【EDH】Rasputin Dreamweaver

組み直してまだまだ日は浅いが、おおよその方向性が定まって来たので一旦ここに書き記しておく。統率者は《Rasputin Dreamweaver》。青白ランプ的なコンセプトのデッキである。

Rasputin Dreamweaver (4)(白)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

Rasputin Dreamweaverはその上に夢(dream)カウンターが7個置かれた状態で戦場に出る。
Rasputin Dreamweaverから夢カウンターを1個取り除く:(◇)を加える。
Rasputin Dreamweaverから夢カウンターを1個取り除く:このターン、Rasputin Dreamweaverに与えられる次のダメージを1点軽減する。
あなたのアップキープの開始時に、Rasputin Dreamweaverがターンの開始時からアンタップ状態であった場合、その上に夢カウンターを1個置く。
Rasputin Dreamweaverは、その上に夢カウンターを8個以上置くことができない。

4/1

http://mtgwiki.com/wiki/Rasputin_Dreamweaver

Legendに収録されてからというもの一回も再録されていないため、収録カードそのものを見ると完全に意味不明のテキストだが、現代語に訳すと意外と単純。要は6マナで出して7個のカウンターが乗って出てきて、それを7マナに変換できるというジェネラルである。
軽減は最近流行りの《オークの弓使い》から生き残るために多少使ったりとか、格闘や戦闘で生き残るために使わないでもないが、デッキのコンセプト的にはマナを出す能力が基本だ。

Rasputinを出す→カウンターを7つ取り除いて7マナを捻出する→何らかのブリンクでRasputinを出し直す→カウンターを7つ取り除いて…
上記手順により手軽に大量の無色マナを出せることがこのジェネラルの肝であり、この溢れ出るマナをどう使うかが構築の焦点となる。

ブリンクを強さ順でZ字に並べると概ねこんな感じである


ここ数年ブリンクの質が良くなっており、以前Rasputinを組んだときよりもカードが充実している。強いブリンクが増えすぎてどれを入れるか迷うほどだ。
1マナと3マナドロー付きは入れて、2マナブリンクは《次元切開》より後は好みというくらいの認識。かつて「ソーサリー」の《ちらつき/Flicker》を入れていたことを考えると偉大な進歩、人類の飛躍である。

別枠として《変位エルドラージ》はRasputinと組んで簡単に無限マナを出せるコンボパーツとなる。除去一枚で止まってしまう点は注意が必要だが、マナに余裕さえあればブリンクが除去避けになるので普通のクリーチャー2枚コンボよりかはピン除去には強いと言える。

インスタントの強力なブリンクが増えたついでにXドローも良いものが増えたように思う。シングルシンボルの《天才のひらめき》の上位互換《夢まみれ》が増えたと知ったときの感動たるや筆舌に尽くしがたい。ネーミングが"夢の紡ぎ手"であるRasputinと噛み合っているのも嬉しいポイントだ。
ブリンクもドローもインスタントなため、上手いこと隙を見つけて、あるいは《沈黙》などを絡めて発射しよう。ノーケアぶっぱで《偏向はたき》されたら全てを諦めて負けてください。
安定した勝ち手段にもなる《青の太陽の頂点》も良いがこのデッキだとトリプルシンボルが重い。無色マナはいくらでもあるが色マナはブリンクに使ってしまっているのでなるべくならダブルシンボルも入れたくないところ。《天才のひらめき》と《夢まみれ》でも十分にライブラリーアウトは狙えるし、後述の別の勝利手段もあるので不採用寄りの感覚だ。

溢れ出る無色マナの捌き先はドローだけではない。
《次元橋》や《次元の門》は以前からあるマナの捌け口で、以前は《シタヌールのフルート》なども使っていた。なんとも情けなくなるラインナップだが、近年これと同系統の新たな武器を手に入れることができた。《侵略樹、次元壊し》である。

10マナタップの起動型能力の破壊力はもちろんのこと、無限コンボに組み込めば無限切削による直接的な勝利に持ち込めるという代物だ。
《大修道士、エリシュ・ノーン》《機械の母、エリシュ・ノーン》《核の占い師、ジン=ギタクシアス》《発展の暴君、ジン=ギタクシアス》が一瞬で並ぶ様は壮観だし、それら単体もRasputinのデッキのコンセプトから大きく逸脱してはいない。
元が3マナと軽量なため《作り直し》や《Transmute Artifact》《求道者テゼレット》《発明品の唸り》などのコストを参照するサーチで探しやすいのもポイントだ。
見れば見るほど強力なカードだが、最初の構築時はノーマークだった。スタンダードをプレイしている友人がアイデアとして出してくれたのが切っ掛けだった。おそらくある程度当たりを付けるためにコストで検索をしていたから見つからなかったのだろう。カードプールが広いとこういうこともあるんだよな……。

当初《機械の母、エリシュ・ノーン》は誘発二倍の方の能力がさほどこのデッキと相性が良くないので抜いていたが、あまりにも《侵略樹、次元壊し》を起動する機会が多いため、縛りがより強くなるなら良いかという気持ちで結局採用した。
その他の法務官たちの制圧力は見ての通り、書いてある通りに強烈だ。あまり深いことを考えずとも他者の人生が壊れるという旨が書かれている。

Rasputinのブリンクがうまくいってマナが溢れたら《次元橋》で《精神力》をサーチし、《次元橋》をアンタップして更に《一つの指輪》をサーチという勝ち方もある。《一つの指輪》で引き、引いたカードでアンタップし、起動するたびに重荷カウンターが増えるため実質無限ドローだ。デッキの残り枚数ぴったり引くには別のカードを使った調整が必要だが、まあ概ね勝ちと言っていいだろう。
手札とマナ次第では1回目のサーチ先を《船砕きの怪物》にし、無限マナ無限バウンスから《次元橋》を出し直して上記ルートに入る勝ち方もある。
《一つの指輪》はパワーカード故に採用しているデッキも多い。《裏切りの工作員》で相手の指輪を奪って勝負を決めるのもいいだろう。指輪の奪い合いというのも原作を踏襲していて良い……かもしれない。
ちなみに以前組んだ時は禁止前で《パラドックス装置》を探すことができていた。当然許されるわけがないのだが……。

《Rasputin Dreamweaver》の解説は以上だ。
除去やカウンターの選択については端折っているが、青白というカラーリングのおかげで妨害も強めなものが多いし、上記のように特徴的で豪快な動きをする。古いカードなせいで無駄に3万円くらいすること以外は良いジェネラルだと思う(私は友人から借りている)


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