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心の栄養

私の好きな本の一つに
人と食事をすることで、温かいスープをプラスしたり会話も弾んで咀嚼をよくすることになる利点があること。
高齢者の独居の食卓には汁物がなく一人で食べることから会話もなくよく噛まずに飲み込んでしまう場面が多い。それは誤嚥にもつながるとのこと。
だから誰かと食事をするということは大切なのよ。という様な文が書かれているのを思い出した。
一日の水分摂取量も少なくなると認知症になりやすくなってしまうし、何より一人で食べる食事の味気ないこと。
誰かと食事をしようと思えば栄養バランスも考えて献立を作るが自分一人だと適当に済ませてしまうことは自分にも当てはまることである。
食事を楽しくおいしく食べることは健康的に生きるための重要な要素ではないか。
人間は体と心の栄養が健康に直結すると私は思っている。
いくら体が丈夫であっても、精神的な闇を抱えていれば心がぽきっと折れた状態であり何も手につかない。
心が元気であれば、病気になりにくい。というか、たとえ風邪をひいたとしてもウイルスを跳ね返すような気持ちで数日もしていればまたハツラツと動けるようになるのではないか。

心の栄養は誰かを思いやる気持ちから始まる。
誰かを喜ばせたいがために、あの子の好きなご飯を作ろうとか、あの子が大好きなお花を飾ろうとかいう気持ちになる。
そして誰かが自分にとても嬉しいことをしてくれた時、心の底から温かい気持ちになりまたそれを誰かにしてあげたいという気持ちが生まれる。
人って単純に誰かを喜ばすことをやったりやられたりしながら生きている。
それが生きがいなのではないか。

生きがいってなに?と悩んだ日もあったが、今はこの単純作業を繰り返すだけが自分のやるべきことなのかもしれないと考えるようになった。
楽に簡単に人が笑顔になることを思いついたときにする。
それだけ。
もちろん自分のできる範囲で構わない。無理はしない。

今日もとりあえず家族のために温かいみそ汁と新鮮なサラダを作ろう。
そんな簡単なできることから積み重ねていこうと思う。


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