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朝ドラ『虎に翼』ノート

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朝ドラ『虎に翼』及び出演者についての日記をまとめました。
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記事一覧

ドラマ日記『アンメット』(第6話)

“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公・川内ミヤビ(杉咲花さん)が、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也さん)と出会い、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』の第6話。 過去に脳出血の治療を受けた山本健太郎(鈴之助さん)が、てんかん発作を起こし運び込まれる。山本には抗てんかん薬が処方されることに。一方で、一度も発作を起こしたことがない患者への予防投与は推奨されていないが、ミヤビは大迫(井浦新さん)

「女性法曹」頓挫と召集令状…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第8週「女冥利に尽きる?」。 「女冥利に尽きる」とは「女に生まれた甲斐があること。女に生まれたことの幸せ」の意味(コトバンクから引用)。 優三(仲野太賀さん)と結婚したことで、寅子に仕事の依頼が続いた月曜日。今だ指一本触れていない優三でしたが、意気込む寅子に「決め

ドラマ日記『約束 ~16年目の真実』(第6話)

かつて連続殺人事件により、全てを奪われた女性刑事・桐生葵(中村アンさん)が、故郷に戻り“過去の真相”に迫る時、再び“事件の歯車”が動き出す心理サスペンス『約束 ~16年目の真実』の第6話。 16年前の事件と同じ場所で、ビー玉を口に詰められた女性・和田瑠璃(原田えりかさん)の遺体を発見した葵は、連続殺人が再開されたと確信。捜査第一係には、一条(岡部たかしさん)に代わり、警視庁からやって来た矢吹(永岡佑さん)が赴任。香坂(横山裕さん)とは何やら因縁があるようで。 瑠璃と最後に

新ドラマ『クラスメイトの女子、全員好きでした』&『晩酌の流儀3』

木村昴さんが主演し、新川優愛さんが共演する『クラスメイトの女子、全員好きでした(#クラ好き)』が、7月11日スタート。爪切男さんのエッセイが原作で、脚本は『育休刑事』の森ハヤシさん、『パティスリーMON』の鈴木裕那さん、『高速を降りたら』の武田雄樹さん。 人の欠点に惹かれて、すぐ恋に落ちてしまうダメ男・枝松脛男(木村さん)が、 超個性的なクラスメイトの女子たちに片思いを重ねながら成長していく、 どこか切なくて愛おしい、回想ハートフルコメディ。 栗山千明さんが主演する『晩酌

失恋と契約結婚…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第7週「女の心は猫の目?」。 「女の心は猫の目」とは、「女の心は気まぐれで変わりやすいことのたとえ。女心は、猫の目が光によって形が変化するように変わりやすいとの意から。」(ことわざ辞典から引用)。 1939年(昭和14年)、優三(仲野太賀さん)が直言(岡部たかしさ

『花のち晴れ』出演者・スタッフの現在地

2018年に放送された『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』というドラマを覚えているでしょうか?2005年に井上真央さん主演で大ヒットした『花より男子』の続編という位置づけでした。 主人公を演じたのは、現在『アンメット ある脳外科医の日記』にも主演している杉咲花さんで、この時に連続ドラマ初主演。『夜行観覧車』(2013年)や『とと姉ちゃん』(2016年)など、それ以前から演技には定評がありましたが、朝ドラ『おちょやん』(2020年)など、今や主演級俳優として定着。

朝ドラ「ファンアート」のハッシュタグを振り返る

現在放送中の朝ドラ『虎の翼』の人気は、ファンアート(応援イラスト、二次創作)の多さや多彩さにも表れていて、X(旧Twitter)で「#トラつば絵」「#虎に翼絵」で検索すると、たくさんの作品が出てきます。 朝ドラや大河ドラマの感想を、ハッシュタグを付けて投稿し、視聴者同士で盛り上がるきっかけは、2012年放送の大河ドラマ『平清盛』といわれており、放送時間帯などにより「#早盛」「#本盛」「#録盛」、イラストは「#盛絵」といった具合でした。 朝ドラでこの流れを決定付けたのは、2

友らの無念と寅子の怒り…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第6週「女の一念、岩をも通す?」。 「女の一念、岩をも通す」とは「女の執念ぶかいことのたとえ」の意味(コトバンクから引用)。 寅子たち女子部出身者全員が、高等試験に不合格になった月曜日。寅子は雲野(塚地武雅さん)の法律事務所で働きながら、あらためてチャレンジするこ

寅子が「酒好き」キャラな理由…『虎に翼』(番外編)

朝ドラ『虎に翼』の主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)は、「五黄の寅年」生まれという設定なので、1914年(大正3年)に誕生。1932年(昭和7年)に明律大学女子法科に入学し、1935年(昭和10年)には本科へと進みました。この時点で二十歳は超えていたわけです。 本科進学のお祝いで、ビールを美味しそうに飲んでいた寅子。しかも手酌。このシーンについて、堀井憲一郎さんは『昭和10年女子は本当に「ビールを飲んでいた」のか…朝ドラ『虎に翼』の根幹につながる「違和感」』という記事を書いて

絶望の淵からの逆転無罪…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第5週「朝雨は女の腕まくり?」。 「朝雨は女の腕まくり」とは「朝の雨はすぐに晴れるものだから、女の腕まくりと同様に少しもこわくない」の意味(コトバンクから引用)。 穂高教授(小林薫さん)が、寅子の父・直言(岡部たかしさん)の弁護を引き受けてくれた月曜日。久しぶりに

ドラマ日記『光る君へ』(第16話)&『アンチヒーロー』(第2話)

平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部(吉高由里子さん)。数歳年上の藤原道長(柄本佑さん)とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第16話「華の影」。 都でも疫病がまん延。心配する一条天皇(塩野瑛久さん)をよそに、気にもとめない道隆(井浦新さん)。ある日、まひろに父母を探すたね(竹澤咲子さん)が助けを求める。 一条天皇と親密さを増す中関白家ですが、伊周(三浦翔平さん)は

天国から地獄~恋愛フラグからの父逮捕…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第4週「屈み女に反り男?」。 「屈み女に反り男」とは「女は少しうつむき加減にしている姿が良く、男は少し胸を張った反り加減の姿が良いということ」の意味(ことわざ辞典から引用)。 寅子たちが明律大学法学部に進学した月曜日。どんな試練が待ち受けているかと思いきや、バンカ

やっぱり多め…春ドラマの「掛け持ち」俳優

かつては同じクールの連ドラには「掛け持ち」しないことが暗黙のルールだったようですが、近年はドラマ枠が増えたこともあり、「掛け持ち」俳優・女優も増えました。同クールだと、違うキャラで混乱するという意見もありますが、例えば前クールの本郷奏多さん。 『消せない「私」-復讐の連鎖-』と『アイのない恋人たち』でメインキャストだったほか、大河ドラマ『光る君へ』にも同じタイミングで出演。『アイのない』の童貞役と『光る君へ』の好色な花山天皇の演じ分けが見事で、「掛け持ち」俳優にはそうした楽

「怒り」と「弱音」…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第3週「女は三界に家なし?」。 「女は三界に家なし」とは「女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない」の意味(「コトバンク」から引用)。 寅子が2年生となり(1933年)、「明律大学女子部」