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「音信不通」から半年ぶりの連絡。そして、初めてブチ切れた私

ある日突然、音信不通になったユウヤ。そこから半年後、ユウヤからLINEが入ります。そして再び会ったとき、自分でも予想がつかないことが起こりました。私がとうとう、ブチ切れたのです。

突然の連絡と、突然の訪問
そこで発せられた驚くべき言葉

いつものように、仕事をしていたときのことです。ふと携帯をみると、そこに長いこと待ちかねた名前がありました。ユウヤです!

メッセージは「元気にしてますか」のひとことだけ。でもそのひとことが嬉しくて、小躍りするような気持ちで、彼に電話をしました。

半年間の音信不通にしておきながら、まったく悪びれるようすのないユウヤ。空白の半年間などまるでなかったかのように、普段どおりです。

そして、その夜、半年ぶりにうちにやってきました。

家にユウヤがいる。私はなんだかそれが信じられません。この半年間、ユウヤのことを考えない日は1日たりともなかったのです。それだけ思った人が、今目の前にいる。私はもう、それだけで幸せでした。

しかし、とあるできごとで、私の気持ちは一変することになります。

いつものようにゲームをしていたユウヤが、突然こう言ったのです。

「ねぇ、ガチャが引きたいから、5,000円くれない?」

……
……
……
……

その瞬間、

私の中で、

何かが……壊れました。

これまでも、財布を忘れた彼の代わりに食事代やホテル代を払ったことはあります。でも、実際にお金を無心されたのは、この日が初めてでした。

これまでユウヤに対して怒るということができなかった私でしたが、なぜかこの瞬間、何かがプチっと音を立てて切れたのです。


そして、気づくと

私はこう叫んでいました。

「ちょっと待ってよ。何で私があんたに5,000円あげなくちゃいけないの?意味わかんないんだけど!!!!!((# ゚Д゚)」

これまで一度も怒ったことがない私が、、、、、

ブチ切れました。


文字通り、ブチ切れました。

鬼のような形相(であろう)私を前に、ユウヤはオロオロとした様子で、「え、、、何?そんなに怒らなくてもいいじゃん」なんて言っています。

しかし、私の怒りはマグマのようにあふれ出し、止まりません。

「というか、なんであんたって、私を傷つけるようなことばっかり言ったりやったりするの!? もうほんとにヤダ!!!!!('Д')」

怒り心頭の私を前に、なす術がないユウヤ。しばらく固まったあと、ぽつりとこう言いました。

「ごめん。なんでそうしちゃうのか、自分でもわかんないよ……」

……
……

どうやら、私を傷つけていたことは、自分でも理解していたようです。

しかし、どうにも怒りが収まらない私は、そのまま部屋からユウヤを追い出し、鍵をかけました。そのあと何度も連絡がありましたが、今度は私の方がすべて無視です。

なぜ私は、この5,000円のことでここまで怒りを爆発させたのでしょう。それも、いまならわかります。

お金を請求される、という行為により、私自身が度を越して軽んじられていると感じたのです。

もちろん、似たようなことはこれまでもありました。彼はさんざん私を下にし、軽んじてきたわけですから。

でも、このとき初めて、私が私の心とつながり、その心が叫んだのです。


「私は、そんな扱いをされるような人間じゃない!!!!!!(# ゚Д゚)」


それは、ある意味、快挙でした。これまで何らかの理由で切れていた私の感情のスイッチが、初めてオンになったのです。

そして、そのときに初めて気づきました。

私をしいたげ、さげすんできたのは、
たぶんユウヤではなく、私自身だったのだと。


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