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アルミリサイクルの知識 純度を上げるのは困難

愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。

当社の専門であるアルミやアルミリサイクルについて皆様に少しでも知って頂けるとうれしいです。

前回は、世の中に出回っているアルミ製品の大半が、アルミ以外の金属を混ぜ合わせたアルミ合金でできていて、合金の種類がたくさんある、というお話しをしました。

そういったアルミ合金は様々な用途に合わせて性能を発揮できるように作られていて、とても機能的にできています。

しかししかし、これがリサイクルとなると話が変わってきます。

現在の技術では合金をつくるために添加した金属を取り除くことがほぼできないのです。たとえ実験室では可能であっても大量にはさばけませんし、経済合理性が失われる、ということになってしまいます。
現状では薄めて使うことが大半です。
水平リサイクルといって、同じ合金だけを集めてそれ単体でリサイクルする方法がありますが、なかなか難しいものです。
水平リサイクルの好例としてはアルミ缶ですね。
アルミ缶を集めて、またアルミ缶に再生しています。
ただアルミ缶は形状でアルミ缶として選別しやすいのですが、複数のアルミ合金が混ざった状態にあると選別するのは極めて困難です。
見た目には同じですからね。

合金から不要な成分を取り除く取り組みが始まるようです。素晴らしいですね!


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