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マスクを着用するべきか、外すべきか~消防士さんの意見

東京では夏の暑さもあり、マスクをつける人が減った感がありますが、地方都市へ行くとまだまだマスク着用が目につきます。まだ「新型コロナ感染症」と呼ばれる騒ぎが始まったばかりの2020年、マスクを着用するかどうかがアメリカや、ヨーロッパでは大きな論争でした。マスクを着用することに慣れない人たちが、どうしてそんなことをしなければいけないんだ?と素直に疑問に思っていたのだと思います。
 2020年に、私もまだまだよくわかっていないころに、消防士の人が作ってくれたビデオを見ました。マスクを着用するべきかどうかという論争に貢献したビデオです。あれから3年以上が経ちましたが、いまだに小さい子供までマスクをする姿を見て、今さらですが、こちらのビデオを共有したく感じました。
 私が見たものは、この下にあるビデオと同じものですが、あのころ出回っていたオリジナルは見当たりません。何語かわからないサブタイトルが入ったものがありましたので、そちらを貼り付けます。音声は英語です。

 要点を解説します。この男性は消防士で、酸素レベルを計測する計器を仕事で使うそうです。通常の室内は酸素レベルが20~21%くらいだそうで、この時も自分が吸い込む空気を計測すると20.5とか20.6%というレベルだということです。その後、ご覧の通り、彼は普通のマスクを着用します。そうして、同じように鼻の下に機械のチューブがいくようにすると、すぐ警報が鳴ります。この時の酸素レベルは17.4%だと言っています。
 私は当初あちこちに出回ったこのビデオをみて、「ふ~ん、(マスク)ダメじゃん」と思ったのを覚えています。それからは、最低必要な時だけ、着用するようにしました。日本でも、2020年の初めころには、小児科の医師会の先生が、子どもがマスクをする危険性を会見で話していましたが、その後、そのような光景は見られないなり、現在に至る・・・という印象を受けています。
 さて、上に貼り付けたビデオは当初英語圏の代替ビデオサイトでかなり再生回数が伸びたビデオです。このビデオを見て、別の人が「もっと正確なビデオを作りたい」と思ったらしく、その方が作ったビデオがこの下にあるものです。やはり消防士さんで、手に持っている機械は仕事で使う大切なものだということで、これを使い命に係わる酸素や、二酸化炭素などのレベルを計測しているということです。

 こちらのビデオの要約もします。この消防士さん(Jeff Neffと自己紹介しています)曰く、通常の部屋で呼吸をした場合の酸素レベルは20.5とか、21%とかだそうです。この時の彼の自宅では、確かに20.8%だと言っていて、通常の範囲に収まっています。冒頭で、どんなに強く酸素を吸って、二酸化酸素をはいても、20.8%をさしてるよねと、実際に強く吸って、吐いてをしながら言っています。但し、酸素レベルが19.5%を下回ると警報が鳴るそうです。(この情報、重要ですよね。確かに、前のビデオではその情報が抜けていました。)この消防士さんは4つのマスクを使って実験します。毎回、チューブを自分の鼻の下、上唇の上あたりに手で持って行って計測したそうです。
 ①日本でいうところのストッキングみたいな、黒い化繊っぽい布ですね、初めは。どうやらパンデミックの初めの頃にこういうのを着用していたみたいです。これを付けて、計器のチューブを鼻の下に持っていくと、すぐに警報が鳴ります。この時のレベルが18.9%だそうです。
 次は②黒いよく見かけるタイプのマスク着用。これを付けて、さっきみたいにチューブを入れて計測すると、またすぐアラームが鳴ります。この時の酸素レベルは15.5%だそうです。
 ③次に防塵マスクです。自分の家で大工作業などをするときに使う、一番安く手に入るマスクだと言っています。これも、同じように警報がなり、初めは18.2%と表示され、その後15.5%に下がります。
 そして④最後はN95 という医療従事者が当時患者に対応するときに使っていたプロ用のかなり強力で、しかも高価なマスクです。これもすぐ警報が鳴り、計器の目盛りは16.4%をさしているということです。
 普通のマスクは2番目に出てきましたが、確か、酸素濃度は15.5%でした。この時ジェフさんは「労働安全衛生局(OSHA, Occupational Safety and Health Administration)でさえこのような状況では、我々を働かせない」と言っています。最後に、自分が他の消防士が作ったビデオを見た時に、本当かなと疑問に思い、自分でも試してみたかったと言っています。自分はシンプルな人間であり、何も隠したり加工したりはしていない、仕事で命を預ける大切な機械を使い、試してみたと言っています。皆さん、どう思いますか?マスクをつけるか否か、自分で判断してくださいね、というのが彼の最後のメッセージです。

 空気中の酸素のレベルに関して日本語で検索してみました。消防庁消防大学校消防研究センターのページによると、「通常の火災安全は、酸素濃度21%を前提に保たれています」と書いてあるので、これは上記のお二人の消防士さんのお話と符合します。(ちなみに、残りの大半78.1%は窒素となっています。また二酸化炭素や、その他アルゴンなどとして約1%となっています。)

 それでは普通の人はどのくらいの酸素が必要なのか、そして、どのくらいまで低下すると危険なのでしょうか?

酸素欠乏症の危険性と症状
人間は通常20.9%の酸素濃度下で生活しているため、酸素濃度が低下すると様々な症状が表れます。およそ18%が安全限界(人体に悪影響が無い濃度限界)と言われていて、それを下回ると筋力の低下や意識喪失、最悪死亡することもあります。」 

出典 Lab BRAINS 研究者・技術者の『知りたい』がここにある

 さて、上記の日本語サイトでは18%を「安全限界」と書いていて、また「危険範囲と紙一重の状態」とも書いてあります。上に貼り付けた二つ目のビデオでは4種類のマスクを試していましたが、二つ目がよく見かける所謂「普通のマスク」ではないでしょうか?これを着用した時には、18%を下回っていました。
 実際、この消防士さんの空気濃度の計測の仕方が正しいのかどうか・・・という議論も可能かと思います。私は医者でも、空気中の酸素計測機械の専門家でもないので、彼の機器の使い方を判断する立場にありません。しかし、この3年を通じて感じるのは、所謂「専門家」の言葉を鵜吞みにせず、自分の頭と直感を信じて行動することだという気もします。繰り返しになりますが、今回は私自身が参考にしたこのビデオを共有するために、この記事を書きます。(皆さんがそれを見て自分で判断してくれることを願いつつ。)
 もう一つ、ずっと前に聞いた話で、そのうち日本でも報道されるだろうと思っていたら、結局報道されていないのではないかと思われる話を、今さらながら書きます。子どもの発達とマスクに関する記事です。私が2021年頃に読んだ記事はもうどれだったわからないので、現在インターネット上に存在する記事を貼り付けます。

『コロナ感染症関連の規制により幼児の発達が23%低下か: 2018年から2021年の間に、3つの主要な認知テストのスコアが低迷し~マスク着用が原因の一つでは?』2021/11/26
(略)ブラウン大学の科学者であるショーン・CL・デオニ、ジェニファー・ボーシュマン、アレクサンドラ・ヴォルペ、ヴィレン・ダサは、世界的なコンサルティング会社であるレゾナンス社と共同で、0歳から5歳までの間にこの研究に登録された1,600人の子どもたちとその養育者からデータを収集し、このレビューを執筆した。
(中略)
 その後、チームは子どもの発達について広く受け入れられている3つの尺度、早期学習総合値(ELC)、言語発達指数(VDQ)、非言語発達指数(NVDQ)のチェックを行った。
 早期学習総合値は、運動能力、視覚受容能力、受容言語能力、表現言語能力から算出され、幼児期のIQスコアに相当する
 この2つの発達指数は、同年齢の幼児のサンプルと比較して、言語能力やその他の技能がどの程度成熟しているかを測定するものである。
 その結果、早期学習総合値の平均結果は、2019年の100点弱の最高値から、2020年には約80点、そして2021年には77点と、実に23%も低下した。
 一方、言語発達指数も2018年の平均100から2020年には90弱、2021年には70前後と大幅に低下した。
 非言語的発達指数も同様に落ち込み、2019年の平均105点前後から、2020年には100点、2021年には80点前後となった。
 研究の結論は、「パンデミック中に生まれた子どもは、言語能力、運動能力、総合的な認知能力が、パンデミック前に生まれた子どもと比較して著しく低下する」である。また、「公共の場や学校や保育所で着用されるマスクは、愛着、顔の表情の処理過程、社会情動処理過程など、発達初期のさまざまな能力に影響を与える可能性がある」と報告書は加えた。(後略)

メイル・オンライン

この上に貼り付けた記事は元ネタを見ていただければ、グラフもあり、更に詳しい実験の条件や、各試験段階での被検者の正確な数などが記載されています。無料の翻訳の字数制限もあり、適当な部分だけ機械翻訳してみました。

https://www.dailymail.co.uk/health/article-9758217/Children-wearing-masks-exposed-dangerous-levels-carbon-dioxide-study-finds.html

 検索をしていたらもう一つの研究がニュースになっていましたのでついでに貼り付けます。こちらは、ポーランド、ドイツ、オーストリアの研究者による子どものマスク着用による弊害を扱ったものです。

「マスク着用はわずか3分で、子どもたちを危険なレベルの二酸化炭素にさらす可能性があるとの研究結果」
   ヨーロッパの研究では、子どもたちがわずか数分間マスクを着用するだけで、危険なレベルの二酸化炭素にさらされる可能性があることがわかった。
・45人の子供が健康レベルの3倍から12倍の二酸化炭素にさらされた。
・年少の子供ほど、年長の子供よりも危険なレベルの二酸化炭素にさらされていた。
・この研究はドイツの公的慈善団体から資金提供を受け、ポズナン医科大学小児科クリニックのハラルド・ワラッハ博士が主導した。
(中略)
   JAMA誌に発表された研究者たちは、45人の子供たちをこの研究に参加させた。各児童は3分間の検査を2回受けた。
   それぞれの子供について、3分間のうち1回は吸い込んだ二酸化炭素を数え、もう1回は吐き出した二酸化炭素の量を検出した。
   子供の呼気中の二酸化炭素量の平均は0.04%で、健康な最大値は0.2%である。
   研究者たちは、すべての年齢層の子供たちの二酸化炭素レベルが健康レベルをはるかに超えていることを発見した。
   また、年少児の二酸化炭素濃度が年長児よりもはるかに高いという傾向も見られた。
   最年少の6歳児の二酸化炭素濃度は約1.7%であった。最も年長の15歳から18歳では、約1.4パーセントであった。 炭素濃度が最も低い子供たちは、健康的な最大値の3倍を記録した。最も炭素濃度が高い子どもは、健康的な最大値の3倍を記録した。(略)

出典 Mail Online - Health

 上記の二つ目の研究は、被験者の数も少ないため、色々批判がもあるようです。それでも「情報ガラパゴス」の日本の方々の参考になればと思い、無料の機械翻訳の可能な範囲で載せてみました。
 今年の4月から今まで忙しくて、何も書けませんでしたが、もう2023年だというのにいまだにマスクをしている日本人の姿に、毎日心を痛めています。特に小さい子ども達には、健康に成長をして欲しいと切に願います。自分が3年前に影響を受けた情報をやっと共有します。どうか、小さなお子さんのお母さんに届きますように!

最後に、他の人も色々心配しているようですので、その方たちの記事もリンクを貼っておきます。