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スキでGIVERになろう

この世にはGIVERとTAKERとMUTCHERの三種類がいるという考え方をご存知でしょうか。「GIVER」は見返りを求めずに他者に与える人,「TAKER」は相手から奪う人,「MATCHER」は与えたら見返りを求め,他人から何かを受け取ったらすぐにお返しをして(3ドルもらったら3ドルきっちり返す人)プラスマイナスのバランスを保とうとする人。それぞれ特徴がありますが,この中でもっとも成功するのは誰だと思いますか?

そもそも,このように人をGIVERとTAKERとMATCHERの三種類に分けて考える理論を提唱するのは,米国の心理学者アダム・グラントです。著書である『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 』で詳細に説明されています。そして,監修者でもある楠木健さんの前書き部分だけでも,かなりのエッセンスを読み取ることができ,一読の価値があります。

1 どんな人が人生の成功をおさめるのか

アダムグラント氏の指摘の中で特に興味深いのは,「GIVERはスタート当初は成功から程遠いが,次第に頭角をあらわし最終的には最も優れた成果を出す」

という統計結果です。見返りを求めず,利他的にふるまうGIVERの行動は,最終的には必ず実りをもたらすということなのです。これは,新人であろうと,経営管理層であっても,どんな職種でも変わらない。営業マンだろうが政治家であろうが,投資家であろうが。

見返りを求めず,利他的に,GIVERとして生きるのが望ましい。

さて,言うは簡単,行うは難しです。

GIVEだけではそもそも仕事もなにも成立しないという感覚があるかもしれません。ではどうやったらGIVERとして生きることができるのでしょうか?

2 GIVERとして生きる方法

GIVERとして生きる方法は何か,に対する私の答えは

本当に好きなことをするです。

好きなことを極めるとき,見返りについて考えない行動をしていませんか?見返りどころか,お金を払ってでもやりたい,時間をかけてもエネルギーをかけても全然惜しくない 

そんな思いで取り組んでいることがあるとすれば,あなたがそのことを本当に本当に好きだからではないでしょうか。

それがまさにGIVERとしての精神であり,ふるまいです。

好きなことならGIVERになれる

結果として相手にも自分にも社会にも良い循環が生まれて

幸せが回り出す。

私自身,見返りを考えてしまうときがあります。そして,それ自体が悪いということでもないのでしょう。

しかし,心底自分が好きなことに向かっているときは,見返りなんて全く考えていないときがあります。ただこれをやれるだけでうれしいし,それで誰かのために役に立つならそんなありがたいことはない。そんな風に感じていることがあります。この感覚は皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか。

3 GIVERになれる瞬間を探そう

私にとって コーチングを教えたたり,クライアントさんと実際にセッションをする時間はまさに相手のためにある時間です。

コーチングを学んだ皆さんなら,コーチングをしているとき,利他的な思いにあふれてくる感覚がありますよね。

相手の幸せや成功を無心に祈る感覚です。もちろん祈るだけではなく,しっかりとしたコーチングのスキルや技法を使うわけですが,根底には紛れもないGIVEの精神がどっしりと備わっている気がします。

そうです,私にとってコーチングはまさにGIVEの場であり,GIVERとして生きる方法だと思っています。

皆さんにとってGIVEの場はどこにありますか?

GIVERとして生きている瞬間はどんなときですか?

きっと 好きとGIVEはリンクしている。

そのことに気が付くとより充実した時間がやってくると思います。そして,GIVEする幸せをより実感できると信じています。

読んでいただきありがとうございます。どうぞすべての人がGIVEを受け取り合う豊かなWELL-BEINGな世界でありますように。

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