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映画サタデー・フィクション 雑感

ダムカードが配布されているダムやら心霊スポットに行きましたというより天気が悪いために映画館で時間をつぶしがちなわたしが書く映画感想レビューが続くのでご理解して頂きたい。週末は天気が悪い日の割合が多いので致し方無く映画館で適当に映画を見ることが最近増えているのだ。

今回紹介するのはロウ・イエ監督作品の映画サタデー・フィクションだ。

サタデー・フィクションのフライヤー

アップリンクの配給作品なので、パンフレット一冊が1100円で販売されているがアップリンク京都の有料会員なら110円割引の990円で購入出来る。わたしの場合はアップリンク京都のスタッフさんが会員さんですよね、と顔を見ただけで分かって頂けるレベルなので(苦笑)顔パスで割引が出来た…。

どんだけ通ってんだよってレベルだが。

あらすじは次の通り。

アップリンク京都様で11月3日から上映開始されるまでによく予告でも流されていたからどんな作品なのだろうと気にはなっていたのでいざ上映されて実際に観てみたら意外と面白かった。

内容は日中欧の諜報員が暗躍する魔都上海においてコン・リー演じるユー・ジンという人気女優が舞台サタデー・フィクションに出演するために上海にやってくるのだが、ユー・ジンの本当の目的は暗号通信の専門家であり新しい暗号を配布するために上海へとやって来た日本海軍少佐の古谷三郎から太平洋戦争開戦のきっかけともなる奇襲攻撃の情報を得るためにフランスの諜報員が仕掛けるマジックミラー作戦のために投じられたスパイだった。

その古谷三郎を演じるのがオダギリジョーでフライヤーのコン・リー、コン・リーの恋人でありサタデー・フィクションの演出家のタン・ナー役にマーク・チャオら役者の名前が全てカタカナで書かれているからオダギリジョーと書かれて一瞬どこの国の人?と思ったがよくよく思い出したら日本人だと気付くのだった。仮面ライダーの人の印象しかないんだよなあ、本当にテレビを見ないからオダギリジョーが仮面ライダーを機にブレイクし始めた当初、見た目にうるさいうちの母はオダギリジョーを見てカマキリみたいな見た目で気持ち悪いと言っていたことだけは覚えていて、悪いけど母の悪口で覚えたかもしれない。ファンの方が居たらごめんなさい…。

ここから先はネタバレ要注意。

フライヤーを拡大して撮影

オダギリジョー演じる古谷の護衛に銃術に長けているという梶原が護衛につくのだが、梶原役を中島歩が演じている。

映画の良さは何と言っても、スパイが暗躍する中で舞台サタデー・フィクションに専念しつつの如何にスパイの対象である古谷に対し近づくチャンスを見図らないながらマジックミラー作戦を決行するのだが、ユー・ジンのファンですと言いながら近付いたバイ・ユンシャンは実はユー・ジンが握る情報を得たいがために近付いた実はスパイだったりと、作戦の決行を今か今かと待ちわびながらも舞台女優として本番に向け稽古に励むユー・ジンの姿はスパイと言わなければ誰も気づかない。

予告にもあるが、美代子の存在が鍵を握る。

ユー・ジンが何故マジックミラー作戦におけるスパイとして選ばれた理由が古谷の亡き妻美代子とユー・ジンがそっくりだという理由から、古谷を襲撃した後意識があるうちに新しい暗号を解読するためのヒントを取得しようとする。

が、いざマジックミラー作戦を決行し古谷を襲撃したものは良いが結果は…。

サタデー・フィクションのパンフレットとWARASHI

狙撃手が屋上から致命傷にならぬように古谷を襲撃した後はホテル内の救護室へ意識朦朧の中運ばれていくのだが、そのタイミングを待ってましたとばかりにユー・ジンが美代子になりすまし古谷に近付くと"美代子よ、美代子はここにいる"と甘い囁きで古谷に話しかけたら古谷は暴くだろう。

意識はあるが生死の境を彷徨う古谷にはもはや機密事項を守らねばという考えが飛んでしまうレベルであったため案の定暗号の意味を知る事ができたのたが、では奇襲攻撃は防ぐことができたのかとなると最大の謎の暗号であるヤマザクラだけは解読出来ず後々真珠湾攻撃が開始される前にやっとヤマザクラが指す意味はハワイだと知る。

アップリンク京都様の入口にて

映画を見ていて思った直感的な感想はエンドがあまりにも予想外だったということ。

舞台が気がかりなユー・ジンは行われる蘭心大劇場へ移動するが、ユー・ジンの後を追いやって来た梶原との銃撃戦になり梶原を撃った後、古谷が駆け付けてくるのだが、古谷はユー・ジンに対し亡き妻を襲撃したのかと訊ねるも答えず撃つ。

古谷が息絶えたのを確認してから、タン・ナーと待ち合わせをしていたカフェへと急いで向かうがそこにも待ち構えていたスパイがいる。ユー・ジンはタン・ナーに抱き抱えながら目を瞑りエンディングになるが、一つ疑問に思ったことだがユー・ジンはターゲットの古谷を撃ったと同時に古谷が撃った銃弾が結果致命傷になり意識が飛んでしまいそうになりながらも愛する人のところへやって来て命を落としたのならば、人生の最期は愛する人の腕の中で眠りたいということだろうか。だとしたら、スパイとして最期まで任務を全うしたと同時に命を落としたのならば孤児であった自身を里親としてまたスパイとして育て上げたヒューバートへの感謝だろうか。

色々な見方が出来るエンディングだった。

マジックミラー作戦を決行し得るべき情報は得たものの実行のタイミングが遅かったために奇襲攻撃は防ぐことは出来ず太平洋戦争が開戦するのと同時に日本軍の英仏租界への進駐で上海の孤島と言われた時代の終焉を迎える。

映画を通して真珠湾攻撃がはじまるまでの経緯を学習出来たと同時にスパイが色々な策を講じて機密事項を手に入れようとしていたというのは知るべき歴史であると思う。

映画のワンシーンを思い出すためにパンフレットを参考に印象に残ったシーンを自分なりの解釈で見た感想を入力したのだがコン・リーのプロフィールを見てビックリした。1965年12月31日生の今年58歳、誕生日前だからいま57歳かって57歳なのかと年齢に驚いてしまった(笑)モノクロ映像じゃなくても普通に綺麗な方なのでは?と思って見ていたが、恋人役のマーク・チャオは1984年9月25日生で、古谷を演じたオダギリジョーが1976年2月16日生とも考えたら…映画の中では年相応に見えてもマーク・チャオは39歳、オダギリジョーは47歳と年代が全く異なるのに同世代に見えてしまうのがある意味恐怖でひょっとしたら魔女かもしれないと思った。

因みに中島歩は調べたら同い年だった(;´Д`)

知らなきゃ良かった…。

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