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ドラマ日記『ブルーモーメント』(第3話)

甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かう主人公・晴原柑九朗(山下智久さん)らSDM本部(特別災害対策本部)メンバーが奮闘する物語『ブルーモーメント』の第3話。

SDM専属医療班の面談に、かつて天才医師で今は手を負傷して脳外科をお祓い箱となった汐見(夏帆さん)が来る。反抗的な態度の汐見。そんな折、市中で大火災発生の知らせが…。

中途障害を本人が受容することの難しさは、『スラムダンク』で知られる井上雄彦さんの『リアル』に登場する高橋久信や、『空飛ぶ広報室』における空井大祐がそうでした…「なんで俺なんだよ?」。

元の状態に戻ることは難しいと薄々感じてはいるものの、それが受け入れられない汐見でしたが、初期治療ならあらゆるケースに対応できると豪語するのですが…。

大火災が発生したため、医療班も動き出すことに。しかし、医療班統括責任者の志賀(神保悟志さん)は、自らの思惑のため、汐見に雑用専念を命じます。突然の急患に対し、的確な診断をした汐見でしたが、志賀はそれを許さず、他の医師に引き継がせました。

1、2話では消防班の「救急」の部分が描かれましたが、今回は「消防」。気象班と連携した「消火」活動が、かなりの長尺で描かれ、見応えがありました。

汐見の的確な診断を見ていた消防班統括責任者の園部(水上恒司さん)は、汐見が動けるように晴原に依頼。晴原は自分の苦い経験を話し、こう語りかけるのでした。

「希望は捨てろ。希望は時に災いになる。絶望も悪くない。絶望し切った先に残ったのは、命の重さだった。目の前の命を救いたいという想いだった。絶望の先に、最後に君の心に残るのは何だ!」

汐見が現場に向かっていると、医療班では診断がつかない患者が出てしまいます。晴原が他の医療班メンバーに、「目の前の命を救うために、正しいと思う方に声を上げろ」と問いかけると、全員汐見を支持。志賀は逆切れして、現場を放棄しました。

到着した汐見によって、患者は無事助かり、大火災も完全鎮火。汐見は志賀に替わって、医療班統括責任者に任命されました。次回は、今回影が薄かった雲田彩(出口夏希さん)がフィーチャーされるようです。

余談:昨夜の『鶴瓶の家族に乾杯』ゲストは春風亭一之輔師匠、46歳。落語家の中でもトップクラスの人気と実力を兼ね備えた方ですが、旅先では意外と知らない人も少なくなく、本人も苦笑。昨年からは『笑点』大喜利メンバー入り。ラジオ番組『赤江珠緒たまむすび』でもお馴染でした。


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