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【詩】手のひらの恋

手のひらに桜の花びらが舞い落ちる
それを見て微笑み合う恋人たち

僕たちにもそんな頃があったね
今ふたりは別々の場所で
桜を見ているけれど

手のひらからこぼれ落ちるキミの愛情を
受け止めきれなくて
僕たちは別れた

今ならきっと受け止められる
だけどあの時はできなかった
時を戻せたとしたら
僕たちは別れずに済んだだろうか

いやきっとまた同じことをしただろう
時を戻してもきっと
また同じ結果が待っているだろう
今ならできる自信はあるけれど…

そんなことを思いながら
僕は桜を見ている
舞い落ちる花びらを
よちよち歩きの娘が拾う

僕にはもう新たな幸せが訪れた
だからキミのことは思い出にしまう
思い出の中でキミは笑う
桜の花びらを手のひらに乗せて…

©2023-2024 alice hanasaki

※この作品は創作であり、
私生活とは関係ありません。

山根あきらさんの企画 #手のひらの恋
参加させていただきました。#青ブラ文学部
あきらさん、よろしくお願い致します。

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