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飲食店廃業から18年経過してネット通販へ その3

感動餃子と命名した餃子。これで行くと決めた。ロゴも自分で何日もかけて作った。人に頼む事が出来ない性格はこの頃から変わりない。今でも私は人に頼む事は苦手であり全て一人でこなして来た。


商品のインパクトを与えたキャッチコピー

商品名が決まったら次はキャッチコピーを考えた。一度聞いたら忘れないようにしたい。いつもそんな事を考えた。当時作っていた餃子はある特色があった。一口噛むと肉汁が飛び散るそんな餃子だった。カウンターで食べると隣の席まで飛んでしまうくらい飛び散る餃子だった。大変迷惑な餃子だったけど、これをそのままコピーにしょうと考えた。

肉汁飛び散る感動餃子が生まれた。

このキャッチコピーで販売しようと決めた。商品コンセプトは驚きを与え、本気で感動させようとこの餃子を考えた。大きさは54g重量感たっぷりの餃子だ。大人が5個も食べたら、お腹がいっぱいになるボリュームだった。他社競合分析は当時から見るのが癖だった。明らかに他が安過ぎて数で勝負して絶対に勝てない。

商品ページの切り口を色々考えた。購入したデジカメで製造している写真。大きさを伝える写真。肉汁じゅわ〜の写真。手切りにこだわり野菜も地元の野菜を使った。何枚も何枚も撮影した。私のネット通販の原点はここにあった。美味しい商品は沢山の切り口で伝える事。18年経ってもそれは今でも変わらない。

下手くそなど素人のWEBサイトでもインパクトはあった。小さな田舎の店舗で商品が一つしかない。販売しないと店は潰れる。そんな状況で全てが必死だった。まだ売れるかどうかも分からない。でも自分は夢中で製作している時に、パソコン画面に出る自分の餃子は嬉しくて仕方がなかった。

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商品販売戦略は16個のお試しセットを作った。これは名前の通りお試しで購入してもらうセットだ。そして家族用32個セットを作った。梱包もサイズも決めて出来るだけ、送料をかけないように簡易梱包で工夫した。餃子は生で発送する事に決めた。巻きたてをお客様に食べて欲しいと言う思いからだ。

店長直伝絶対失敗しない焼き方を同封

最も力を入れたこだわりポイント。カラーで印刷してイラストレーターで作り、お客様がプライパンで失敗しないように、分かりやすいレシピを入れた。名前は必ず記載するようにして、お客様の名前を手書きで入れた。

後にこれが好評となり販売は爆発する。初めてのネット通販は売りたい一心で独学で色々試行錯誤して、オープン日を迎える事になる。昔と今では情報量が違う。今はGoogle先生が教えてくれるし、各種セミナーや書籍などが沢山販売されている時代。今は私はネット通販を運営しているが、この経験があったからこそ、商品を売る為に自然とマーケティングを考える事が出来るようになった。 

続きは最終章へ


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