃないの、なぜ気が遠くなるのと思われますが、ちょっと聞いてください。

新市街地と旧市街地

函館の街は観光スポットが多い旧市街地と、車社会に対応して田畑を転用して街を作った新市街地に分けられます。今は後者に多くの人が住んでいて、前者にはほとんど住んでいません。『気が遠くなるような…』との表現の理由です。

体験してみよう

観光に来られた人でも簡単に体験できる方法があります。函館空港から函館バス96系統「函館駅前」ゆきのバスで終点函館駅まで乗ってみてください。さらに新函館北斗駅まで快速列車を乗り継いでみましょう。きっとその苦労が理解できると思います。※上湯川地区の住民とほぼ同じ体験

五稜郭駅等停車が重要!?

そこで新幹線が函館駅に乗り入れすると解決するのではと考えたわけです。途中駅である五稜郭駅(できれば桔梗駅や七飯町の代表駅七飯駅も)に停車できたら新市街地の人は助かりますよね。現在、特急北斗号(函館-札幌)は五稜郭駅に停車しているからそれなりの需要があると思います。バス路線のルート変更(函館駅中心の運行体制の見直し)も含めて行えばさらにいいですよね。

住民サービスか観光客サービスか

函館では時折住民サービスを優先するべきか、観光客サービスを優先するべきか議論になります。概ね目先の金だと観光客サービスを優先しろとの意見が強くそのように決まってしまいます。北海道新幹線函館駅乗り入れも観光客(観光業)のためとの声が強く、そのような方針で動いています。住民のためにと考えている人は少ないです。大変なんですよね。

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