その日を迎えるまで。日々の感情を書き記しておいたもの【妊娠36週〜39週】
【妊娠36週5日】臨月を迎えて思うこと
臨月と正産期。
妊娠するまで、このふたつの言葉の違いなんて、知らなかった。
妊娠が分かってからずっと、ひとつ目標としていた地点。
1週間ほど前、妊娠10ヶ月目となる臨月へ突入し、まもなく、いつ産まれても大丈夫な時期と言われる正産期を迎えようとしている今日。
自分の言葉を綴ることが苦手なゆえ、重すぎてずっと放置していた腰をあげ、noteをひらき文字をつらつらと重ね始めてみる。
正直、妊娠生活は想像とまったく異なっていて、不安になったり、つらくなったりと、泣いてばかりだった。
あなたが私たちのもとに来てくれてこんなに嬉しくて幸せなのに、こんなふうにつらくなっている私はなんて駄目なんだろうと、何度思っただろう。
そんななかで、あなたが元気にすくすく育ってくれたことが、なによりの救いで幸せで。
最近は、お腹を突き破る勢いで足をのばしてくれるので、お腹をさわると「今ここに足があるんだな」と感じられるほどにもなってきた。
食べることが大好きな私の影響か(もしくは食べてる時に私が幸せを感じてるのが伝わるのか)、ご飯中によくたくさん動いてくれるのも可愛い。
自分のお腹に別の生命体がいるのだという事実には、いつまで経っても実感がわいていないのだけど、私のなかにあなたがいるこの期間がもうすぐ終わってしまうのかと思うと、寂しくてたまらない。
だけどやっぱり、はやく会いたいな。夫の希望で性別もまだ分かっていないあなた。男の子かな、女の子かな。どっちでも楽しみで、どっちかにしか会えないのが残念なくらい。
このトツキトオカ、ずっと、元気なあなたと会えることを、願って願って、願っている。
とはいえ、
1ヶ月以上自宅安静が続いていて、昨日からようやくストレッチなどをし始めたところで、もう少し股関節も柔らかくしておきたいし、
最近はじめた出産のイメトレや呼吸法の練習ももっとしておきたいし、
あれやこれやと不安になって、陣痛中に使うかも…?とネット購入したものたちもまだ届いていないし、
高校受験の頃から、テストや入試など大事なときに、願掛けのように本番の休憩時間必ず食べていたアルフォート(バニラ味)もまだ買えてないし、
安静期間を終えたら、夫とカフェでデートもしたいし、行きそびれている美容院にも行きたい。
なによりも、私に似て、現段階ではまだちょっと小さめで、今産まれてしまうとまだ早いから
あともう少しは、お腹のなかですくすく育ってね。
あなたが産まれた後は、生活が一気に変わる。そこに不安はもちろんたくさんあるのだけど、その何倍も、楽しみにしているよ。
ここまで元気に育ってくれて、本当に本当にありがとう。あと少し、一緒に頑張ろうね。
【妊娠39週0日】出産予定日1週間前に思うこと
つくづく、自分の勘は当てにならないと思う。
妊娠してすぐの頃に告げられた、出産予定日。なんとなく、それよりかなり前に産まれる気がする!とずっと思っていた。
が、気がつけばあっという間に出産予定日1週間前。そして今のところ、なんの兆候もなく、多くの妊婦さんが出産前に経験するといわれる、おしるしも前駆陣痛もきていない。
32週で切迫早産の診断をうけ、37週前半までずっと自宅安静していたこともあり、動き出したらすぐ産まれるかも…!という気持ちもあって、
安静解除になってからは、これまでできなかった分、年間の大掃除並にいろんなところを掃除したり、行きたかったカフェを訪れたり、ゆっくり料理を楽しんだりしていた。
38週の健診のときも、子宮口が1.5cm開いていたため、「今週中に陣痛きてもおかしくないですね」と先生から言われたので、これはいよいよ…!!と、これまで以上に夫とのふたり時間を満喫するようになった。
運動をかねていろんな場所を散歩したり、産後行けなくなりそうな鉄板ランチを食べに行ったり。せっかくなので、陣痛を呼ぶとよばれる陣クスといわれるものたち(カレーを食べる、焼肉を食べる、オロナミンCを飲む)も、いろいろやって楽しんだ。
今夜陣痛くるかもだしね!を合言葉に、財布の紐は緩み、次の健診までには産まれてるだろうと思うと体重管理の意識もどこかへいき、おかげでこの2週間体重はずっと右肩あがりだ。
行きたいお店、やりたいこともまだまだ探せばあると思うが、ネタ切れ感もでてきている。なによりお金と体重がそろそろ気になってしまう。
初産では予定日を過ぎる人も多いと聞くし、まだまだ焦る週数ではまったくないのだけれど、私の身長が小さいため赤ちゃんも小さめで産めたらベスト。と初期の頃から言われ続けているため、赤ちゃんの体重大丈夫…?と焦り始めている。明日の健診次第では、促進剤とかの話も出てくるのかな…。
元気に産まれてくれたらそれで良いのだけれど、できれば赤ちゃんの意思で陣痛がきてくれたらうれしいし、私の産道に通るくらいの体重であってほしいな…。
この2週間、出産に向けていろんな感情が渦巻いていて、忙しい。
夜寝る前には「今日、陣痛がいきなりくるかも…」とどこかそわそわした気持ちで眠りにつくし、朝なにごともなく起きたときは「今日も無事に朝を迎えた…」とどこかほっとした気持ちになる。
37週の頃は、産まれるまでにあれもこれもやっておきたい!と気負って、実際いろいろ行動してたし、
それが、いつ来てもいいからね~とやや悟りを開き始めるようになり、とはいえ陣痛がくるように運動などしなきゃなと頑張っていたところから、
これは何をしても赤ちゃん次第で、産まれるときに産まれるのだから、その時を待つしかない。と、やや無気力モードに今は突入している。
かと思えば、経験したことない陣痛の痛みに、自分がどうなってしまうのか不安でたまらなくなったりもする。
さて、どうなることやら…!
とにかく、無事に元気に、赤ちゃんに会えますように。
【妊娠39週2日】出産直前まで、こんなにいろんな感情と向き合うことになるなんて
昨日、妊婦健診があった。
赤ちゃんは相変わらず元気でいてくれて、私の身体も異常ないとのこと。むしろ、居心地が良すぎて、まだまだ赤ちゃんが出てくる気配がないらしい。(切迫早産で自宅安静してたくらいだったのに…!)
通常の妊婦さんであれば、出産予定日を数日過ぎる分には問題ないのだろうけど、私は身長が小さいことからこれ以上赤ちゃんが大きくなると、産道を通れなくなる可能性も出てくる。
そのため、次回の健診の結果次第ではあるけれど、予定日の次の日から入院し、誘発分娩をおこなうことになるだろう説明を受けた。
初期の頃から、赤ちゃんが大きくなりすぎることによる危険性の話は聞いていたため、覚悟していたことではあるものの、ひどくショックを受けている自分がいた。
赤ちゃんはまだ私の中で一緒にいたいんだろう、それは幸せなことだ。それなら、ギリギリまでお腹のなかにいてくれたら。そうポジティブに思うこともできるものの、できるなら赤ちゃんの意思で自然に出てきたいと思うときに出てきてほしい。まだ出たくないところに無理やり出てこいと促進された陣痛を、赤ちゃんと一緒に私は頑張ることができるのか。なんだか不安になってしまった。
この数週間、「今日こそ陣痛がくるかも…」とどこかそわそわしながら眠りについては、陣痛どころか前駆陣痛と呼ばれる、陣痛の兆候すらなく朝を迎えて、また今日もこなかった…と少し落ち込む日々を繰り返している。
陣痛も出産も命懸けで、想像もできない経験をすることになる。人生における大仕事だ。
そして、その日がきたら、確実に人生が、生活が、一気に変わる。
それだけ大きな変化を迎えるその日は、今日かもしれないし、1週間後かもしれない。
そう思うと、そわそわで、どこか落ち着かなくて、いつも無意識に気が張っていて。
正直なところ、夫婦ともどもそわそわ疲れになってしまった。だからこそ、些細なことでいつも以上に落ち込んでしまう。
私にできることは少ないし、赤ちゃんの意思によるものとは分かっているものの、自分の努力が足りないから、もっと運動が足りないから、みんなが普通に迎える陣痛が来ないのかな…とまで思ってしまう(タイムリミットが設定されてなおさら)。
37週後半で自宅安静解除になって、あれもこれもしなきゃ!という気持ちから、やや落ち着いて色々余暇を楽しむようになり、でもどこか浮き足だっていたところから、今週で完全に気持ちがきれた。
でもこれで良いのかもしれない。変な高揚感は、私たち夫婦らしくなくて、少し落ちたやわやわな状態がある意味私たちらしい気もする。37週に書いたnoteはどこかイケイケで、それも私の一部だけどそれだけじゃない弱さや不安があるのが私たちだ。
出産直前まで、こんなにいろんな感情と向き合うことになるとは思わなかったなあ。
昨日今日は、急に育児への不安と怖さが襲ってきた。詳細は省くものの、自分の中に我が子に対するエゴがあることを突きつけられ、その事実がショックで、こんな私が母親になっていいのだろうかととてつもなく不安になってしまった。
私のお腹のなかに来てくれたこの子は、私の子だけど私のものでは決してない。なのに、こうだったらいいなとか、こうだったら可愛いなとか、無意識に考えてしまっていた自分がいた。こんなんで、ありのままのこの子を受け止めることができるのだろうか。もし、産まれてきた子を可愛いと思えなかったらどうしようと、こわくて不安でたまらなくなった。
その不安も怖さも、もっと言えば自分のエゴも、もしかしたらずっと消えないものなのかもしれない。自分の嫌なところも含めて、自分と向き合っていくのが、もしかしたら子供を育てるということなのかもしれない。
こんなやわやわな部分があるのが私で、それも分かった上で、赤ちゃんは私のもとを選んでくれたと思いたい。
全部不安で全部自信ないけど、私たちを選んでくれて、育ってくれて、たくさん救ってくれて、たくさんの感情を教えてくれた赤ちゃんに、たくさんのありがとうがあるから。その気持ちだけは、どんな形の出産になっても、忘れずにもっていたい。本当に本当にありがとう。
【妊娠39週3日】嵐の昨日から一転、何だかとても穏やかな気持ちで満ちている
ひどく落ち込んでいた昨日から1日が経ち、今日はとっても穏やかで幸せな気持ちであふれているのだから、不思議だなあと思う。
出産に向けて運動をすべく、ここ数週間いろんな場所へお出かけしては、夫と散歩をしている。今日もお弁当をもってピクニックをし、近くの散歩道をのんびり歩いていた。
この道は、春になると桜が咲くという。桜の季節には、3人で来れるのかな。大好きな人が隣にいて、大好きな人との赤ちゃんがお腹のなかにいるなんて、なんて幸せなのだろう。
今朝もなんの兆候もなく朝を迎えたことで何かが吹っ切れて、これはもう予定日を過ぎてもこの子はお腹のなかにいるのだろうな、と今は思っている。(私の勘は今のところすべて外れているので、まだわからないけど!)
もしかしたら、だいぶのんびりさんな性格なのかな。ずっとお腹にいたいほど、お腹のなかが居心地が良いのなら、赤ちゃんのために少しはいろいろできたのかなと、ちょっと誇らしくも思えるようになった。予定日を過ぎて入院になっても良いから、とにかく元気に産まれておいでね。
ただひとつ気がかりなのは、入院になって誘発分娩となった場合、陣痛がきたとき、夫にそばにいてもらえないということ。(私のお世話になっている病院は現在もコロナ対策が厳しく、分娩時のみ立ち会いが許されている。もっというと、出産後の入院も面会禁止である)
毎日そわそわしてくれて、仕事も手につかなくなっているほどで、そわそわ疲れするほど、待ちわびている夫が「入院で出産はやだな…」と言ってくれているから、できたらその日の始まりは、夫のそばでが良いなあと思うけれど、赤ちゃん、どうでしょうか。
どんなに長くてもあと5日後くらいには、私のお腹のなかから外の世界に出ていくことになる赤ちゃん。このトツキトオカ、ずっと私のお腹にいてくれて、泣いてばかりだった私を見守って、救ってくれた赤ちゃん。もう少ししか私のお腹のなかで一緒にいれない事実に寂しくてたまらなく、心づもりが必要なのは赤ちゃんより私かもしれない。
ぽこぽこ、ぐにょん、ぐるん。
元気に動いては、私のお腹を蹴っているこの胎動の感覚を、ずっとずっと忘れたくないなあ。
この1ヶ月で急にお腹が大きくなり続けていて、毎日鏡を見るたびに驚いている。推定されている体重では、産道を通る見込みなのだろうけど、場合によってはもしかしたら緊急帝王切開もありうるかも…とちょっと覚悟もしているところ。
逆子による帝王切開・予定日を過ぎての誘発分娩、緊急帝王切開など、友人・先輩ママさんからさまざまな出産エピソードを数ヶ月前に聞かせてもらっていたけれど、その時と今では感じ方が全然違っていて。
出産に向けてのいろんな葛藤や悩み、感情がそれぞれにあったのだろうな…と、あの時は想像しきれなかったところまで、今は思いを馳せている。
自宅安静解除から2週間が経って、解除まもない頃から体力もずいぶん戻ってきたはず。夫と散歩したりカフェへ行ったり、もはやスーパーで買い物してるだけでも楽しくて。ふたり時間をのんびり過ごせたこの2週間があったからこそ、経験できた思い出がたくさんあって、新たに向き合えた感情もいっぱいある。本当に結果論でしかないけれど、この期間があって本当によかったなあ。
はやく会いたいなあ。会えるのがすっごく楽しみだなあ。もう本当に、元気に産まれてくれることだけを、願って願っている。
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