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「やがて嘘は世界になる」
シナリオっぽく書いてますが
ただただ、出てきた断片を拾い上げて書いたものです
結末も完成形もこれとは大きく変わると思います
読みたい人はお好きにどうぞ
名切(なきり) 男
琉階(るしな) 女
瀬良(せら) 女
船原(ふなばら) 女
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琉階:『先輩は完璧なんです』
琉階:『だから大好き、ずっと好き』
名切:お前は、誰を見ている
「burn red」
詩的なやつです
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愛と平和は守れない
ヒーローはどこに行った?
建物は平然だ
崩壊を知らない
人は平然だ
絶望を知らない
赤に焼かれろ
赤に焼かれろ
愛と平和は守れない
ヒーローは何処に行った?
そいつは澄まし顔だ
恐れを知らない
そいつは元気そうだ
怖さを知らない
赤に焼かれろ
赤に焼かれろ
詩「HOLY"D"」
歌がきこえた
でもそれは、一瞬で泣き声にかわる
「やめて」
「いたい」
「くるしい」
俺の脳裏に、言葉がナイフのようにえぐってくる
彼女の姿が、ぽつりと見えた
涙を流す
滴り落ちる
俺はそれをぬぐったあと
目然の敵をほうむる
彼女がいたいというたびに
笑う大人を一人殺し
彼女が苦しいというたびに
笑う大人を一人、殺す
殺して、殺し
壊し尽くす
その先に見えるのは
その手は何を掴みたい
俺の手は、
何かをつかむためには
とても小さい
何かを掴もうとすることを始めてしまえば
手は掴もうと動き始める
それが何か大きなことでも
結局終わりまでそれは続いてしまう
そのうち、自分の手が、
違うものを掴もうとしていることに気づく
これを掴みたかったの?
これを本当につかみたかったの?
自問自答
掴んだ瞬間
月がたてば、
ああ、こんなものだったのかと手放してしまう
なら、