我々は趣味を持つべきか?~実践編~

 このnoteは、趣味を持ちたいけど持ち方がわからん!という人に対する1つの助言だ。ここに僕が趣味を持った経緯と、趣味を持てない人が持っているかもしれない考え方についてを交え、話す。
 また、この文章の後半では、各タイプ別に分けて僕のお勧めの趣味を話す。思考編は↓

趣味を持つには

という訳で僕の周りでもさんざん悩んでいる人がたくさんいるこの問題について話そう。

僕はいかにして趣味を持ったか?

 取り敢えずここも僕自身を参考にするので、あくまで趣味人の一例だと認識してほしい。そして、僕が特殊なタイプである可能性を念頭に置いて、これからの文章を読んでほしい。

 ※そして、忙しい人はこの章の文を読まなくてもよい。

 僕が一番初めに趣味として認識したものは「キノコ」だ。「キノコが趣味ィ?なーにいってんのばっかじゃないの!?」という人は取り敢えずGoogleで調べてみるか、筑波大学の近くにある国立科学博物館で開催されている「きのこ展」に行ってみると良い。人の多さに驚愕して下あごが地面とキスするだろう。

 話が逸れたが、なぜキノコを趣味にしたのか?遥かな昔の話(幼稚園~小学校低学年のころの話)なので正確ではないが、多分「キノコ図鑑の表紙を見たから」だろう。植物やそこら辺の花にはないキノコの不思議な形、色、そして何よりも「いうてそんなに見かけないレア度」が僕を惹き付けた違いない。今だからこそここだけは断言できる。

 という訳であまりにも参考にならない話をしてしまった。ので、核心に触れようと思う。一番わかりやすく、そして対象を僕が趣味と感じるようになるまでの過程に必ず介在しているものは、ズバリ「インターネット」だ。

 僕はいわゆる”Z世代”の人間で、言葉をしゃべれるようになる頃には、インターネットはとっくのとうに普及していた。これがあまりにもでかい。インターネットの台頭以前と以後で、この世は大きく変わった、もはや革命だと僕は思ってしまうぐらいだ。

 革命以後、僕は男子校に入学した。同時にスマホを入手し、世界中の情報を得ることが可能になった。それまで見ていた小さな井戸の外には、あまりにも大きな空やら海やらがあって、僕は一晩中そこで遊んだわけだ。そこには純粋な好奇心だけがあって、無論趣味をつくろうなんて一切思っていなかった。

 そんな中で見つけた面白そうなものは最高級の腕時計や筆記用具たち、ボカロなど全般の楽曲、化学の面白い物質、アニメなどのサブカルチャー、印象派の巨匠が書いた絵画、オールドレンズの世界etc……と、上げたらきりがない。これらに触れた最初の理由はやはりYouTubeやWikipedia、そして何よりも各まとめサイトなどだろう。

 当たり前だが、友達がいたおかげで出来た趣味だってある。趣味とは言わないまでもソシャゲやイヤホンなんかは完全に友達によって知ったことだ。

 珈琲は缶コーヒーが元々好きで、「もっとうまいものはないのか」と調べ始めたのがきっかけだ。

知る→インターネットで調べる→興味を持つ

 前述したように、結局は知って、ネットで調べ、その過程で興味を持ち、また調べる(=追究する)……という輪廻を繰り返しているだけなのだ。

 じゃぁ初めに知る方法は?という疑問がわく。なので、とりあえず趣味になりそうなものをなにも思いつかない人は「友達の趣味について調べる」ことから始めよう。それがダメなら「世界一○○○な△△△」を調べまくろう。「世界一高価なコーヒー豆」的な。これは完全に経験則だが、世界一が存在するものは割と興味深いものが多い気がするのだ。僕も腕時計やら万年筆やらコーヒーやらも、ここで興味を強化した。

趣味ができないのではなく、
自分が趣味を作りたがっていない可能性

 僕が懸念している、「趣味ができない理由」に「心のどこかで、もしくは無意識に趣味を忌避しようとしている」可能性だ。「趣味なんてやっている時間は本当にあるのか」という焦燥感にも似た考え、「本当はほかにもっとやるべき趣味があるのではないだろうか」と人生のタイムリミットがもう迫っているかのように考えてしまうようなことだ。

 そんなこと考える人は趣味向いてないよと言ってしまいたいが、それではこの文の意味がなくなるので、脳細胞に鞭打って考えてみよう……

 こう言ってみることにする。……僕だってそう思うことはあるよ?でもこう考えてみて?僕やあなたに暇な時間は"本当に"ないの?って。(ここで言う暇な時間については次の話で詳しく説明する。)

 本当になく、かつお金も殆どないならあなたは「余裕がない人間」として趣味をちにくい人間と判断される。もうそうなったら貯金しまくった潤沢な老後()に期待するぐらいしかない。ただし老後になってから新しい趣味を見つけるのは困難なので、1つか2つぐらい趣味のアタリをつけておくのは悪くないと思う……

 暇な時間がある僕やあなたはその考えを客観的に否定せざるを得ないわけだ。これで、「趣味なんてやっている時間は本当にあるのか」問題はある程度解決した。

 もう1つの問題は「本当はほかにもっとやるべき趣味があるのではないだろうか」という考えだが、これは簡単だ。趣味はまた新たな趣味を呼ぶので、とりあえずの趣味を仮置きし、それをやっていくうちに本当にやるべきだと感じたことがあればそれに移行すればよいのだ。もしくは、同じ時間で2つの趣味を並行してやってもいい。「もっとやるべきこと」と「割とやるべきこと」は、多少の暇な時間がある人間にとって、並行不可能ではないということを知っていただきたい。

タイプ別!おすすめの趣味

 という訳でここからは「趣味を持ちたいけどどんな趣味があるのかわからん」という人のためのコーナーである。ここでは、「金持ち」「暇人」「金持ちの暇人」にタイプ分けして話す。

全タイプ共通

 取り敢えずこれだけは勧めたいと思える趣味は、「音楽を聴く」ことだ。

 ありがたいことに、現代にはYouTubeやらニコニコ動画やらが存在して、それを場合によっては無料で!簡単に!!曲を聴けるのだ!!!なんてすばらしい世の中だろうか。一世代前まではレコードとターンテーブルを買ったりCDを買ったりと色々大変だったのに……

 初めに聴くジャンルは何でもいいけれど、取り敢えず有名どころから触れていくのが吉である。そして、そのなかで好きな作曲者を見つけ、その人のほかの曲を聴き、その間に見つけた関連動画も聴いて……という風に探求していくのである。

 音楽を聴くことを趣味とすることの最も良いところは「金銭的、時間的束縛が極めて少なく、ほかの作業と並行できる」ところだ。

 耳を使う趣味なんて音楽を聴くことぐらいで、これ以外(DTMetc...)は上級者向きすぎてそう簡単に勧められるものではないし、そもそもそんな趣味を同時並行することなんてまずありえないだろう。

 もう1つの音楽のいいところは、「休憩しながらでも行える」ところだ。

 前述した「暇な時間」は、やることがない時間のことである。でも実際は暇でも体が動か―ん!お布団大好き!!という時間もあり、僕はこれも「暇な時間」としている。こんな時に最強なのが音楽だ。なにせ寝ながらでも行える趣味だから、最強以外何物でもない。クソ忙しい日本人にとって、音楽を聴く行為は身体的、精神的療養にあまりにも最適な趣味だと僕は勝手に想像している。

 ちなみに僕は音楽を聴くことが好きなところから、イヤホンやDAP(WALKMAN的なアレ)に興味を持った。「もっと良い音質が存在するのではないか?」と、そう思い、次第に興味を持ったからだ。

 このように、趣味が趣味を呼ぶことだってあるだろう。触媒として一つ趣味を持つのも面白いかもしれない。

金銭的余裕だけあるタイプ

 金はあるけど時間はない!って人にはコレクター系趣味(カメラ・レンズ・時計・靴・ネクタイピン・万年筆etc......)を勧める。僕が興味を持っているのはこの中のカメラとレンズとかかな。でも写真撮影ってある程度時間が必要だから、ガチで時間がないのなら、「買って身に着けることが目的」の腕時計とかに照準を合わせるべきなのかな?

 腕時計の何がいいのとよく聞かれるけれど、ここでちょっとしっかりと説明したい。答えは「よくわからないけど取り敢えずこのデザインのこのブランドの腕時計が欲しいのだ」というこれだけ。例えば下の腕時計にしかない唯一のこのデザインは、これを見るものに強大な引力を与える。しかもBreguetみたいな腕時計は全く一般的ではないので、逆に知っている人とは楽しくお話しできたりもする。もしあなたたちが喜んで服を買うような種族なのならば、それと全く同じことだと思ってくれて構わない。ただ、買う頻度が極端に少なく、値段が極端に高いだけだ。

時間的余裕だけあるタイプ

 時間はあるけど金はねぇ!って人にはアニメ・映画鑑賞や雑学を学ぶなどの知識系趣味や、絵を描く、曲を作る、ピアノを弾く練習をするなどの創作系趣味が挙げられるだろう。また、「お金も時間もあるタイプ」になるためにお金稼ぎをするのもいいかもしれない。

 アニメの面白さやピアノの面白さを語るとあと6000文字は必要なのでここでは省くが、何かを知ること、何かができるようになることはそれ自体が自信につながることもなくはないので、是非ともやってみるべき趣味の一つであることに疑う余地はない。

お金も時間もあるタイプ

 Leica M10とX1Dで世界一周旅行でもすればいいんじゃね(適当)(僕の一つの夢)。

 何でもできるので何でもしてくださいとしか言いようがないが、とりあえず僕は旅行を勧める。この時期なので遠出や世界旅行は厳しいが、マイクロツーリズムなら地元の素晴らしさを再発見できるかもしれない。また、こだわりのカメラで撮った珠玉の写真をSNSなんかに掲げて承認欲求も満たすとよいだろう。

まとめ


趣味を持つ方法→
・趣味は友達かネット(YouTube・Wikipedia・各まとめサイト)で探せ
・やるべきことを見つけるまでも趣味をやれ
・趣味は同時並行できる(=多趣味)

本当は趣味を忌避している可能性→
・時間も金もないなら老後に期待
・それ以外は心配必要なし!存分に楽しめ!!

タイプ別おすすめ趣味→
・全タイプ共通=音楽
・金持ち=コレクター系趣味
・暇人=知識系/創作系趣味
・金持ちの暇人=上記全部の趣味と旅行

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