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夏の日のTHE 1975

 秋の風が風邪という病をもたらしたりする今日この頃。私はあの夏の一瞬を思い出す。  8月18日、台風がその脅威を見せつけた直後の大阪では、毎年恒例、夏の一大イベントであるSUMMER SONIC 最終日が開催されていた。  無事に天気は快晴。地面は濡れているものの、開催できるかどうかすら怪しかった数日前の不安な気持ちは綺麗さっぱり何処へやら、熱中症対策必須のフェス日和と言ったところだ。  ――時刻は18時、朝から調子に乗ってステージに居座ったためか、耳は轟音によってすり

    • 2022年ベストアルバム8選

       いつものアレです。年間ベストアルバムという名の、在宅勤務中によく聴いたアルバムを並べただけのやつ。あと並びは順位とかではないです。 Oso Oso「sore thumb」  いや〜2022年はOso Osoと出会うための年でしたね。私はアルバム1曲目でグッと掴まれて好きになることが多いのですが、本作はまさにそれでした。  このアルバム制作前にバンドに色々な出来事があったということをチラッと聞きましたが、全然知らないため省略。気になったら調べてください。  前述の通り1曲目

      • 或る生活を憶う(22/夏の終わりのアルバム)

         私の祖父はいまいち掴めない人だ。何を考えているのか全くではないがいまいちわからない。衝突することも同居時代にはよくあった。ワガママな私と、不器用な祖父はいまいち噛み合わない組み合わせだったのかもしれない。  そんな祖父も、祖父なりの愛情を孫である私に注いでくれたと思う。  私がミルクを飲む年齢の頃には股間の上で不器用ながらも飲ませてくれた。戦隊モノが好きな年齢の頃には何かの付録として手に入れた当時放送中の某戦隊ヒーローモノのCDを流してくれた。習い事を始める年齢の頃には毎

        • THE 1975 / A Brief Inquiry into Online Relationships

           2018年11月30日、人生を通して聴いていくと確信ができるアルバムがリリースされた。イギリス、マンチェスター出身のロックバンド、THE 1975の3rdアルバム「A Brief Inquiry into Online Relationships」だ。THE 1975といえば、SUMMER SONIC 2022でヘッドライナーを務め、大熱狂のまま1時間30分のステージを行ったことが記憶に新しいだろう。これは私個人の意見として受け取ってほしいところだけれど、『2000年以降の

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          米津玄師のライブを振り返ってみるとするかな

           最近、昔(と言っても数年前のことなのですが)書いた米津玄師のツアーレポートというか、チラシ裏に書き殴った若気の至り成分200%配合の感想を読みまして、「ああ、米津玄師を観るのも3年以上ぶりになるのだな」と感じたので、少しだけ振り返ってみようかと。  誠に嫌すぎるのですが、一応原文の特に酷い部分を修正したものをnoteにて限定公開しておきます。振り返りでは適宜抜粋していきますので、原文は読まなくて良いです。ていうか読まないでください。読まないで! https://note

          米津玄師のライブを振り返ってみるとするかな

          2022/05/29

           ちょっとずつでも触れた作品について思ったこと、感じたことを残すぞということで。申し訳程度のアウトプットというわけですね。  新作映画のネタバレは頑張って避けました。その他はネタバレあり前提で。 映画シン・ウルトラマン  初っ端のタイトルロゴのくだりから引き込まれ、次々と出てくる迫力ある映像が印象的だった。テンポも良くはじめてのウルトラマンでも十分に観やすいと感じた。エンディングへの流れも好き。後、やはり米津玄師は信用できる。  ただ一見不要だと感じる演出もあるにはあっ

          2022/05/29

          2019年ベストアルバム15選

           ベストアルバムの季節がやってきましたね。いつも通り良かったアルバム10選で挑もうと考えたのですが、どう聴いても2019年は大豊作です。というわけで今回はこれでも必死で選び抜いた15枚を記します。  順番はNo.1以外適当に並べただけでランキングではありません。 1. The Night Café 「0151」  UKリヴァプール出身インディーロックバンドThe Night Café待望のデビューアルバム。私が2019年に最も良いと思ったアルバムです。ジャケットの通り、夜の

          2019年ベストアルバム15選

          四季 #4

           いつの間にか年末年始はTwitterやLINEなどのインターネット上で過ごすことが増えた。  年末とはクリスマスからの流れで人々の気分も浮きがちである。冬休み、年末休みもあるから余計に。そういう私も年末はソワソワしてしまう。ただ年を越すだけのはずなのに、世間に漂う「年末感」につい乗せられてしまう。  毎年決まって、去年の年末は何をしていたのだろう? と考えてみるが、毎年紅白を観ながらTwitterに張り付いている場面しか思い出せない。幸いにもTwitterには同じような人々

          四季 #4

          四季 #3

           昔、好きだった場所があった。地元の人間でも覚えている者は少ないだろうか、町に端っこにポツンとあった雑貨屋だ。当時小学生、しかも低学年だった私は母に連れられて何度も訪れた。どこにでもあるような雑貨屋だけれど、ジブリ映画に似た雰囲気を醸し出す内装と木造の小屋特有の匂いが子供ながらに(もしくは子供だであるからこそ)好きだった。また、隣には同じ店主が営むこれまた小さなカフェがあった。今となっては大好物であるコーヒーがその時は飲めなくてカフェという物自体があまり好きではなかったのだけ

          四季 #3

          四季 #2

           記憶に残っている、名前も知らない人とのたった数回のやり取りをたまに思い出す。  私がpixivという大手イラスト・小説投稿サイトに頻繁に訪れていた頃(たまに自作小説を投稿)、サイト上であるひとりの方と知り合った。名前はもう覚えていないし、仮にKさんとする。交流は私が投稿していた拙い文章をKさんが読んでくれて、感想とよければ少し話さないかという旨のDMを受け取ったことから始まった。  自己紹介のような、他愛の無いやりとりの後、共通の趣味である小説について話すようになった。双

          四季 #2

          四季 #1

           記憶の中で美化される昔は、今のやるせない思いを晴らしてくれる。たとえ一時的であったとしても、それは何よりも心地良いもので、同時に現実から目を逸らす背徳感を私に与えてくれるのだ。  記憶とは厄介なものだ。忘れたくないこと(必死になって勉強した英単語だったり、しなければならない事だったり)は決まってすぐに消えてしまう。それなのに、どうでもいいことはなぜか離れようとすらしない。  大学帰りに、久しぶりに散歩しようと駅から家まで歩いて帰ることにした。大体予想はつくかもしれないけれど

          四季 #1

          下灘駅に行ったときの話

           どこかに行けば何かが変わると思っていた時もあった。いや、もしかすると現在も、心のどこかで同じことを考えているのかもしれない。  もう5年前になるのか。私は下灘駅を人生の目的地とし、ついにその地へと辿り着いた時を、今でも鮮明に思い出せる。  下灘駅は愛媛県伊予市にあるJR四国予讃線の駅。ホームは一線だけで、周りも町とは言い難い閑散としている田舎だ。しかし、「海から一番近い駅(注:現在は一番ではない)」である下灘駅は、その名の通りホームのすぐ傍に海があり、そこから見る景色は

          下灘駅に行ったときの話

          2021/12/31

           2021年を振り返ってみよう。今年は色々な出来事があった。たとえば就職活動、本当に前半数ヶ月は生きた心地がしなかった。幸い数社受けた内の1社から素早く内定を頂けたことで、地獄を見たとまではいかなかったが、できれば今後一生就職活動はやりたくない。  就職活動といえば、遊ぶだけだった大学生活を少しでも取り戻すために資格を取得した。面接で言えることが増えるからね。勉強すれば取れる資格だったけれど、やはり合格した時には嬉しくてカラオケではしゃいでしまった。人生で努力をしたことが本当

          2021/12/31

          2021年ベストアルバム10選

           2021年にリリースされたものの中から特に好きな10枚を選びました。今年も気に入っているアルバムがたくさんあってめちゃくちゃ悩みました。 1. Deafheaven「Infinite Granite」 2. Joseph Shabason「The Fellowship」 3. 北航平「Mime Sketch」 4. Violet Cold「Empire of Love」 5. Car Culture「Dead Rock」 6. Elijah Knutsen「Pi

          2021年ベストアルバム10選

          2021年下半期ベストアルバム9選

          9枚です。10枚は無理でした。 前回(上半期)の方もよろしくお願いいたします。 また、上半期、下半期ベストに惜しくも入らなかったアルバムもまとめていますので、こちらもぜひ。 Deafheaven「Infinite Granite」 下半期ナンバーワンはアメリカのポストブラックメタルバンド、Deafheavenの5thフルアルバム。2018年に発売された前作が驚くほど良かったのも記憶に新しい彼ら、Alcestと並んで個人的ポストブラック界隈代表みたいな立ち位置だと思って

          2021年下半期ベストアルバム9選

          (年間ベスト前の)2021年良かったアルバム

          今年もほぼ終わりということで、下半期&年間ベストアルバムに向けて一年を振り返っている途中なのだけれど、ベストに入れるつもりはないにしても入れたいくらい良かったアルバムというのがいくつかある。そこで、少し紹介しようということである。 ・Sun Kil Moon「Lunch in the Park」 Sun Kil Moonといえば、Red House Paintersの中心人物Mark Kozelekによるプロジェクトである。毎年アルバムを出しているイメージがあるけれど、い

          (年間ベスト前の)2021年良かったアルバム