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乙女心と悩むベタ

ベタという魚はタイに生息する小型の熱帯魚である。
日本でも馴染みは深く、よくホームセンターでも小さな瓶に入って売られている赤や青のカラフルな魚だ。

ベタ(クラウンテール)

別名、闘魚(とうぎょ)とも呼ばれておりオス同士ではどちらかが死ぬまで戦い合うという気性の荒さも目立つ。

ベタはとても色々な種類があり、色は多種多様。模様の入り方も個体によって全く違うのである。
日本中、いや世界中でかなりの愛好家がいて、日夜、収集やブリードをしているのである。

このベタという魚、飼育していると結構色が変わってくるのだ。
カメレオンのようにくるくる色が変わるのではなく(カメレオンも正確に言うとそんなに色が変わるわけではないがイメージとして便宜上)飼育しているうちに徐々に時間をかけて青からだんだん紫寄りの色になってきたとか、青がまだら模様になってきたなど。

ある程度成熟するとそこまで色変わりすることはなくなる(個体による)のだが、幼魚のほうが色変わりが激しい。
いままで白だったけど数週間で青になったり、次はオレンジになったり。
それでいてまた数週間するとパンダ模様になったり忙しい。

乙女心のように次々に色が変わるベタ。
色鮮やかなドレスを身にまといお洒落をするように。
ある思想に染まっていくように。

日々自分の生き方に迷っているのかもしれない。

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