マスターデュエルで後攻ワンキル型イビルツインスプライトをほぼ1年間使ってきた雑感

天宮ユウキです。本来ならかっこよくマスター1に上がった時の話をすればいいのですが、1月に続き2月も上がれなかったので別の話を書きます。

・始めに


イビルツインスプライトはデュエリスト100人いたら私以外の99人が先攻向きと答えると思います。それは別に構いませんし特に文句とかありません。ただ、たった1人の人間が後攻デッキとして1年近く使ってみた感想などを述べたいと思います。

・使ってみた感想


結論から言えば、後攻ワンキル型イビルツインスプライトはマスターデュエルではまだまだ環境と戦えます(紙の方は自信がないです)。
理由の一つはスプライト・エルフの存在です。

いつ禁止されてもおかしくはないです。

マスターデュエルでは奇跡的に禁止にされておらず(というかスプライト自体、母体数が減っているから禁止にしにくい可能性は多少あるかもしれない)、好きなだけ使えるのが大きいです。何故かと言うと後で紹介するアーゼウスをレベル2モンスターと繋げるリンクモンスターという重要な役割を持っています。そこからギガンティック・スプライトに繋げてワンキルすることが多い為、スプライト・エルフの存命は本デッキにおいて多大な利益をもたらしています。

もう一つの理由は単純に実績です。そもそもこのデッキを初めて作ったのはティアラメンツが実装された時期です。あの魔境の中でこのデッキは産まれました。Xで私が挙げているマスターデュエル画面のデッキ構築の中にティアラ用と書いてあるのはその名残りです。それから1年近くが経ちましたがマスター1自体は何度か取ることはできました。構築や戦術次第で勝てる見込みはあります。デュエリストカップでは1度だけですが、4600位になって銅アイコンを取ることができました。
また、EXTRAWIN様が毎週木曜日開催してるEXW闘技場に2度参加し、8-7、8-5の成績でした。成績自体は賞を貰うものではないですが、マスター1クラスのデュエリストが普通にいる中での大会なので可能性を感じました。特に8-5の時はここ最近のスネークアイ環境であることを踏まえれば、ポテンシャルはあると思いました。

まあまあいい成績じゃないかなと思う。ボロ負けではないので(重要)

ただ真面目な話、常にマスター1で無いと環境と戦えると言っても大した説得力が無いと思う気はしています。しかし、マスター1自体が総プレイヤーの10%しかいないということを考えたらすごいデュエリストって案外多くはないと思います。

・握った理由

という与太話はさておき、そもそもなんで後攻デッキを握り出したのかと言うと(非常に個人的には)イビルツインスプライトに限界を感じていたからです。ティアラメンツに勝とう思うなら普段の先攻展開にプラスアルファが重くのしかかる為、デッキに無理が生じると思いました。ならいっそ、後攻に切り替えるべきだと考え、後攻デッキを握りました。それでも他の後攻デッキを握らなかったのはイビルツインが好きだからです。ジェムの関係もありますが、1番は好きなデッキで勝ちたいという思いがありました。御巫が来ても結局イビルツインスプライトで戦っていました。

・このデッキの魅力について

・ガンマバーストがメイン火力になる

多くのデュエリストがイビルツインスプライトが後攻で捲る方法の一つとしてスプライト・ガンマ・バーストを挙げます。このデッキのメイン戦術の中核を成すカードであり、後攻ワンキルデッキ足る所以なのでそうなのですが、このデッキの強さの一つに過ぎません。

先攻デッキだと割りと邪魔になりがちだし、後攻デッキでも邪魔になりがち。

一年間の経験により、ワンキルルートが多様化しガンマバーストに頼らない戦術も組み込んだので、他の後攻ワンキルデッキ程の単調な印象はあまり無いです。後攻デッキは単調で飽きやすいという人には向いていると思います。しかし、ルートが多様化するということはデッキが難しくなることにもなり、デッキの使い方は勉強したことの方が多かったです。とにかく状況判断を迫られる。細い勝ち筋を通さないといけなくなることも多々ありました。ただ、相手の手札や盤面を見て通すことができた時は大変気持ちいいです。

・手札誘発が多く積める

このデッキは展開が回るギリギリの枚数で回す為もあってか多少の捲り札があっても手札誘発を入れる余裕がたくさんあります。更に有効な手札誘発の中にディメンション・アトラクターが使えて尚且つ展開ができる点は魅力があります。

先攻型では絶対使えないアトラクターも後攻型ワンキルだと使えるのは先攻型にはないメリットの一つ。

このデッキは有効になる手札誘発の数で半分くらい勝負が決まると過言ではありません。ディメンション・アトラクターは先攻展開なら墓地を使うことがあるので除外してしまうアトラクターは使えません。しかし、本デッキは墓地を利用しないことも可能な為、アトラクターを投げつつも展開することができます。増殖するGも投げておけば、スプライトエルフで回収することもできます。

・クシャトリラに強い


有利対面になるデッキとしてクシャトリラがいます。
イビルツインスプライト自体は4素材アーゼウスになれて、尚且つクシャトリラの妨害をすり抜けられる為、クシャトリラ対面は基本的に有利です。未来龍皇を立てないクシャトリラなら少なくとも半分くらいは勝てます(未来龍皇自体は壊獣で対処は可能)。しかもアーゼウスで捲った後、1ターンの猶予があれば捲れてしまうことが多いです。他のデッキは誘発次第に対して、クシャトリラは戦術的な理由で強いです。

・1枚初動かつ複数展開できるライブツインが強い

このデッキを語るならライブツインキスキルとリィラを外すことはできません。何故なら1枚あればワンキルに持ち込めてケアも可能と言う他のデッキのぶっ壊れカードに喰らいつけるだけの強さはあります。多分他の人がスプライトに注目しがちになると思いますが、このデッキで1番強いのは間違いなくライブツインキスキルとリィラです。理由は1枚で簡単にワンキル展開でき、複数展開が可能な点です。複数展開というのが肝でライブツイン1枚あれば、ギガンティックスプライト展開、イビルツイン展開、スプライトエルフ展開、アーゼウス展開ができ、更に展開を横に伸ばすカードがあればレベル2展開、シャドーモスキート展開が可能になる為、スプライトよりも展開が充実しています。

・構築について

ギガンティックスプライトとスプライトエルフは2枚あった方がいいです。

本デッキの初動カードはライブツインキスキル、ライブツインリィラの2枚ですが、基本的に手札に1枚しか有効札になりません。理由は後攻故に初手の手札の残りの枠を手札誘発や捲り札を引き込まないといけないので、その枠をダブった初動で埋めるのは手札の質を落としかねないので2枚採用して回すようにしています。ということがある為、ライブツインキスキルとリィラ、ライブツイントラブルサンは2枚までにしています。これにシークレットパスフレーズ1枚に三戦の号を加えて実質8枚初動でデッキを組むことにしています。

手札誘発は環境によって変えることが多いですが、増殖するG、灰春うらら、無限泡影は例外的にほぼ3枚積みです。大概のデッキは効くので必須級のカードと考えていいと思います。ディメンション・アトラクターも規制が無ければ3枚積んでたと思います。

捲り札は基本的には少ない方がスッキリしますが、環境次第では積んだ方がいい場合があるのでサンダー・ボルト、ハーピィの羽箒、ライトニング・ストーム、三戦の号、レッド・リブート辺りは1枚は最低でも入れたらいいと思います。

スプライトカードは2枚以上あっても役に立たないし手札事故の元になるので基本的には1枚ずつの採用です。ただし、モンスターは一通り揃えておきます。

壊獣についてはガメシエルではなく、ラディアンかドゴランの採用です。理由は壊獣を使ってシャドー・モスキートでワンキルする展開もある為です。何故ラディアンかドゴランかと言うと8000ライフを削れて尚且つガンマバースト使用してもギリギリ倒されないのがラディアンであり、増えたライフでも削れて尚且つこちらのライフが減りにくいのがドゴランだからです。ピュアリィ等が入ればドゴランの採用になります。

EXデッキにおける必須級カードはギガンティック・スプライト、スプライト・エルフ、セイントレア、ダウナード・マジシャン、アーゼウス、シャドーモスキート、イビルツインキスキル、イビルツインリィラ、イビルツインズトラブル・サニーがあれば大体戦えます。特にギガンティックスプライトとスプライトエルフは後続用に2枚採用したいです。もしも余るならおろかな重葬用のカードを用意するのもありです。

・最後に

反抗的な理由で後攻ワンキル型イビルツインスプライトを使ってみたものの思ってるよりも強く、イビルツインスプライトの選択肢としては大いにありなのではないかと思いました。ありがとうございました。

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