陽炎

主に詩を描いています 家庭の問題や親子関係、いじめ問題、過労死などなど 少々重たいテー…

陽炎

主に詩を描いています 家庭の問題や親子関係、いじめ問題、過労死などなど 少々重たいテーマを扱っております 私としては、自分が声を上げることで どこかの誰かが、たったひとりでも 心に仕舞いこんだ思いを吐き出したいと思っていただけたらいいなと そんな暑苦しい思いで描いております

最近の記事

太宰治の短篇に、トカトントンというのがある 主人公が何かに夢中になりかけると 途端に幻聴のように、トカトントンという音が聞こえてきて それを聞いた途端、何もかも馬鹿らしくなって やる気が起きなくなる 楽しい気分になると決まって悪いことが起こる 似てる、なんていうと怒られそうだけど

    • 歌ってもらえるあてがなければ 人は自らうたびとになる どんなにひどい雨の中でも 自分の声は聞こえるからね ララバイSINGER/中島みゆき

      • 海になればいい

        陽が昇るのを待って 僕らはあてもなく電車に乗った まだ人気はなく静かで ただやわらかい朝陽だけが車内を包み込んでいた 僕らは互いに黙って 流れていく景色を呆然と眺めていた この景色の中に なにもかも捨てることが出来たなら そんなことを考えてみたりしたけど 多分それは とても無意味なことだと ひとりごちて 小さなため息をひとつ 窓が一瞬だけ白く曇った      僕にとって毎日は ただ消費していくだけの      退屈極まりないものだった      特に何か取り柄があるわけで

        • インナーチャイルド

          どうしたの? こんな淋しい岸壁でひとりきりで しかもそんな薄いスモック一枚きりで あのね おかあさんかえるのまってるの おかあさんおしごとしてるから いつもここでまってるの お父さんはどうしたのかな? お家に誰もいないの? ううん おとうさんとおばあさんと あとおじいさんとおにいちゃんがいるよ みんなでおちゃのみながらてれびみてるよ あなたは一緒にテレビ観ないの? あたしは うーんと よくわかんないけど いちゃいけないようなきがして どうして? お家のひと やさし

        太宰治の短篇に、トカトントンというのがある 主人公が何かに夢中になりかけると 途端に幻聴のように、トカトントンという音が聞こえてきて それを聞いた途端、何もかも馬鹿らしくなって やる気が起きなくなる 楽しい気分になると決まって悪いことが起こる 似てる、なんていうと怒られそうだけど

        • 歌ってもらえるあてがなければ 人は自らうたびとになる どんなにひどい雨の中でも 自分の声は聞こえるからね ララバイSINGER/中島みゆき

        • 海になればいい

        • インナーチャイルド

          娘、引退させていただきます

          もうやめよう あんなやつのことを考えるのは イライラした気持ちになるだけだから 怒りに震える気持ちになるだけだから 産まれたことを呪ってしまいそうになるから 誰も喜んでくれなかったことを思い知らされるだけだから 勝手に作って産んでおいて 邪魔としか思われていなかったんだと 心が荒んでしまうだけだから 死んでしまいそうになるから またクスリに手を出しそうになるから 梱包用の紐ぐるぐる巻きにして 首括りそうになるから なんで自分だけ死ななければならないのかと いっそのことなんて

          娘、引退させていただきます

          昭和という時代に生まれて

          考えたらすごいことよね 昭和 平成 令和と 3つの時代を生きてるのよ 昭和生まれが明治生まれの人を見て驚いてるのとちょっと同じ感覚かしら 私が生まれたのは昭和51年 西暦でいうと1976年ですが あの頃はまだ オイルショックの影響を引きずっていたせいからなのか なんとなく暗い世の中だったような気がします きっと晴れの日もあったはずなのに 記憶の中で私の頭上の空は いつもどんより曇っていました トタン屋根の吹けば飛ぶようなオンボロの家 仏壇の横に神棚があるという なんとも不

          昭和という時代に生まれて

          夜の道

          陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園の ユラユラ揺れるブランコと 置いてけぼりの砂の城 鬼さんこちら 手のなる方へ 鬼さんこちら 手のなる方へ ひとりぼっちの影ふみ遊び 追いかけても追いかけても 逃げていくばかりの自分の影 鬼さんこちら 手のなる方へ はやく来て来て 捕まえに 鬼さんこちら 手のなる方へ 手のなる方にはなにがある 西の空には折れそな三日月 ぽつんとひとつ 淋しくなんかないよ なんて強がりは 二度と口にしません 勝ってうれしいはないちもんめ 負けて

          夜の道

          ある生徒の日記

          9月5日(金) 曇り   今日学校へ来たら 上履きがなくなっていました   スリッパを履いて教室へ行ったら   誰かのクスクス笑う声が聞こえました 9月8日(月) 晴れ   教科書がまっ黒に塗りつぶされ   ところどころ破かれていました 9月9日(火) 曇り   給食にえのぐをかけられました   それを食べろと云われました   食べなければ殴ると云われ   仕方なく我慢して食べました   トイレで吐きました 9月10日(水) 雨   掃除の時間 箒の柄で思い切り叩かれま

          ある生徒の日記

          あたためますか

          愛ってなんですか たとえばそれで おなかは満たされますか 今月分の家賃・光熱費が支払えますか 愛ってなんですか たとえばそれは ふかふか毛布よりもあたたかいですか このバキバキになった躰をときほぐしてはくれますか 愛ってなんですか たとえばそれは包帯のように 心の痛手をそっと包み込んでくれますか 消えたい死にたい生きていたくない このどうしようもない想いを 救ってくれるとでもいうのですか 飲み干しても飲み干しても カラカラに渇いて 決して潤うことのない この心は一体なん

          あたためますか

          行方知れずの罪

          ねえ、ケンちゃん あのさ あのね 話したいことがあるの あのね あのあたし 3か月生理が来てないの え? お前普段から不順だって云ってたじゃんって? うん それはそうなんだけど でもね なんかこのところ体調もよくないし 調べてみたんだ ほらあれ 妊娠検査薬 そうそう ドラッグストアで買えるやつ あれでね あれで調べてみたら その その えっと だからその 出来ちゃったみたいなの 何が?って 赤ちゃんだよ 嘘だろ?マジかよって マジだからいま話してるんじゃない ホントに俺の子供

          行方知れずの罪

          こんな夜は、誰かにそっと 背中なでなでしてもらえたらなあ なんてね 誰もいやしないんだけどさ

          こんな夜は、誰かにそっと 背中なでなでしてもらえたらなあ なんてね 誰もいやしないんだけどさ

          明日、ちょっと出掛けようかなって考えてたんだけど、夕方から体調悪くなって、吐くし、様子みることにしよう。ムカつきが治まらないから、まだ寝る前のクスリも飲めてない。調子こいてスムージー飲みすぎたせいかも。牛乳もヨーグルトも良くなかったのに。うっかりやらかしてしまった😰

          明日、ちょっと出掛けようかなって考えてたんだけど、夕方から体調悪くなって、吐くし、様子みることにしよう。ムカつきが治まらないから、まだ寝る前のクスリも飲めてない。調子こいてスムージー飲みすぎたせいかも。牛乳もヨーグルトも良くなかったのに。うっかりやらかしてしまった😰

          気が滅入って仕方がないよ 昨日一気見した それでも、生きてゆく 犯行に至らしめた根底に 幼い頃に母親に あんたなんか産まなければ と繰り返し言われ続けられた挙げ句 目の前で自殺されたことだった 言ってはいけない言葉ってあると思うんだ その言葉ひとつで 人生が決められることだって

          気が滅入って仕方がないよ 昨日一気見した それでも、生きてゆく 犯行に至らしめた根底に 幼い頃に母親に あんたなんか産まなければ と繰り返し言われ続けられた挙げ句 目の前で自殺されたことだった 言ってはいけない言葉ってあると思うんだ その言葉ひとつで 人生が決められることだって

          あなたの人生の主人公はあなたと云う 私が主役の物語は さぞやつまらない物語なのだろう 観客のほぼ全員が つまらなすぎて 途中で席を立って帰って行ってしまうんだろう そんな気がする

          あなたの人生の主人公はあなたと云う 私が主役の物語は さぞやつまらない物語なのだろう 観客のほぼ全員が つまらなすぎて 途中で席を立って帰って行ってしまうんだろう そんな気がする

          ドラマ・それでも、生きてゆく、が観たすぎて、FOD登録しちゃった😊 いま6話目なんだけど、やっぱり凄いドラマだ。

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          自分がキライだった 何もかもイヤだった キラうことで別の自分になれる気分になってた 低い鼻やクセの髪じゃもしなかったら 一生はどんなにか 違うわと憎んだ Tell me Sistar/中島みゆき

          自分がキライだった 何もかもイヤだった キラうことで別の自分になれる気分になってた 低い鼻やクセの髪じゃもしなかったら 一生はどんなにか 違うわと憎んだ Tell me Sistar/中島みゆき