見出し画像

『ライオン対虎もし戦わば(最強決定戦)』


一昨日書いた記事のU君。

小学生時代の
1学年上の暴君。
まるでターミネーターのような人。


私たち下級生を集め
プロレス技で泣かせるという
とんでもない趣味を持つ。

ライオンのように
一人二役を演出する
ズル賢さも持ちあわせている。
その名はU君。


昨日書いた記事
R君の話。

御堂筋や堺筋ではない
男の道を極めようとしている
父を持つ
男の道のサラブレッド。
その名はR君。


魚が釣れないと竿を折り
チェーンが外れたという理由で
淀川に自転車を放り込むという
『瞬間湯沸かし器』とは
こんな人のことを言うはず。


小学生離れした体格と
父譲りのドスの聞いた声は
まさに虎。


2人共、
私の小学校が誇るヤヴァイ人。
先生からも要注意人物として
マークされていた。




その2人が
出会ったらどうなるのか?


ジャングルで
ライオンと虎が
遭遇することもあるように

この2人が相まみえる瞬間が
ついにやってくる。


小学5年のある日のこと。
U君に公園に集合させられた
私たちは
憂鬱な気持ちで地面を眺めていた。
その日のターゲットに
ならないためだ。


運悪く目があったM君が
ターゲットになった。




U君が覚えたばかりの
『ジャイアントスイング』
というプロレス技をM君にかけた。
技の詳細は省くがヤヴァイ技です。
最後は頭を打ち泣きだすM君。


次は我が身と
出川風に


『ウワ〜ヤヴァイよ、
ヤヴァイよ‼️』
焦る下級生たち。


そこに登場したのがR君。
偶然、
公園に遊びに来たみたい。


な・な・なんと
U君は次のターゲットに
R君を選んだ。


古舘一郎さんなら
きっとこう言うだろう。


『さぁ、
夕陽がきれいな黄昏時に
超ド級のファイトが繰り広げられそうであります。かつて、平氏と源氏が戦ったように両雄相並ばず。雌雄を決する瞬間が訪れようとしています!
いったいどうなってしまうのか〜???』と。



古舘節が
1番力を入れる瞬間です♪


U君がゆっくり
R君に近づいて
『ジャイアントスイング』
をしようとした瞬間、
R君が猛烈に抵抗します。
U君の手をはたき落としました。


これはヤヴァイ!
ヤヴァンゲリオンくらい
ヤヴァイです。
(ちょっと何を言ってるのかわかりません)


下級生が
U君に抗うのはご法度です。
本気になるU君。
目がヤヴァイ!


ここからはケンカです。
ライオン対トラが戦うと
こうなるのか⁉️
そんな高度なケンカです。
両者、
小学生には見えない
ヘビー級の体格で
バッチバチの殴り合いになりました。



互角に見えたが
1学年上のU君が体力で上回り
勝敗が決した。
馬乗り状態で見下ろすU君。


あ〜
R君でも
U君には勝てないのか?
下克上を願う
私たちの願いは虚しく
消えかかった……

その時、

勝ったとばかりに立ち上がったU君に
思いきり蹴りを入れて逃げたR君。

ウワッ???
どうするGOする。
いや違う!
どうなるR君。


怒って追いかけるU君。


R君は自宅に向かって
必死に逃げ帰り、追いかけるU君。
その後ろを追う私たち。


そうです!

R君の自宅には
丹下段平のような
男の道を極めるお父さんがいます。


R君は勝てないと見るや
お父さんに
助っ人を頼んだのです。
勝負は
純粋な戦いではないのです。
環境も含めた戦いでもあるのです。
ここテストに出ますよ
⁉️


これがホントの
頭脳プレー!



いくらU君が
小学生離れした体格で
170センチあっても
本職の丹下段平には
勝てない。


R君の報告を受けたお父さんは
U君をギッタンバッタンにしました。
長渕キックも炸裂します!
小学生にも容赦ない。
それがプロというもの❗️


U君は学んだはず!
虎のシッポを踏んだら
龍が出てきてしまったと。
ゴッツイ龍でした。
(背中にはホントに龍がいました)


腹巻きに手を入れながら
ドスの効いた声で
倒れたU君に脅しを入れる。
今も私の耳に残っています💦


この結末を特等席で見届けた
我々小学5年生は

『やっぱり
プロは違うな〜
いくらU君でも
プロには勝てんな〜』



と将棋の観戦者のように
つぶやきなから
家路につきました。


ライオン対トラの戦いは
トラの後ろには龍がいて

最強の『龍虎ペア』の
完全勝利で終わりました。


超ド級のスーパーファイトを
特等席で見たアークン小5の秋。


興奮して
中々寝れませんでしたよ。


最後まで読んでいただき
ありがとうございます。



いつもスキやフォロー、
コメントありがとうございます。
励みになります。


#66日ライラン
45日目


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?