768 とっておきのお気に入りをひとつだけ
こんにちは!
全日本ミニマリスト協会です。
【とっておきのお気に入りをひとつだけ】
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ミニマリズムを深めるためには、どうしても手放すことが必要になってきて、基本中の基本として、《所有している物を少なくする》ことが求められます。
というのが、まずミニマリストと聞いて一番最初に思い浮かぶことが、『物が少ないこと』だと思いますが、あながち間違えてはいません。
たくさんの物を持っていたら、自分にとって本当に必要な物がわからないし、今まで手放すことをしてこなかったからこそ、今がたくさんの物で囲まれている状態であるはず。
そんな中で暮らしていると、自分が本当に必要な物が見えてこないし、埋もれている状態になっているのです。
しかも、そこにあるのが当たり前になっているし、今持っている物には少なからず価値があると思っているし、手放すとなると損をしたくないと考えてしますから、手放すことは思っているより難しい選択なのです。
人は楽をしたい生き物なので、手に入れることばかりをしてします。
Amazonで数回タップしてしまえば、欲しい物が手に入るこの環境が、人をどんどんと楽にしているし、どんどんと所有していくことに拍車をかけているように感じるのです。
そんな環境で過ごしている中で、手放すことなんてなかなかできません。
せいぜい毎週決められたゴミの日に少しだけ気が向いた分捨てるか、年末年始の恒例行事である大掃除の時にいつもより多めに捨てるくらいでしょう。
それくらい、能動的に手放すことの機会は少ないのです。
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たくさん所有している物の中で暮らしている我々ですが、ここで質問です。
『とっておきのお気に入りは、何ですか?』
こう聞かれてすぐに思い浮かんだ人は、
きっと物を大切に扱えている方です。
きっと毎日、そのお気に入りの物を使い、愛でていることでしょう。
愛着があり、それ意外は考えられないし、きっと長いこと使っていると思います。
昨日手に入れたばっかの物なんて、愛着はありません。
できれば所有している物が、『とっておきのお気に入り』だけで囲まれていたいものですが、そんなことは不可能です。
でも、できるだけ多くの物を、『とっておきのお気に入り』で囲むことはできると思うので、そこは目指していきたいものです。
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なぜ、お気に入りだけで囲まれることが大事なのか?
この本質を忘れてはいけません。
多くの物に囲まれていると、自分のお気に入りが薄れます。
1つだけのお気に入りと、10あるお気に入りでは、ひとつひとつに対する感情が薄れるのです。
まるで友人関係のようなもので、友達100人いたら、ひとりひとりと深い関係になれるわけなんてないのです。
数が少ないけど、何があっても信用できる仲間が2、3人いれば、人生はそれだけで幸せになれます。
それと同じ。
中途半端な大好きではなく、これしかないと思えるほどの大好きな物だけを所有したら、それって毎日が幸せではないですか?
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例えば靴で考えてみると、マニアでない限り10足ある靴全てを平等に愛することはできません。
日本人は一夫多妻制ではないからなおさら。
それより、たった1足しかないけれど、その靴がとんでもないくらいのお気に入りで、他の靴がいらないくらいに大好きだったらどうでしょう。
そんな靴に出会えていることが奇跡だし、毎日そんな靴が履けるなんて幸せ以外なんでもありません。
こんな感情を、他の日常的な物でももてるようにしてくこと。
それがミニマリズムの本質になるのです。
ミニマリストと聞くと、どうしても大きく捉えて『なんでも物を手放す人』と思われがちですが、そんなことはありません。
大小さまざまですが、小さい物でもとっておきのお気に入りを毎日使うことができれば、それは小さな幸せの連続だと言えます。
日々忙しくしている我々は、そんな小さな幸せに気付かずに、心を亡くしています。
ついつい毎日が当たり前に感じてしまいますが、実は奇跡の連続。
当たり前を当たり前と思わずに、目の前にある小さな『感謝できること』にたくさん気付くことができれば、それは幸せの一助ではないでしょうか。
とっておきのお気に入り、あなたにはありますか?
またなぜそれが、お気に入りなのでしょうか。
この問いかけをしていくと、生きるために必要な物って意外と少ないことに気付けます。
もう全て持っています。
大切なのは、それらをどう使い、物たちとどう向き合っていくかではないでしょうか。
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