終了のお知らせ
下の記事を掲載してから一ヶ月が経ちました。
青少年支援センターの後押しもあって、彼女なりに努力して、履歴書を出した店とは違うペットショップで、五日間の研修をさせてもらえることになりました。
彼女の願いは、ここでの研修を経験にして、動物保護センターでボランティアとして働き、少しずつ精神的な問題を緩和させていくと共に、就職へとつなげていくことでした。
研修の初日。私の心配は的中して、時間になっても彼女は起きてきませんでした。それでも私は諦めず、励ましの声をかけ続け、なんとかぎりぎり間に合う時間にお店に着くことができました。
その後は、私の方も緊張して、落ち着かない時間を過ごしていました。
そして、三時間後に届いたのは「終了のお知らせ」。つまり、もう続けられないと言うのです。。電話では理由を話してくれず、なかなか帰ってきませんでした。心配して、車を出したお父さんが、歩いていた長女に声をかけましたが、車には乗らなかったそうで、戻ってきました。その距離なら、10分ほどで帰れるところが、いつまで経っても戻りません。
「そろそろ、帰っておいで」
私がメッセージを送って間もなく、帰ってきました。そして、彼女を抱きしめました。
「ケージの掃除はした。でも、どうしても人とのコミュニケーションができなくて、こわくて、そこにとどまることが苦しかった」
対人恐怖症(社会不安症)
彼女の、前に進もうとする気持ちとは裏腹に、首をもたげる、この精神状態をどのように克服すれば良いのでしょうか。そもそも、克服することが、寛解することがあるのでしょうか。
私にもちろん、本人にも分かりません。
今分かるのは、このペットショップには、もう行くことはないということでしょうか。
(こんな言い方は不謹慎ですよね、きっと。でも気持ちを軽くしたい一心で…)
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