岸 晶子

子育て終わり、50代半ばからデジタル人材育成の仕事をしてます リスキリングした主婦なら…

岸 晶子

子育て終わり、50代半ばからデジタル人材育成の仕事をしてます リスキリングした主婦ならではの視点からDXや生成AIについて書きます

最近の記事

デンソーの生成AIロボット「Generative-AI-Robot」が凄い

はじめに  以前、ロボットに生成AIを搭載したら、介護とか育児のニーズにバッチリハマるんじゃないか?というnoteを書きましたが、早くも国内でも登場してしまいそうな勢いなので、今回はそのロボットについて書こうと思います。(上のイラストはGPT4oが生成した物です。デンソーのロボットではありません、念のため。にしても可愛い。やるな、4o!) 従来のロボット  まず、従来のロボットについて説明しますと、 『ビジネス+IT』の記事より抜粋: 「ロボットは、単に調達すればその日か

    • 政府主導で自治体システム共通化

      はじめに  以前自治体のデジタル化が道半ば、というコラムを投稿しましたが、ニュースで政府主導で国と地方自治体とのシステムを共通化する方針が出たと見ましたので、コラム続編として書いてみたいと思います。 自治体デジタルの現状  政府が自治体のシステムを統合する方針を打ち出しました。自治体間のデータ連携を容易にし、行政サービスの効率化を図るのが目的です。  現在、多くの自治体では、デジタル人材やノウハウの不足から、市民サービスのデジタル化が十分に進んでいません。自治体ごと、もっ

      • 調布市、多摩市の「お出かけ情報サービス」を使ってみた

        はじめに  以前、自治体のDXはなかなか進まない残念、という趣旨のnoteを書いたことがありましたが、調布市と多摩市が両市内のイベントや飲食店などの情報をスマホで閲覧出来るサービスを始めた、とニュースで知り、早速アクセスしてみました。 今回は、その感想と、これからもサービスを拡充していくとのことなので、勝手なリクエストを書いていきます。 ホームページにアクセス  私はQRコードを読み込みましたが、調布市の公式LINEまたは多摩市のホームページからアクセスできるようです。

        • スマホ入試不正の巧妙化と今後の対策

          はじめに  早大の入試でスマートグラスを使った不正があったのを覚えている方も多いと思います。とうとうスマートデバイスが入試不正に使われるようになってしまったか、と暗い気持ちになります。  今回はこの不正の概要を理解した上で対策を考えてみたいと思います。 不正の概要  今回、当該受験生は ・前もってXで優秀な人を見つけて、報酬を出して解答してもらうことを約束してもらう(相手は不正の認識なし ・スマートグラスで問題の撮影 ・自分のスマホに転送した上でXに投稿 という流れで不正

        デンソーの生成AIロボット「Generative-AI-Robot」が凄い

          GPT4oと音声会話でイラストを描いたお話

          はじめに 先日リリースされたGPT4o、その性能の高さ、使い勝手の良さで、多くの生成AIユーザーから使ってみた、作ってみたというアウトプットがSNSに上がっています。 テックな方々の内容は私には難しすぎる物も多いのですが、生成AIの素晴らしいところは、デジタル知識の少ない私のような人間にも自由に使える、というところです。 ということで、早速、音声でGPT4oとイラストを描いてみました。 音声会話でイラストを描く その背景 今回のお題は 「先日、私が家の近くで会った鹿を描

          GPT4oと音声会話でイラストを描いたお話

          DXで観光地の価値を高める

          はじめに  円安が長引く昨今、元々人気のあった国内の観光地はインバウンドで大盛況です。が、オーバーツーリズムと言われるように、 ・大混雑 ・ゴミの問題 ・住民の生活圏を脅かす など、問題点も多々指摘されています。  一方、メジャーな観光地ではなくとも、魅力的な土地は多く、しかし集客力不足で思うように観光客を呼べないでいる現状があります。  今回は、DXでメジャー国内観光地の混雑解消、と、逆にマイナーでも魅力的な観光地の集客力向上、を考えてみたいと思います。 オーバーツー

          DXで観光地の価値を高める

          生成AIを相棒に、創造性と生産性を高めよう、というお話

          はじめに  私は絵が得意ではありません。そんな私が毎回のnoteにイラストをつけられるのは、疲れを知らない生成AIが際限ない私のリクエストに文句も言わず新しいイラストを作り続けてくれるからです。  先日投稿したnoteにつけたイラストを作成する際、いつも以上にGPT4とのやり取りが多く、かつ、リクエストを修正する度に出てくるイラストの変化が面白かったので、今回はそのレポートを。 GPT4へのお題 「若年層の生成AI利用」の回のイラストを描いてもらおうと思い、まず最初に

          生成AIを相棒に、創造性と生産性を高めよう、というお話

          デジタル化の元での世代間格差を嘆くのではなく、自分もキャッチアップしませんか?と言うお話

          はじめに  ここ30年ほどで私たちの生活はデジタル化が急速に進みました。30年前からとっくに大人になってる私は、この変化に着いていくのが本当に大変です。ですが、着いていかないとQOLが下がるのは必定ですので、新しいモノが出ているのに気づくと(出てくるスピード、早過ぎる!)試してみては、歯が立ちそうなら生活に取り入れる、ということを繰り返しているわけですが、このデジタル激動の時代、世代間格差は思っている以上に大きいんじゃないか、と思い始めました。 デジタル化の下での世代間格差

          デジタル化の元での世代間格差を嘆くのではなく、自分もキャッチアップしませんか?と言うお話

          若年層と生成AI利用

          はじめに 生成AIの存在が広く知られ、使用者が激増して久しいですが、それと同時に若年層が生成AIを使用するリスクが懸念されつつあります。 ということで今回は、 若年層の生成AI使用 について考えます。 まず、ユネスコが各国に出した指針を。 ユネスコ指針 生成AI使用は「批判的な思考力や創造性などの能力に大きな影響を与える懸念がある」として、授業での利用を13歳以上にするよう加盟国に要請 13歳以上というと、中学生ですね。小学生の頃と違ってレポート様式の長文を書く授業も

          若年層と生成AI利用

          無人コンビニの可能性と課題

          はじめに  少し前のことになりますが、家から車ですぐの場所に無人コンビニが出来ました。今まで無人コンビニといえば人の多い都心にあるもの、と思っていたのでちょっと衝撃的です。 一度体験してみたいと思っていましたし、イソイソ出かけて行きました。今回はその時の体験と、そこから日本での無人コンビニの現状、問題点について書いていきます。 「無人コンビニ」の定義 「無人コンビニ」とは、最新技術により人件費を最小限に抑えた自動化された店舗です。顧客は入口でセンサーやICカードを使って出入

          無人コンビニの可能性と課題

          高齢者ケアへのAI導入、現状と未来

          はじめに  以前、高齢者見守りに生成AIを使うアイデアをnoteに投稿しましたが、実際に高齢者施設などでAIを活用している事例があったので、それらの紹介を。 そしてこれからはテクノロジーの力で、必ずしも歳を重ねる=各機能の低下ではなくなる!とまとめてみたいと思います。 高齢者のフィジカル面サポートへの活用例  ひとつ目は、品川区にあるデイサービスでの取り組みです。デイサービスでは多くのところで、通所者さんに体操をしてもらいます。体を動かすことで、筋力の低下を防いだり、関節の

          高齢者ケアへのAI導入、現状と未来

          物流2024年問題への対応と私たちにできること

          はじめに  今月、つまり2024年4月から適用された、建設業界、物流業界の時間外労働上限規制は、両業界に大きな影響を与えています。そもそも、これらの業界は他業界よりも長時間労働が常態化しており、すぐには対応できないとのことで、他業界よりも5年間適用猶予をもらっていたわけですが、元々あったドライバー不足や輸送コストの上昇といった状況に更に厳しい条件が課せられたわけで、大手企業を中心に対応策が模索されています。 業界の対応策-ニュースより-  今回は特に物流業界が試行し始めた対

          物流2024年問題への対応と私たちにできること

          日本の少子化問題を考える

          はじめに 日本の地方自治体のうち、744もの自治体が2050年までに消滅する可能性がある、とのニュースが話題になっています。 因みにこの自治体消滅、当該地域の若年女性人口が半数以下になるため、出生数が急激に減少する、という予測が元になっています。 ここで名前が上がった自治体の中には、高校がないため高校進学のタイミングで若者が当該地域を出てそのまま他地域に定住する、というパターンが一定存在するため、この部分の解決も必要だとは思いますが、今回はまず、少子化に歯止めを掛けるポイ

          日本の少子化問題を考える

          地域の絆で高齢者を支える新たな選択肢、からの互助組織化

          はじめに 私が住んでいる場所は、都下ではありますがかなりの田舎です。ここ20年ほどで少子高齢化も東京都下のトップを独走する勢いで進んでいて、広報誌に寄れば、ウチの町内の平均年齢は60歳を優に超えているとのこと。自然、免許を返納する人も増えますが、採算の取れないルートでもあり、バスの本数は減る一方。不便な思いをされている高齢者は多いと思います。 私の義両親は近所に住んでいて、すぐ側に義理の姉夫婦、私達夫婦がいますので、買い物でも病院通いでもサポート出来ますが、周りは近くに子供

          地域の絆で高齢者を支える新たな選択肢、からの互助組織化

          飲食店のオーダー方法とDX

          先日、ドライブの途中で寄った、某道の駅のレストランのオーダーが目新しかったので、今回は 飲食店のオーダー方法のデジタル化の種類をDXの観点から考える、というテーマで書いていきます。 飲食店のオーダー方法のデジタル化には、主に以下の3種類があります。 1. タブレット端末を使ったセルフオーダー 店内各テーブルにタブレット端末を設置し、客自身がメニューを閲覧して注文するシステム。注文データはキッチンに直接送信されるため、スタッフが注文を取りに行く手間が省けます。また、

          飲食店のオーダー方法とDX

          4月、定期券購入渋滞の季節-みどりの窓口の減少とMobile Suica-

          はじめに 4月、新学期開始と新社会人の出社が重なり、昔から定期券を買う、みどりの窓口に長蛇の列が出来る季節です。30ウンねん前、私も長時間並びましたが。 ですが、昨今その状況が少し変わっているようです。Mobile Suicaもあるし、減ってるとばかり思っていましたが、どうやら列は長くなっているらしい。このお話、Xで流れたのでご存知の方も多いかもしれませんが。 何故でしょう? みどりの窓口の減少 まずはみどりの窓口が、大幅に減っていることが原因の一つに挙げられます。 J

          4月、定期券購入渋滞の季節-みどりの窓口の減少とMobile Suica-