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自らに命令する

🐢心頭を滅却すれば火も自ずから涼し🐢(日本の諺)

武田一族を滅ぼすために甲斐に攻め込んだ織田信長は、
丈だけの菩提寺である恵林寺に火を放つ。
国師快川和尚は、端座合唱し、
「安禅は必ずしも、山水を須いず、心頭を滅却すれば火もまた涼し」
と唱え、泰然自若として火焔の中で大往生を遂げたのである。

禅の修業をし、安心立命をするのに、必ずしも、山水を使用しなくてもよい。
水でなくともよい。火でもよい。
涼しいとか、熱いとかいうのは精神的な感覚である。
その感覚をなくすれば、水も熱く、火も涼しい。
精神の持ち方ひとつで、苦痛も苦痛でなくなるという意味。

「火だって涼しい。火だって涼しい」
と、唱えなければ、快川和尚といえども熱かったのだろう。悲しいというしかない。

➖「座右の銘」研究会➖

では、本日も素敵な一日をお過ごしください。
今日もよろしくお願い申し上げます🙇‍♀️
ありがとうございます😊

➿今日の一言➿
己れに克つの苦功を用ひずして、怒りを遷さず、過ちを再びせざるは、
柔惰振るわざるの士にあらずんば、必ず奸を掩ひ非を飾る者なり。
〈大塩平八郎〉

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