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病気の一枚 57

2024年2月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。

私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。

特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)が始まった。

2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、腕を休ませながら、仕事は本格的に復帰していた。しかし2023年7月から再発治療による副作用のため、再び休職している。

2023年1月に再発。右肺の胸膜に遠隔転移判明。診断は『右肺の胸膜播種』。現時点でガンに対する自覚症状はない。べージニオ&フェソロデックスを用いて再発治療中。

最初のがん告知から、4年4ヶ月。
右胸全摘&リンパ節切除手術をして、4年3ヶ月。
最初の抗がん剤治療が終わって、3年9ヶ月。
再告知&再発治療が始まって、1年1ヶ月。

今月は検査から。

先月の治療の時に、主治医の先生にぼそっと話していた。
「手術の痕が時々、少し痛むんですけど」
ならば念のためと、今月の診察日に、エコー検査とマンモグラフィ検査が入った。
痛みはひどいわけではなく、寒い日になると、少し、ずきっと痛む感覚があったので、まあ寒いからかなと思っていたが、先生に話してみようと思って話したら、検査をすることになったのである。

受付を済ませて、まずはどの検査よりも採血から。相変わらず血管がはっきりせず、苦しい闘いを強いられた。
続いて、マンモグラフィ検査。残っている左胸をぎゅっぎゅっと検査の機械に挟まれる。痛いは痛いけど、注射針の痛みに比べたら、なんてことない。

最後にエコー検査。痛みはないけど、乳房を取った右胸にあのジェルを塗られ、機械を当てられると・・・。
「ぎゃっ」
「どうかされましたか?」
「くすぐったいっす・・・」
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫ですぅ」
まだ脇の下が痺れているが、少しずつ感覚が戻ってきているのか、ずいぶんと久しぶりに脇の下をこしょこしょされてくすぐったいと感じた。個人差はあるだろうが、私は4年3ヶ月かかったか。

「調子はどう?」

主治医の先生に、まずは先月婦人科検査の約2週間後に数日、続けてではないが、微量の不正出血があったこと、でも子宮体癌検査は異常なしだったので、様子見になったことを話した。
また左腕にぽつぽつとデキモノができているので、診てもらったが、特に問題ないだろうとのこと。

そして、マンモとエコーの結果は、左胸にわずかに石灰化がみられるけど、血液検査の腫瘍マーカーも正常値範囲内だし、経過観察で大丈夫よと。
不安要素が出ては、それを聞いて、診てもらって、ほっとして、また不安要素が出て、それを聞いて、診てもらって、ほっとして・・・毎月この繰り返しである。もちろん死ぬまでこれが続くのである。でも、ほっとすることが多いに越したことはないが、そのうち、そっか、ということの方が増えてくるのだろうなあと思う。

「で、今日も注射ですよね・・・」
「そうねぇ・・・白血球が低いけど、ぎりぎり大丈夫よ」
ほっとしたが、次の瞬間、注射の恐怖感が襲ってくる。これも毎月である。何度も言っているが、大の注射嫌いだからだ。今月も先生に、にこやかに送り出されて、処置室へ向かうのであった。

はい、力抜いてください~

処置室で待っていたのは、ほぼ毎月顔を見かける看護師さんだった。毎月フェソロデックスをお尻の中臀筋に2本注射するのだが、これが毎月毎月嫌なのである。でも、薬の効果は出ているから、という言葉に励まされ、毎月注射を受けては、そのあとにぐったり疲れてしまい、しばらくベッドで休んで帰るという通院生活を送っている。

しかし、今月はそんな注射嫌いの私に、顔なじみの看護師さんが言った。力を抜いて、リラックスして。うーん・・・そんなこと言われても、今から注射されるというだけで緊張が半端ない。が、そんなカチコチの私の身体を看護師さんが注射前にさすってくれた。

そのおかげか、今回は多少リラックスして注射を受けることができたような気がする。でも、そのあとは休憩が必要で、またしばらくベッドで休ませてもらった。
来月も同じ看護師さんだとよいのだが、この注射、その都度注射する部分をずらさないといけないため、看護師さんを変えているらしい。
ああ、来月はどうなるやら・・・。

撮った。

下痢や脱毛などの副作用は変わらず続いているが、指先の皮がひたすら剥けており、ちょっと何か布物を取ろうとすると、剥けかけの乾いた皮が布にひっかかって、布も指も痛いことになるという現象が出ている。

実はこれ、ベージニオを飲み始めてからずっと続いている。
最初の頃はまだ冬だったので、「乾燥してるからじゃね?」と思っていたが、冬が終わり、春になり、やがて梅雨がきて夏になり、それでも指先の状態は変わらない。剥けては気になり、ひっかかり・・・キリがないやん。

そんな指先の状態が、今月薬局で薬剤師さんの目にとまった。
「どうしたんですか!?その指は!?」
いやあ、先生にも話はしてるんですけど、かくかくしかじかで、と話したら、
「それなら、保湿剤はスプレータイプじゃなくて、クリームの方がいいですよ。ちょっと待ってくださいね」
そう言って、先生に相談してくださった結果、クリームタイプの保湿剤が処方された。

あ、2月後半から、例年どおり
花粉症にも悩まされています。


追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら56もご覧ください。



いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、44から再発治療が始まります。



記事を書くための栄養源にします(^^;)