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渡部昇一流『四書五経』の解釈 250

😈  君子危うきに近寄らず  (『孟子』盡心上)

🌏  命(めい)を知る者は、巖膲(がんしょう)の下に立たず。

天命を重んじる人は、
今にも崩れそうな危険な崖の下には立たないものだ。

これは「君子は危うきに近寄らず」
ということを言っているのだろう。
天命に従い、余計な寄り道をするな、
ということであろう。


〔2024年5月3日(金曜日)晴れ8℃〜24℃】

good

履歴書に自分の性格の長短所を述べる箇所がありますが、
簡単なようで意外に難しいと思いました。
自分の価値を正しく認めるというのは難しいものです。
が、人に褒められた時は嬉しく、短所を咎められたら嫌なものです。
でも、これを適切に受け止めることができたなら目の前の情況が変化するようです。
人は何で寄り添うのか、それは目に見えない「縁」や「感情」によってです。
「縁」がどのようにして訪れるかは分かりませんが、強く引き合うものがあることは
確かです。
このことを私は自分の欠点を知り認めた時、自分の中から何かが消えていくのを感じました。
それが何であるのか分かりませんが、一種の魂のようにも感じております。
仏教の修行に「六根清浄」があります。おそらくはこの類だと思います。
よく「聞く耳を持て」などと申しますが、説教を聞くことほど嫌なものはありません。
が、長く修行を積めばその聞く耳を持つことができるようになるものです。
そして、それだけでも身につけることができれば、情況は一変します。
同じ目であっても、同じ耳であってもその見え方も聞こえ方も別世界になります。
それを体験された方はいらっしゃれば私のことが理解できると思います。
宗教が長い時代引き継がれたきたのもこうした経験者がいたからこそ
こうして時代を超えて存続してきたのだろうと思います。
戦前までは政治思想が世の中を支配してきましたが、
現代はその思想さえも失いつつあります。もちろん物事には二面性は付きものです。
故に、どちらが色濃く見えるかで進む道は異なるでしょう。
そして、人はそれを運命だと信じてしまいます。
が、多くの人々がこのようなことを信じていないどころか、
まるっきり無知なのです。
ソクラテスが「汝自身を知れ」といったことはまさしくこのことだったのでしょう。
学問は遠い道ではありますが、コツコツ歩むことで何かをきっと感じるでしょう。
それまで歩みを止めないことが大事だろうと思います。
では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます

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