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至高のイヤホンの探し方

 このnoteは、「至高シリーズ」第一弾、あなたに合った最高のイヤホンを見つけるための過程に対する助言である。「より良い音楽ライフを!より良いイヤホンで!!でもイヤホン全くわからん!!!」と思っているあなたへ、ここに1つの道を示す。

主な過程

 ここにイヤホンを買うまでの過程を大まかに示す。これらについては後に詳しく後述する。
1:予算を定める
2:e イヤホンの店に行く
3:色々なイヤホンをいろいろな曲で聴きまくり、気に入ったものをメモる
4:帰宅後、自分の傾向を判断する
5:数日後にまた行って再評価する
6:無事購入!
時間が掛かってクソめんどくさそうだが、少なくとも1年は使うものだから、ここは慎重に審査したい。

 先述しておきたいことがある。それは「全員が全員好きなイヤホンなんて存在しない」ということだ。ので、友達に「これよくね?」といって聴いてもらったはいいものの、首をひねられる——なんてことがあると思うが、気にするな!!!!!(某魔王)

1:予算を定める

 これは家で行える。予算は人それぞれで決めてもらって構わないが、僕が推奨する最初の予算は「1万~3万円」だ。

 (もし中古であることを気にしない人は、これも含めて考えるとよいかもしれない。これについては『6:無事購入……?』で詳しく話すとする。)

 なぜ1万〜3万円なのか?というのも、イヤホンの質yというのは値段xに対し、y=xで比例するものではない。下図を見てほしい。因みにこれは概略図なので、必ずしもこれに合致するわけではないということをここに記しておく。

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 これはイヤホン以外の物にも言えることだが、物の値段とその質は対数関数的に上昇していく。百均のイヤホンと千円のイヤホンは全く別物だが、五万円と七万円のイヤホンなんて、初心者には違いは分かれど、どっちがいいかなんて大してわからないことが多い、という話だ。

 こういう理由と僕の経験から、音楽聴くべ!というイヤホンを初めて買う人にはコスパに優れた「1万~3万円」を勧めている。

 因みに5万と15万ぐらいの差になると、"ある程度イヤホンに聴きなれてきた人なら"差がわかるようになってくるので、初めてイヤホンを買おうと思った方もついでにハイエンドクラスのイヤホンも体験してほしい。

2:e イヤホンの店に行く

 予算は決まったけどじゃぁどこでイヤホンを買うのさ?家電量販店じゃ大したもの売ってないし……と言うそこのあなた!是非ともe イヤホンに行ってみてほしい。店舗はここにある。

 入店してみてまず初めに驚くのが人の多さだ。こんなにもイヤホンが好きな人がいるのか!と驚くことだろう。(e イヤホンはイヤホン以外にもヘッドホンやDAP(WALKMAN的なあれ)があるので、それを求めていくのもありだ!)

 僕は秋葉原店によく出向くので、そこを例に話していく。e イヤホンでは価格帯でイヤホンを分けて売っているブースがある。予算を決めたあなたにはまずそこに向かってみることを勧める。ここで注意してほしいのが、中古で買う可能性を考えて、「中古価格が予算と同等の値段のイヤホン」も試聴してみるとよいかもしれない。

 3:色々なイヤホンをいろいろな曲で聴きまくり、気に入ったものをメモる

 目の前にたくさんのイヤホンが陳列してあることだろう。何から聴けばいいんや?答えは単純、全部だ。デザインや形が嫌!ってもの以外は。

 適当にイヤホンを手に取る。「ダイナミック型がうんたら」「周波数特性がかんたらkHz」などと、訳の分からんものがヴァ゛ッ!と書いてあるだろう。そんなものは取り敢えず無視してしまってよい。まずはそれを試聴してみて、直感で「好き/好きじゃない」を決めてしまおう。

視聴する曲の選び方

 試聴の仕方はいろいろあるが、僕はその時点で気に入っている曲を5曲程度、様々な曲のジャンルで聞いてみることを勧める。

 おすすめのジャンルは「EDM/女性・男性ボーカルのロック系/オーケストラ・ピアノ」、持っている人はハイレゾ音源なんかも聴いてみるといいかもしれない。

 それで「好き!」と思ったイヤホンたちに書いてあった、前述した『訳の分からんもの』を、写真として残すなりメモってみるなりしてみるとよい。それでその日の店舗での任務は終了だ。

4:帰宅後、自分の傾向を判断する

 無事家に帰ったら、メモを見返してみよう。そうすると「僕はやたらとダイナミック型を好むようだ……」だとか、「このメーカーのが好きみたい」、すごい人は「ベリリウム振動板ばっかりじゃん!!」みたいなこともあるかもしれない。これらは次回店に行ったときに効率よくイヤホンを見つけるための手助けになるだろう。

5:数日後にまた行って再評価する

 イヤホンとは不思議なもので、その日の気分などで聴こえ方が異なることがある。一日の試聴で買うと、家に帰ってから再度聴いてみた時、「あれ、こんな音だったっけ……」なんてことが起こりえるかもしれない。これゆえ、僕は二日以上に分けて購入を検討することを勧める。

 また店に到着した。前回目星をつけたイヤホンをもう一度聴いてみる。ただし今回はただ聴くだけではもったいない。今度はイヤホンの音質を具体的に評価してみよう!

イヤホンの評価の仕方

 さっき、『評価してみよう!』なんて言ったが、ここがマジで難しい。ので、初心者は取り敢えず下図の表をそのまま、もしくはアレンジをしてイヤホンの質を評価してみるとよいかもしれない。

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評価欄解説

ここでは、各評価欄についての説明と、その差がはっきりとわかりやすい楽器や音を解説する。

 「高音の質」は、高い音(スネアドラムシンバル、女性のファルセット、EDMの高音域の電子音etc......)が、聴いていて気持ちいいかどうか、密度が高いかどうかなどの良し悪しで決まる。

 ここにも好き嫌いはあり、例えば「密度が高い=好き」とかではないので、単純に好き!と思ったらそう評価すればよい。これ以下の評価にも同様のことがいえる。好きかどうかよくわからなければ「普通」に入れてしまえばよい。

 「ボーカルの質」は、その名の通り、ボーカルの声がどれだけ生っぽいか、響くかetc......などだ。これも好きなら問題ない。

 「低音の質」は、低い音(バスドラムやEDMのドンドン言ってる電子音、コントラバスetc......)がはっきり聴こえるか、音圧・密度があるかなどの良し悪しで決まる。

 この場合での「音圧」は、前述した低音などにおいて、迫力のある音に聴こえるかどうかの良し悪しで決まる。判断するためにはEDMなどの電子音楽が一番わかりやすいだろう。

 「音の聞こえる広さ」は、「音場」ともいわれる要素である。リアルな世界では音は各方向から、距離感を持って聞こえてくる。これがどの程度再現されているか、換言すれば「どれだけ生演奏に近いか」で良し悪しが決まる。オーケストラやポップスなどがわかりやすいだろう。

 「遮音・漏音耐性」は、その名の通り、どれだけ外界の音が聞こえないか、どれだけ外界に音が漏れているかで判断できる。これについてはどんな曲でもいいだろう。

 これら以外にも、デザインやカナル型かインナーイヤー型かなどの要素があるが、それらは見ればわかるので、ここでは除外させてもらった。

6:無事購入……?

 これらの長い過程を経て、あなたは最高評価を得た最高のイヤホンを見つけた。満を持して買おう……とちょっとまった!新品で買うより中古で買う方がお得なことがあるぞ!

 「耳に直接触れるところであるイヤーピースを実は交換可能」という情報を知ってもなお新品以外無理!という方は、無事購入だ。良い音楽ライフを!

 という訳でこれ以下は「中古でもおk」という人のための文章である。

 前述したように、イヤーピースは交換可能だ。しかも値段も安いので、イヤホンを中古で買って、イヤーピースを新品で買っても値段は新品より断然安い。

 そして何より、中古であることの最大の利点は「より上位帯のイヤホンを安く買える」ところだ。同じ3万で、新品だと5万円のものが買えたりもする。但しこれはそれの状態にもよるので注意が必要だ。

 e イヤホン 秋葉原店の場合、一つ上の階に中古ブースがある。そこに目的の物があったら、状態を確かめて調べてみるのもいいかもしれない。

まとめ

1:予算を定める(おすすめは1〜3万)(中古も視野)
2:e イヤホンの店に行く
3:色々なイヤホンでいろいろな曲(おすすめはEDM/女性・男性ボーカルの 
 ロック系/オーケストラ・ピアノ)を聴きまくり、気に入ったものをメモる
4:帰宅後、自分の傾向を判断する
5:数日後にまた行って評価表に従って再評価する
6:中古品もみてから無事購入!

最後に

 ここまで長い駄文を読んでくれた方々には多大なる感謝を。これを読んであなたが最高のイヤホンに出会え、それを購入できたのならば幸いだだ。

 最後の最後に、購入した後の注意点を述べる。「買ったあとすぐに新しいイヤホンを試聴するな!」まじで欲しくなるから......

 ではさらば!

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