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終わりに。

ユウヤの二股結婚という絶望的なできごとから始まった、私の物語。でもあのできごとは、私が「本来の私」に戻るために必要なできごとだったのだと、いまは思います。

ユウヤは私の外側に現れた、傷ついた「内なる子」そのものでした。

私は彼を通して自分自身の中にあった「心の闇」に気づくことができましたし、置き去りにしていた「内なる子」の存在にも気づくことができました。

いまはもう、感謝しかありません。

ここには書ききれていませんが、私を傷つける結果となってしまったユウヤ、そして、父・母、祖母にもそれぞれの物語があり、そうせざるを得なかったのだということにも気づくことができました。

そして、もうひとつ気づいたことがあります。

それは、

私の「内なる子」は、ただただ、この周りの人たちを愛したかったのではないか。ということです。

この子は確かに深く絶望していましたが、周りから傷つけられたから絶望していたわけではなく、愛することに失敗したような気がして、絶望していたのではないかと思うのです。

これはおそらく、ユウヤ、父・母・祖母も同じなのだと思います。

彼・彼女たちのなかにもやはりこの「小さな子」がいて、うまく愛せなかった自分に絶望していたのではないかと……。

でも裏を返すと、

そんなに深く絶望するほど、愛したかった。
ということだと思うのですが……。

私はこの「内なる子」と深く繋がるなかで、この子が本当に純粋で、周りを愛することしか知らない存在なのだということに気づきました。

私の師匠いわく、この子は
「ゴールデンチャイルド」
という存在なのだそうです。

心理学用語では、この「ゴールデンチャイルド」は家族から特別視された子どもという意味で使ったりもするようですが。師匠がいうところの「ゴールデンチャイルド」は、無垢で、なにひとつ傷ついていない、完璧な存在というニュアンスでした。

私は、この「ゴールデンチャイルド」は、家族や周りのひとを愛そうとして、でもうまくいかなくて、たくさん傷ついて、ある時期に「ダメな自分」という着ぐるみを着てしまうのではないかと思っています。

私が思う「インナーチャイルド(内なる子)」のイメージは、どちらかというと、この着ぐるみの子です。

自身の「内なる子」も、この傷ついた着ぐるみを着ていました。

でもその内側から現れたのは、ピカピカな、何の痛みも持たない存在だったのです。

ここまで私の物語を読んでくださった方は、いろいろな痛みや、不安、辛さを抱えて、それでも必死に生きて来られた方なのではないかと思います。

そんな方にいま私が伝えたいのは、

みなさんの中にも必ず、
このピカピカの「ゴールデンチャイルド」が
存在しているのだということです。

もっというと、すべてのひとは、「ゴールデンチャイルド」として、この世に生まれてきたのではないかと思うのです。

純粋無垢に、ひとを愛そうとするこの子は、生きていくなかでたくさんの傷を負い傷んだ「インナーチャイルド(内なる子)の着ぐるみを着て、みなさんの心の中にうずくまっています。

この子と根気強く対話を続けていくといつか、その奥にいる「ゴールデンチャイルド」の存在に気づくことができるかも知れません。

そして、その子と繋がることができると、人生はもっと明るく輝き出します。

少なくとも、私自身はそうでした。

「ゴールデンチャイルド」は、本来のあなたです。

少しでも多くの方にこの「ゴールデンチャイルド」と繋がってもらえるよう、今後はもっとわかりやすい方法に落として、ご紹介していけたらと考えています。

このマガジンはいったんこれで完了しますが、引き続き、ここでは書ききれなかった、師匠のこと、もともと付き合っていたタケルのこと、そして、新たに出会った現在の彼氏のことなども、書いていきたいと思っています。

また、同じような痛みを抱える方のための、カウンセリングメニューも用意していきたいと思っています。

よろしければ、今後も覗きにきていただけたら嬉しいです。

ここまで読んでくださり、
本当に本当に、
どうもありがとうございました。

「すこしでも多くの方が、本来のあなたを思い出せますように」。


天宮一美












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