退職することになってしまった

２週間前まで今後もずっと仕事頑張っていこうと思っていた。上司の話しがあるまでは。

「今、時間いいですか？」
上司に声をかけられ、何だろうと席についた。
厳しめな表情で、仕事をちゃんとやっていないのではないかとのことだった。
いやいや私は真面目よ？自分で言うのもなんだけど手を抜くことができずに疲れてしまうくらいなのに、どういうこと？
よくよく聞くと、他の職員からおしゃべりが多いとの声もあるので確認だという。
はっは～ん…。
私にはピンとくることがあった。

私が今の部署に配属されてから、ずっとイジワルしてくるリーダーがいた。
毎日チクリチクリと私が無能で使えない人だということを私にも言ってくるし、周りにも大げさにアピールする。

前職者が産休で空いていたところに私が来たので、そのイジワルなリーダーの口癖は、前職の人はちゃんとやってた、とても素晴らしい人だったというもの。いつもその言葉の後に「それに比べて…」という言葉が吹き出しで私には見えていた。
だから、会ったことのない前職の方を嫌いになった瞬間もあった。
一時期は落ち込んだりして仕事行きたくないと悩んだり、悔しくて怒りまくったりして、どうにもならない時は姉にグチ聞いてもらったりして何とかしのいできた。
悔しいと思いながらも私が無能だからなんだと私自身も思っていた。

最近、仲良くなった先輩がいる。その方は長く勤めていて、私がリーダーにこう言われてイヤな気持ちになったと言うと「クソだね！」と一緒に怒ってくれて、過去そのリーダーがいじめた人が他部署に異動なったこともあると教えてくれた。

私がダメな人だからと思っていたけれど、リーダーがいじめたい人で対象は誰でもいいのかも。そう思ったら心が折れなくなった。

そして驚くことに、先輩と仲良くなってから、ピタッとイジワルが止んだ。
学校でいじめられていた子がクラスのリーダー的なグループと仲良くなったら急にいじめられなくなる、そんな感じに思えた。
ということは仲良くなった先輩は実は影の番長、裏番なのか。
だとしたら裏番パイセンがのどが渇いたなーってつぶやいたら、すかさずジュース買ってきて差し出すようなパシリも今後やっていく必要があるかも。それくらい先輩の存在がありがたかった。

そして裏番先輩に守られてイジワルされなくなり平和な日々を過ごしていたら、上司からの一方的な話しが唐突にあった。

「特定の人とおしゃべりばかりで仕事してないって聞いたけど。」
そんなわけないし！

そんなこと上司に言うヤツも言うヤツだけど、それを真に受けて言ってくる上司も上司。あり得ない。

それで部署異動しようと思ってお願いした。

後日、上司と話しをした時の一方的な私が何も仕事をしていないと言われたことを、きちんと訂正しておこうと思って、こういう流れで私は努力したことを伝えた。すると上司に
「あなたの話しを聞いていると自分が100%正しいと言っているように聞こえるけど？」
と言われた。はっ？
上司が指示、周知してくれれば流れがスムーズにいったことなのに、私が全面的に悪いみたいに言ったのは上司。上司の方が自分自身が100%正しいと思ってるように見えるけど！

上司と話したらモラハラ元夫のことが思い出されてものすごく胃が痛くなった。
モラハラ元夫も私が悪いと一方的に責め、私が、こういう流れでこうなったんだと事実を言うと、いつも言い訳ばかり！じゃあ俺のせいって言いたいのか！と言われていた。
上司もモラハラじゃん！

その後、上司の上司との面談で、異動の話しを聞いていると、モラハラ上司と同じ雰囲気で、私がダメな人だからここでやれなかったけど次の部署でやれるかどうかまずはやってみたらいいよというような言い方で、ものすごく悲しい気持ちで泣きそうになった。

こりゃダメだ。もうこの職場では働けない。

こうしてトントン拍子で退職することになった。

辞めると決まったら、最初は憎らしい気持ちだったけれど次第に、幸せじゃないんだね、かわいそうな人たち！とさげすむような気持ちなった。

でもその後天使たちと話してたら心が落ち着いてきて、職場のイジワルなモラハラな人たちに幸せになって欲しいという気持ちになった。そして私はダメな人ではなくて光を持った存在で、私の光を分けてあげたいと思った。

今はとてもスッキリして解放される爽やかな気持ちでいる。
辞める日までラストスパートで、これまで以上にバリバリ働こうとはりきっている。

そして次もいいところが見つかるといいな。