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4月10日 技術者に必要な言葉を操る力

4月10日ですね。

昨日、終日籠って提案書を書いていました。
その中で、生成AIで作ろうとして諦めたイラストがあります。

私が作ろうとしたのは、飾り罫線です。
スケジュールの時間の流れを上から下に向けて表すと同時に、お客様もその時間の経過に従って、成長することを示そうとしたのです。
成長を表すため、くるくると円がくり返し回転しながら、上から下に向けた進歩の跡を線で表そうと意図しました。

ところが、私の意図がうまくAIに伝わらず、全くものになりませんでした。

つむじ風のイメージかと思いつき、「つむじ風」をプロンプトに入れてみたところ、のどかな農村地帯を襲う巨大な竜巻のイラストが生成されてしまいました。


そもそも、上に書いた「くるくると円がくり返し回転しながら〜」という表現自体、何を意図するのか多分みなさんに伝わっていないと思います。

表そうとしたイメージが日本語でうまく伝えられないと、生成AIも使いこなせない一例です。


生成AIを使いこなす前に、少し触っただけで諦める人があまりにも多いそうです。

プロンプトにはコツがあり、うまく指示しないとAIからは望む答えが帰ってきません。
そもそも、伝えたいものが何かを言葉でしっかり書かないと、上に書いたように見当違いの結果が返ってきます。


技術者は大きく文系と理系に分かれる。古くから言われてきたことです。技術者の出身学部を文系が理系かによって大雑把に分け、適性を判断するものです。

その適性判断が果たして正しいかどうかはさておき、最近では、ノーコードツールの進化によって、文系でもある程度のシステムが作れるようになっています。


今、言葉を操る力がより一層、必要になっているのではと思われます。

提案、トーク、チャットやメールの文面など、人と人とのコミュニケーションに言葉の力が大きく影響することは、今さらいうまでもありません。

プロンプトエンジニアリングという言葉がありますが、生成AIに対して的確な答えを導くための言葉の力もスキルの一つに含まれることでしょう。

もっとも、すでにプロンプトエンジニアという言葉すら古びているという話もあります。
ですが、今後のエンジニアのスキルセットの一つに、言葉を操る力が求められることは間違い無いと思っています。


いずれ弊社が新卒や中途社員の採用を行う際は、ある程度の長さの文章を書かせる時間をテストに加えてみようと思いました。

もちろん、出された文章が生成AIによって書かれた文章がどうかのチェックを入れた上で。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。