雨語入門

詩とエッセイを書いてます。 雨が好きなので、キャッチコピーは『雨から生まれた人は、自分…

雨語入門

詩とエッセイを書いてます。 雨が好きなので、キャッチコピーは『雨から生まれた人は、自分の言葉を探すために、雨を見つめる』です。 X(twitter)の書庫として使っている面もあります。

マガジン

  • 何度も読み返したくなる雨の話

    霧雨、大粒の雨、長雨、にわか雨、雨の降り方は様々。それを体験する人の気持も様々です。 雨は涙にたとえられたり、ドラマの中で印象深く描かれたりしてる…。 雨を感じた人の記事には、何度も読み返したくなるものがあります。

  • twitterのツイート(Xのポスト)まとめ

最近の記事

【エッセイ】五月雨の歌詞をピックアップ。名曲に名詩あり。

五月雨(さみだれ)。 以前からきれいな言葉だと思っていた。 不思議である。「五月雨」と聞いた瞬間に、目の前にきれいな雨の景色が浮かぶのだ。 「五月雨」の詩を、メロディの演出で彩った曲は、いっそうに美しい。 「五月雨」を使った曲は幾つもあるのだけれども、自分が知らない曲もあったので、並べてみることにした。どんな歌詞になっているのだろう。 歌詞の「五月雨」の部分をピックアップした。  1. レミオロメン 『五月雨』 作詞:藤巻亮太 見慣れることのない空 瞬きはストロボ 若

    • 【エッセイ】屋根を歩いた生物

      ある夜、音が聞こえた。 上からだった。 長い間、この集合住宅に住んでいるので、ときどき隣家の生活音は聞こえる。けれど、最上階の3階に住んでいるので上から聞こえてくる音は初めてだった。不思議な気持ちで天井を見上げた。 音は乾いていて、カシャカシャ、チャカチャカ…とする。泥棒の足音を聴いたことはないけれども、重々しい雰囲気はなかった。 人間以外の何かが屋根にいると予感がした。天井を見上げながら音の発生を追いかけると、その何者かは、屋根の下の人間のことを知らずに、動き回っていた。

      • twitterのツイート(Xのポスト)まとめ2022年2月~2022年4月

        はじめに 数年前、まだXがtwitterだったころの、自分のポスト(ツイート)をまとめた。読み返してみると、書いたときを鮮明に思い出すことができる。ほとんど日記に思えてくる。 意味不明になっているポストもありますが、詩はそのまま創作物として完成しています。 2022年2月 2022年2月6日 心に正直に選んだからこそ 不安になる これからはじまる世界 いったい何に出会うのだろう ハローワールド 小さな声でつぶやいてみる 2022年2月9日 先週、人に謝られた。 自

        • 【写真詩】奇跡の法則

        【エッセイ】五月雨の歌詞をピックアップ。名曲に名詩あり。

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        • 何度も読み返したくなる雨の話
          8本
        • twitterのツイート(Xのポスト)まとめ
          1本

        記事

          【写真詩】あだ名

          【写真詩】あだ名

          【詩】雨と約束

          #詩 『雨と約束』 雨を感じて そっと窓を開けると 雨音は囁やき笑い声 小指を真っ直ぐ伸ばし 雨をうけます 指切りのため 大切な人の肩には 降らないで 私はあの肩を 守りたいのです 小指が雨を感じてる

          【詩】雨と約束

          【写真詩】花を飾る

          【写真詩】花を飾る

          【写真詩】雨切り音

          【写真詩】雨切り音

          【詩】一片

          桜の花びらが ひらひらと あとから、あとから 散ってゆくけれど 昨日はまだ蕾で 今日に咲いた 生まれたての花もある 咲きたての可憐な美しさと 散りゆく儚さを 同じ時に見ている 私は 首の後ろと背中に 鳥肌がたち 今から咲く1つの花であり 何かから散ろうとしている 1つの花でもある

          【詩】一片

          【詩】試し恋

          新しい季節に 恋を告げにきた人に かすかな嘘を感じたので 私をどう呼びたい? と試したら、さらりと 野草の名前を口にしたので 春風に吹かれた気がした 私は 揺れた

          【詩】試し恋

          【詩】時、滑る

          斜幹の桜は行灯になり 過ぎ去りし日を照らし 時を何度も滑らせる 桜は春に咲きながらも 千年前の四季までをも 色彩豊かに蘇らせる

          【詩】時、滑る

          【詩】緑色

          バスの揺れは 僕から言葉をふるい落とす 草原の真ん中で 下車をした 風に立ち 雨に濡れると 僕の肌の色は 草の色になった

          【詩】緑色

          【詩】月光浴

          涙を流し過ぎて まぶたが溶けてしまい 月がまぶしくて 背を向けても 眠れない夜ならば うずく背中は 月光にさすられていて 翼が育ち始めてる

          【詩】月光浴

          桜飾られ

          恋は桜とともに咲く 開花で始まり 舞い散り終わる つかの間の恋は 桜のように ねえ、私は 桜のように 綺麗でしょうか ねえ、私は 桜散るように 儚いでしょうか 一人きりでは 恋はできないから つき合い感謝の色に染まり 去りゆくこの身を 惜しまれたのなら 恋は飾られ幸せです

          金魚からの認定証

           我が家の金魚が産卵した。大きな喜びだった。  朝、水槽の前に立った私は、驚きの発見に目と口を大きく開けたまま放心した。  これまで長いこと金魚飼育の趣味を続けてきたけれども、産卵に直面するのは初めてだった。  金魚という可愛いものを、観賞魚屋で買ってきて育てているのだが、ときどき天国に行ってしまうことがある。そうなると、水槽の中が寂しくなってしまい、数日間落ち込む。でもまた、新しい金魚を求めて観賞魚屋に出かけてしまうのだ。それを繰り返してきたので、なんとも言えない罪悪感を金

          金魚からの認定証

          沖縄のガジュマルが呼んでいる

           観葉植物のガジュマルを新宿駅(東京)で買った。今から20年も前のことだが、まだ栽培している。沖縄の人から買った、懐かしい夏の思い出だ。  20年前の夏の暑さは、今年(2023年)の夏より過ごしやすかったとの記憶はない。夏はいつでも、狂った季節だと思う。    巨大な新宿駅の地下広場で沖縄物産展をやっていた。  私は東京が生活圏なのだが、あまり旅に出ないので、物産展などのそばを通ると覗きたくなってしまう。旅行の計画もなかったのに、魔法でも使ったかのように、一瞬にして、旅に出た

          沖縄のガジュマルが呼んでいる