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ドラマ日記『あまちゃん』特別編ほか

朝ドラ『あまちゃん』(2013年)は、もう何周かしているほど好きな作品ですが、ドラマ放送終了後の『紅白歌合戦』で繰り広げられた特別編をまた見たくなり。

NHKオンデマンドにあるのは知っていましたが、u-nextの無料トライアルでポイントを利用して視聴することに。この特別編についてまず振り返ってみましょう。

アキ(能年玲奈さん)含む"GMTスペシャルユニット feat.アメ横女学園"が「暦の上ではディセンバー」をまず歌います。能年さんの横で、後にブレイクする松岡茉優さんや足立梨花さんが踊っています。

北三陸の「スナック梨明日」にいる体のユイ(橋本愛さん)に、アキが「こっち来て一緒に歌うべ」と招く。「間に合うわけがない」という周囲の人たちによるコント仕立て。さだまさしさんの年越し番組もネタに。

すると『あまちゃん』のオープニングテーマが生演奏で流れ出し、ステージのスクリーンにもオープニング映像。『第157回「おら、紅白出るど」』のクレジットでテンションが上がります。

アキの父・正宗(尾美としのりさん)のタクシーで空を飛び、ユイがNHKホールに駆けつけるという演出。しかし、政宗は入れない(笑)。アキとユイは"潮騒のメモリーズ"として「潮騒のメモリー」を歌います。

1番が終わったところで、北三陸にいるはずのアキの母・春子(小泉今日子さん)が登場、2番のパートを担当。そしてトリを務める着物姿の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子さん)がステージにせり上がってきて(ここ毎回鳥肌もの)。圧倒的な歌唱力で歌い上げ、審査員の夏ばっぱこと宮本信子さんと宮藤官九郎さんも満足気。

最後は、スナックにいるはずの出演者や政宗ら全員が参加して「地元に帰ろう」の大合唱。審査員席の後ろに、ヒビキ一郎(村杉蝉之介さん)が潜んでいたというオチでした。

その後、本編神回と呼ばれる回も、遡って見始めました。まずは153回「おらたち、熱いよね!」。音痴設定の鈴鹿が、北三陸でコンサートを開いた回。音痴どころか、まさかの歌唱力で、若い頃に歌手としての鈴鹿の影武者だった春子(若い頃役:有村架純さん)の幻影が消えていきます。

歌もそうですが、鈴鹿が現在の春子に向ける表情に、色んな感情が込められていて絶妙。ギリギリでの歌詞変更のくだりも唸りますし、『紅白歌合戦』の演出もこの回につながっているんだなと、改めて感じました。

続いては133回「おら、みんなに会いでぇ!」。東日本大震災当日が描かれた回。東京で被災したアキ。徐々に判明する東北における津波の被害。そして北三陸鉄道で東京に向かっていたユイが、トンネルの先で見たものは…ユイの表情が本当になんとも。

最後は131回「おらとママの潮騒のメモリー」。出演映画の主題歌「潮騒のメモリー」のレコーディングをしていたアキですが、なかなかOKが出ない。

プロデューサーで監督の太巻(古田新太さん)の集中していない様子に、春子が切れると、かつて「潮騒のメモリー」を歌っていた鈴鹿の影武者だった春子に、お手本を見せられるのはあなただけといわれ。春子は覚悟を決めてスタジオへ。

そこに、太巻に密かに呼び出されていた鈴鹿が登場。太巻はかつて勝手に影武者の春子を使っていたことを鈴鹿に謝罪。鈴鹿も、自分のせいで春子が表舞台に出られなかったことを謝罪。一応の和解となりますが、真の和解は153回ということになるのでしょう。

何度見ても感動。見てない方は是非。


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