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人と暮らす前提でうまれてきたの?「うめ」2日目/100

うめの得意技は、飛びつき抱っこと、人間の脇グイグイ。この猫は、好奇心が旺盛で、賢く、警戒心もそれなりにあるため、お客さんが来ると、一旦は「さっ」と隠れてしまう。

昨日書いた、きく と姉妹猫。

2匹は、晩秋の陽だまりで小さな団子になって寝ているところを夫に保護された。きくはすり寄ってきたらしく、すぐに捕まったが、その隙にうめは逃げてしまった。

夫が相方のきくを保護したため、1匹になってしまったうめ。うめは、夫が捕えられない金網のむこうまで逃げて、振り返り、じっと夫の顔を見ていたそう。一旦は帰宅した夫だが、夕方になり「やっぱり探してくる」と出かけ、数時間後にうめも捕獲。

9月9日に来たから、重陽の節句(菊の節句)で、先に来た方が「きく」。もう一匹も花の名前で2文字がよかろうということで「うめ」。

うめは、毛皮の手触りがしっとりとなめらか。子猫の時はつるつるのサテンを触っているようだった。そして、人間の脇へ頭をぐいぐい突っ込んでくる。おそらく、母猫のお乳を探す子猫のしぐさが残っているんだろうと想像しているが、このしぐさ、成猫になってもするものだから、ものすごいチカラ。

うめは、かしこくて、いたずらが大好き。

台所の開き戸を開けて中へもぐりこんだり、人間が2階へ行くときに先回りして、階段で覗いていたり、ホットカーペットのカバーの間へもぐってぐちゃぐちゃにしたり、引き出しが少し開いていたら手を突っ込んで開けて中のシーツや洋服をほっくりほっくり取り出したり。

かわいい顔して生まれてきたのも、つやつやの毛皮を着てきたのも、抱っこが大好きで下りないのも、全部、人間にかわいがられるように、なでられるように、愛されるように仕組んできたのかも。

「うめちゃん、人間と暮らさないと抱っこはしてもらえないんだよ」

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